レチノールやハイドロキノンがキー成分の「ガウディスキン」と「ゼオスキン」の違いについて解説します。
ガウディスキンとゼオスキンの違いについて
ガウディスキンとゼオスキンの大きな違いは「どのような肌質に向けて作られたスキンケアなのか」です。
ゼオスキンは角質層が厚く、外的刺激に強い欧米人の肌に合わせて作られたものですが、ガウディスキンは日本人の肌質を最重視し、「日本人にとっての考えうる最良」を形にしたもの。
それぞれを比較してみましょう。
ガウディスキンについて
出典:http://www.mizuguchi-clinic.jp/product/
ガウディスキンは、日本品質・日本プライドにこだわり、形成外科医である水口敬先生によって誕生しました。
「日本人にとって考えうる最良」が形になったブランドです。
日本人の肌質に多いとされる
- 欧米人よりも角質層が薄い
- バリア機能が弱く、乾燥しやすい
- 皮脂腺が発達していて皮膚量が多い
- 多くの日本人が何かしらのアレルギーをもっている
という特長を考慮し、海外製品使用時に生じやすい赤みやかぶれといったトラブルを防ぐために作られました。
日本版ゼオスキンとも呼ばれており、通常のスキンケアとしてはもちろん、ゼオスキンと同様にトレチノインを使用した「セラピューティック」も可能です。
ガウディスキンはこのような人におすすめ
- 海外製のスキンケアで肌トラブルを起こしたことがある
- ビタミンAやハイドロキノンを初めて使用する
- できるだけ赤みや皮むけを避けたい
- 予算や使用アイテム数を抑えたい
- しっとりとした使用感のスキンケアが好き
ゼオスキンについて
出典:https://www.cutera.jp/zoskinhealth/
ゼオスキンは、世界的に高い評価を得ている皮膚科医「ゼイン・オバジ」が、35年以上の時間をかけて作ったスキンケアブランドです。
自宅でもクリニックの施術に近い肌変化が期待できる「セラピューティック」だけでなく、豊富なアイテムを肌の状態や予算に合わせて選べるところが魅力となっています。
12〜18週間の間に肌のターンオーバーを促進させ、シミやニキビ、シワやくすみといった様々な肌トラブルを改善に導く「短期集中型ケア」として取り入れている人も多いようです。
ゼオスキンはこのような人におすすめ
- ビタミンAやハイドロキノンの使用経験がある
- 赤みや皮むけが出ても気にならない
- 短期間で集中的に肌質改善をしたい
- 色々なスキンケアを試してみたい
- さっぱりとした使用感のスキンケアが好き
共通成分【レチノール・ハイドロキノン】の違い
ガウディスキン・ゼオスキンともにキー成分となっているのが「レチノール(ビタミンA)」と「ハイドロキノン」です。
ガウディスキンとゼオスキンのレチノールを比較
ガウディスキン |
ゼオスキン |
|
アイテム数 | 2製品 | 7製品 |
レチノールの種類 | ピュアレチノール パルミチン酸レチノール |
ピュアレチノールが主体 パルミチン酸レチノール |
濃度 | 中濃度〜高濃度 | 低濃度〜超高濃度 |
A反応 | 比較的出にくい | A反応が出やすい (穏やかなアイテムもある) |
価格帯 | 8,360円〜8,580円(税込) | 11,880円〜32,560円(税込) |
ガウディスキンのレチノールについて
出典:http://www.mizuguchi-clinic.jp/product/
ガウディスキンのレチノール製品は「デュアルレチノプラス」と「デュアルレチノライト」の2製品。
日本人の肌に合わせた濃度設定になっており、デュアルレチノプラスは高濃度、デュアルレチノライトは中濃度(デュアルレチノプラスの半分程度のレチノール量)となっています。
どちらも2種類のレチノールで構成されており、攻めも守りもできるアイテムです。
1日夜のみ・1プッシュの使用で約5ヶ月分とコスパがよく、A反応が出にくいという点も見逃せません。
ゼオスキンのレチノールについて
出典:https://www.cutera.jp/zoskinhealth/products/cream
ゼオスキンのレチノールは、ビタミンA入門編ともいえる低濃度〜しっかり肌変化を感じたい人向けの高濃度製品まで、幅広いアイテムが揃っています。
欧米人向けに作られたスキンケアではありますが、日本人でも使いやすいレチノール製品もあるので、購入前に医師とよく相談し、自分の肌質にあったものを選ぶとよいでしょう。
価格帯はやや高額ですが、手持ちのスキンケアに1アイテムだけ投入し、ホームケアのレベルを高めるという方法も可能です。
ガウディスキンとゼオスキンのハイドロキノンを比較
ガウディスキン | ゼオスキン | |
アイテム数 | 1製品 | 2製品 |
濃度 | 4% | 4% |
特徴 | 界面活性剤・グリコール酸を日本人に合わせた量に調整 | スキンケアというよりも治療に近いアイテム 赤みが出ることもある |
価格帯 | 9,900円(税込) | 14,080円〜13,640円(税込) |
ガウディスキンのハイドロキノン製剤
出典:http://www.mizuguchi-clinic.jp/product/
「HQクリア」は、肌トラブルの原因になりやすい界面活性剤の量を極力少なくすることにより、赤みやかゆみ、ヒリつきといった症状が出にくい処方になっている製品です。
また、ハイドロキノンによる治療効果を高める目的で配合されているグリコール酸も、皮膚の薄い日本人の肌に適した濃度設定となっています。
刺激を感じやすい肌質でも、効果を出しながら安全に使用できるように工夫されているようです。
ゼオスキンのハイドロキノンについて
出典:https://www.cutera.jp/zoskinhealth/products/cream
ゼオスキンもガウディスキン同様ハイドロキノン4%が主成分で、グリコール酸やアスコルビン酸(ビタミンC)、ビタミンEなどの美容成分も配合されています。
ゼオスキンのハイドロキノン製剤は、「ミラミン」と「ミラミックス 」の2つがあります。
どちらも高い美白作用をもち、ほとんど同じ成分を含む美容液ですが、以下のような違いがあります。
ミラミンの特徴
単体で使用する 主に肌の表皮(角質層)にあるシミに作用する
ミラミックスの特徴
処方薬である「トレチノイン」と混ぜて使用する トレチノインの浸透力をサポートし、ミラミンよりも深い層(表皮基底層)まで作用する
ミラミン・ミラミックスのどちらを選べばいい?
ゼオスキンのセラピューティックプログラムではミラミン ・ミラミックスの両方を併用することが推奨されていますが、どちらか1つだけ使いたいという方もいるでしょう。
選び方の基準としては
- 通常のスキンケアへプラスワンしたい…ミラミン
- セラピューティックがしたい…ミラミックス
といった選択方法もあります。
もっと詳しく知りたい人はこちらをご覧ください。
まとめ
ガウディスキンは日本人の肌質向け、ゼオスキンは欧米人の肌質向けに開発されたスキンケアです。
どちらもビタミンA(レチノール)やハイドロキノンがキー成分となっていますが、製品ラインナップや配合されている成分の量に違いがあります。
使用前に医療機関で肌質を診断し、ご自身に合ったものを選ぶとよいでしょう。