
日焼けは肌の老化につながる。画像はイメージ。(写真:Adobe Stock)
日焼けをめぐる誤情報が、米国で日焼け止めの使用を控える動きにつながっていることが示された。
米国皮膚科学会(AAD)が2026年5月、日焼け対策に関する調査結果を公表した。
SNSの誤情報で日焼け止めをやめた人も

日焼けを防ぐ対策は大切。画像はイメージ。(写真:Adobe Stock)
- SNS情報が行動に影響→ ネット上の情報を理由に、日焼け止めを減らしたりやめたりした人がいた。
- Z世代で誤情報に接触→ Z世代では、日焼け止めに関する誤情報を見た人が特に多かった。
- 自信と理解に差→ 日焼け対策に自信があっても、実際の知識が十分でない人も少なくなかった。
同学会によると、オンライン上の誤情報は日焼け対策の行動に大きく影響していた。
調査では、ネット上の情報を理由に日焼け止めの使用を減らした、またはやめた成人が1600万人を超えたことが分かった。
全体の21%はInstagramやTikTokのインフルエンサーをスキンケアの情報源にしており、Z世代では36%がそれらを主な情報源だと答えた。日焼け止めに関する誤情報を見たことがある人は全体でほぼ半数、Z世代では64%に達した。
実際の知識にもずれがあった。
全体の67%は、自分の日焼け対策を「良い」または「とても良い」と自己評価していたが、AADの日焼け対策クイズでは、半数近くが十分な理解に達していなかった。Z世代では3人に1人が特に理解が不十分な結果で、知識に自信があっても、実際の理解が伴っていない人が少なくなかった。
日焼け止めを定期的に使う人は57%いた一方で、過去1年に日焼けした人は3分の1に上った。
「日焼けは健康的」という思い込み

日焼け止めの重要性が指摘される。画像はイメージ。(写真:Adobe Stock)
- 日焼けへの誤解→ 「日焼けは健康的」「下地焼きは役立つ」といった思い込みが見られた。
- 紫外線ダメージのサイン→ 学会は、日焼けそのものが皮膚へのダメージだと強調している。
- 老化対策にも重要→ 日焼け止めは皮膚がん予防だけでなく、シワやシミなどの予防にも関わる。
今回問題視されたのは、「日焼けした肌は健康的に見える」「少し焼いておけば日焼けしにくくなる」「やけどしなければ安全に日焼けできる」といった考え方だった。
調査では、成人の83%が日光を浴びると「健康的な輝き」が出ると答え、55%は日焼けした肌の方が健康的に見えると考えていた。さらに52%は日焼けに関する誤解を少なくとも一つ信じており、「やけどしなければ安全に日焼けできる」が29%、「下地焼きは日焼け予防やがんリスク低下に役立つ」が19%だった。
学会は、日焼けそのものが紫外線による皮膚ダメージのサインで、皮膚がんリスクも光老化も高めると強調している。
長期的な影響への関心も高まっている。成人の50%は早期の皮膚老化を心配し、43%は既にシワやシミなどのダメージを実感していた。70%は「もっと若いうちから肌を守ればよかった」と振り返っている。
一方で、21%は日焼け止めが早期老化予防に役立つことを知らず、26%はシミ予防に役立つことを理解していなかった。
同学会は従来、肌の老化を防ぐためにも日焼け止めが重要だと強調してきた。今回も、紫外線によるダメージは少しずつ積み重なるため、日焼け対策は皮膚がん予防だけでなく、シワやシミなど見た目の老化を防ぐ上でも重要だと指摘している。
参考文献
American Academy of Dermatology, Misinformation puts over 16 million Americans at an increased risk for skin cancer.
https://www.aad.org/news/misinformation-increases-skin-cancer-risk-for-16-million-americans
「老化が心配」でも日焼け止めは使わない?米国調査、肌の老化を防ぐには「毎日の習慣化」が必要と訴え、米国皮膚科学会が改めて啓発
https://biyouhifuko.com/news/japan/12654/
