赤みのあるニキビ跡治療の例
炎症したニキビが、赤く跡として残ってしまった部分へアプローチする方法
光治療
どんな治療か
フォトフェイシャルと呼ばれる、広範囲の波長を持つIPLという光を肌に照射する方法です。ニキビ跡の原因であるヘモグロビンやメラニン色素に働きかけるので、赤みや色素沈着に効果が期待できます。また、コラーゲンの生成作用もあり、肌の新陳代謝を促すため、ハリ感UPなども見込めるのです。
1点集中で照射するレーザー治療に比べて、痛みやダウンタイムが無く、治療効果の幅が広いため、自費診療で手軽にニキビ跡改善をしたい方におすすめです。
治療頻度と費用の目安
・治療頻度:月に1回程度 5~6回を1クールとしているところが多い
・費用の目安:1回20,000円~50,000円
Vビーム
どんな治療か
Vビームは、顔の赤みや赤ら顔、ニキビなどの赤みに効果的なレーザー治療です。一般的にレーザーは黒いものに反応するといわれていますが、Vビームは赤色の色素に働きかけるのが特長です。赤色のヘモグロビンや毛細血管の拡張に反応するため、ニキビ跡の赤み治療に効果的です。真皮のコラーゲンも増生されるため、お肌のハリ向上、リフトアップ効果にも期待できます。赤みや腫れなど、数日間のダウンタイムが出ることがあります。
治療頻度と費用の目安
・治療頻度:月1回程度
・費用の目安:5,000~50,000円
イオン導入
どんな治療か
イオン導入とは、肌に微弱な電流を流すことで、美肌に効果的な薬剤を肌の奥まで浸透させる治療です。一般的には、ビタミンCなどの美白成分を導入する治療が多く、ニキビ跡の改善、肌のキメやハリの回復、肌の保湿に効果があります。ビタミンCをイオン導入する場合は、直接塗布するときよりも、30〜100倍もの浸透率があるといわれています。ビタミンCの他にも、ビタミンEやA、プラセンタエキスなど、イオン化されやすい成分を導入することもあります。コラーゲンの合成を促進するため、美肌治療やニキビ跡改善に効果的です。
イオン導入は、ほぼ痛みが無く、ダウンタイムも非常に出にくいとせれています。ニキビ跡治療に対しては、気軽に受けやすい自費診療といえるでしょう。
治療頻度と費用の目安
・治療頻度:3週間~1ヶ月に1回程度
・費用の目安:5,000〜15,000円
茶色のニキビ跡(色素沈着)治療の例
炎症が続くことで過剰に作られてしまったメラニンが茶色く色素沈着している状態。
ターンオーバーを促進させながら、メラニンへアプローチできる方法が有効的。
ケミカルピーリング
どんな治療か
ケミカルピーリングは、マイルドな酸によって皮膚表面の不要な角質を溶かし、肌のターンオーバーを正常なサイクルに戻すことで、ニキビ跡の改善が期待できる治療です。ピーリングの薬剤を肌に塗布し、時間をおいて中和させて拭き取ることで施術が完了します。簡単な施術にも思えますが、医療機関でしか扱えない濃度のピーリング剤を使用しているため、肌の生まれ変わりに効果的です。薬剤の種類や濃度は肌の状態に合わせて医師が選択し、サリチル酸やグリコール酸が使用されることが多いです。サリチル酸は樹木由来、グリコール酸はフルーツ由来など、それぞれ違いはありますが、どちらも肌の新陳代謝を活性化させ、ニキビ跡に効果的です。
治療頻度と費用の目安
・治療頻度:3週間~1ヶ月に1回程度
・費用の目安:5,000〜10,000円
レーザートーニング
どんな治療か
Q-YAGレーザーやピコレーザーなどを使って、ニキビ跡の色素沈着に対して照射する治療です。肌にダメージを与えない程度の弱いパワーで繰り返し照射していくことで、ニキビ跡の色素沈着へ効果を発揮します。肌を炎症させない低出力のレーザーのため、約2週間に一度の短期間で施術することができますが、1クールで6回~12回と、回数がかかる治療でもあります。このレーザーは、茶色くなってしまったニキビだけでなく、肝斑にも効果的です。
