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男性型および女性型脱毛症にフラクショナルレーザーが有効?毛髪密度は改善 併用療法に上乗せ効果も 中国の研究グループが15の研究を解析

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点状にレーザーを当てるフラクショナルレーザー。画像はイメージ。(写真:Adobe Stock)

点状にレーザーを当てるフラクショナルレーザー。画像はイメージ。(写真:Adobe Stock)

 フラクショナルレーザーが、男性型・女性型脱毛症の治療に効果的である可能性が示された。

 中国の研究グループが2026年5月、美容皮膚科誌に分析結果を報告した。

毛髪密度は有意に改善

フラクショナルレーザーの効果を検証。画像はイメージ。(写真:Adobe Stock)

フラクショナルレーザーの効果を検証。画像はイメージ。(写真:Adobe Stock)

  • 薄毛治療への応用→ フラクショナルレーザーが、男性型・女性型脱毛症の治療として注目されている。
  • 毛髪密度が改善→ 15研究、1097人の分析で、レーザー治療群では毛髪密度の有意な改善が見られた。
  • 補助療法の可能性→ ミノキシジルなど既存治療の代替や補助として使える可能性が示された。

 男性型脱毛症(AGA)や女性型脱毛症(FPHL)では、時間が経つにつれて毛が細くなり、薄毛が目立ちやすくなる。治療の中心はミノキシジルやフィナステリドなどだが、長く続ける必要があり、中止すると再び進みやすい。人によっては、多毛や性機能に関する副作用などが治療継続の妨げになることもある。

 そうした中で関心を集めてきたのが、フラクショナルレーザーだ。

 フラクショナルレーザーは、レーザーエネルギーを点状に照射し、皮膚にごく小さな熱損傷の領域をつくる技術。

 論文では、この微小な刺激が組織の再構築や再生を促しつつ、周囲の組織へのダメージを抑えやすい方法だと説明している。

 従来のレーザーより安全性や選択性に優れる可能性があり、薄毛治療の代替手段、あるいは補助療法としても注目されてきた。

 今回の論文は、そうしたフラクショナルレーザー治療の有効性と安全性を、15の研究、計1097人をもとに検証したものだ。対象には、レーザー単独の治療だけでなく、ミノキシジルやフィナステリド、PRPなどと組み合わせた治療も含まれていた。

論文の偏りも指摘

  • 併用で上乗せ効果→ フラクショナルレーザーと他の治療を組み合わせると、より良い結果が示された。
  • 副作用は軽め→ 赤み、痛み、かゆみが主で、多くは1〜2週間で自然に治まった。
  • 今後の検証が必要→ 研究ごとの差が大きく、長期効果や最適な治療条件はまだ課題とされた。

 解析の結果、フラクショナルレーザーを行った群は、対照群に比べて毛髪密度が有意に改善していた。平均差は13.88で、レーザーを行った群の方が、毛髪密度の指標が平均13.88高かったことを意味する。

 研究者らは、フラクショナルレーザーが男性型脱毛症や女性型脱毛症に対する治療の選択肢になり得ると見ている。

 レーザーの種類による差も検討された。皮膚表面を削るアブレーティブ型と、表面を大きく傷つけないノンアブレーティブ型の間で、有効性に明確な差は見られなかった。

 波長も、1565nm、1550nm、1927nmの間で有意差は確認されず、現時点では特定の方式や波長だけが特に優れているとは言えない結果だった。

 治療法の組み合わせに注目すると、フラクショナルレーザーと他治療を併用したグループは、他治療単独より有意に良好な結果を示した。論文では、ミノキシジルなど既存治療にレーザーを組み合わせると、上乗せ効果が期待できる可能性があるとしている。

 安全性については、赤み、痛み、かゆみが主な副作用だった。多くは軽度から中等度で、1〜2週間で自然に治まり、重い有害事象は報告されていない。

 もっとも、研究間のばらつきが大きく、結果の偏りにつながるとされる「出版バイアス」も疑われた。

 長期的にどこまで効果が続くかも十分には分かっていない。最適な治療条件や長期的な位置づけを明らかにするには、さらなる検証が必要という結果だ。

参考文献

Chen C, Wang S, Bi D, Wei AC, Guo S. Efficacy and Safety of Fractional Laser Therapy for Androgenetic Alopecia: A Systematic Review and Meta-Analysis. J Cosmet Dermatol. 2026 May;25(5):e70909. doi: 10.1111/jocd.70909. PMID: 42121331; PMCID: PMC13168682.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/42121331/

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Author

ヒフコNEWS編集長。ステラ・メディックス代表 獣医師/ジャーナリスト。東京大学農学部獣医学課程を卒業後、日本経済新聞社グループの日経BPで「日経メディカル」「日経バイオテク」「日経ビジネス」の編集者、記者を務めた後、医療ポータルサイト最大手のエムスリーなどを経て、2017年にステラ・メディックス設立。医学会や研究会での講演活動のほか、報道メディアやYouTube『ステラチャンネル』などでも継続的にヘルスケア関連情報の執筆や情報発信を続けている。獣医師の資格を保有しており、専門性の高い情報にも対応できる。

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