治療頻度と費用の目安
・治療頻度:1~2週間に1回程度6~12回を1クールとすることが多い
・費用の目安:10,000円〜20,000円前後
クレーター状のニキビ跡治療の例
ニキビの炎症により肌組織がダメージを受け、凸凹ができたまま跡になってしまった状態。
真皮から肌組織を再生させる治療が必要。改善までには多くの回数がかかりやすい。
フラクショナルレーザー
どんな治療か
フラクショナルレーザーは、レーザーを使って、皮膚にごく小さな点状の穴をあけていく治療です。この穴を修復しようとする課程で、肌の自己再生力が高まります。皮膚の治癒をしていくなかでコラーゲンやエラスチンが生成されるため、肌の内側からクレーターの凹みが盛り上がり、徐々に目立たなくなっていきます。肌へ強い熱エネルギーを加えるので、施術後には赤みや腫れ、かさぶたなどのダウンタイムがあり、かなりアグレッシブな治療といえるでしょう。
治療頻度と費用の目安
・治療頻度:2~6週間に1回程度
・費用の目安:40,000〜100,000円
ダーマペン
どんな治療か
ダーマペンは、髪の毛よりも細い極細針が先端についている、ペン型の美容機器です。肌表面に一時的に小さい穴をあけ、自己治癒力を高めて、新しい肌細胞をつくりだす治療です。コラーゲンが増殖され、新陳代謝が活発になることで、ニキビ跡はもちろん、シミ、シワ、毛穴など、幅広い肌悩みに対して効果的です。施術中の痛みがあり、ダウンタイムも数日続きますが、皮膚の表面麻酔や針を刺す深さを調整することで、痛みの程度を緩和することができます。また、薬剤を併用することで、創傷治癒以外にも肌悩みに合わせた効果を発揮します。
治療頻度と費用の目安
・治療頻度:3~4週間に1回程度
・費用の目安:15,000〜30,000円
(導入する薬剤次第で値段の変動あり)
マイクロニードルRF
どんな治療か
マイクロニードル治療は、超極細の針を肌に刺入させ、先端から高周波RFの熱エネルギーを出力する施術です。マイクロニードルの微細な針を皮膚の真皮層まで挿入し、高周波RFを通電させることで、皮膚の内部を活性化させ、コラーゲン増生を促します。肌が傷を治そうとする力により、ニキビ跡の改善が期待できます。痛みが少なく、ダウンタイムも短いので、様々な方のニキビ跡悩みに対応が可能です。
治療頻度と費用の目安
・治療頻度:1ヶ月に1回程度 3~5回程度の継続が必要
・費用の目安:50,000~70,000円
しこり状ニキビ跡の治療例
皮膚が盛り上がり、しこりとしてニキビ跡になってしまった状態。
改善までには多くの回数がかかりやすい。
ニキビ注射(ケナコルト注射)
どんな治療か
ステロイド剤をニキビ跡に直接注射する治療法です。炎症の強いニキビや、ニキビ跡になった盛り上がりのあるしこりに効果的です。ケナコルトとは、局所の炎症を抑えたり、過剰に生成されたコラーゲン繊維を委縮させることで、組織のボリュームを減らしていきます。さらに、ケナコルトの特長として、注射された局所に2~3週間とどまり、だんだんと溶け出しながら効果を発揮するので、持続的な効果が期待できます。
治療頻度と費用の目安
・治療頻度:1ヶ月に1回程度
・費用の目安:1箇所3,000円前後
まとめ
ニキビ跡にはいくつか種類があるため、それぞれに対して効果的な治療を選択することが必要です。また、ニキビ跡は自宅でのケアだけでは完全に治すことが難しいため、美容皮膚科や美容クリニックの自費診療で治療することが、早くキレイになるための近道だといえるでしょう。