ピコレーザーのピコスポットとは?
「ピコスポット」とは、ピコレーザーに搭載されている3つの照射モードの1つ。
濃く、目立つシミなど気になる部分だけにピンポイントでレーザーを照射し、熱ではなく衝撃波でメラニン色素を細かく破壊しながら除去していく治療方法です。
従来のシミ取りレーザーがナノ秒(10億分の1秒)で照射するのに対して、ピコレーザーはピコ秒(10兆分の1秒)というさらに短い時間での照射が可能。
このため、従来のシミ取りレーザーよりも肌ダメージや炎症後色素沈着といったトラブルのリスクが少なく、照射後の経過も短いダウンタイムで済むケースが多いとされています。
また、ピコスポットによるシミ治療は、1回〜数回の少ない照射回数で完了するのも特徴です。
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ピコレーザーのピコスポット照射後の経過は?かさぶたはできる?
ピコレーザーのピコスポットモードは、シミ取りレーザーよりも肌ダメージが少ないのが特徴ですが、照射後にはかさぶたや赤みといったダウンタイムが生じます。
こちらでは、一般的なピコスポット照射後の経過をご紹介します。
ピコスポット照射直後
ピコスポットを照射した部分は、照射直後から軽い火傷に近い状態となります。
照射した部分ははじめに白くなったあと、徐々に黒っぽく、濃い色へとなっていき、肌には、ひりつきや痛痒さ・火照り・赤みといった症状が出るものの、数時間〜数日で落ち着いていきます。
基本的に照射部位のテープ保護は不要ですが、クリニックによっては数日〜1週間程度、テープ保護を勧められることも。
強い刺激を避ければ照射当日からメイクは可能ですが、石鹸で落とせる日焼け止めなどを使用することで肌負担を少なくすることができます。
ピコスポット照射後数日経過
ピコスポットを照射して数日が経過すると、照射した部分に薄いかさぶたが生じます(シミの濃さや肌質によっては、かさぶたができないこともあります)。
赤みも落ち着き、かさぶたの加減によってはシミが濃くなったように見えますが、この時期、無理にかさぶたを剥がすと肌がダメージを受けてしまい「炎症後色素沈着」のリスクが高まるため、極力患部を触らないようにしましょう。
メイクは可能ですが、ファンデーションを塗っても部分的にかさぶたが目立つでしょう。
ピコスポット照射後1〜2週間経過
ピコスポットを照射して1〜2週間ほど経過すると、ターンオーバーにより少しずつかさぶたが排出され照射した部分が目立たなくなります。
シミが薄くなったと実感しやすい時期でもあり、かさぶたが剥がれた部分の皮膚はほんのりピンクがかった肌色に。摩擦刺激や紫外線の影響を受けやすい時期でもあるため、かさぶたが剥がれた後も油断せずに対策を行うことが必要です。
また、新しい皮膚と元々の皮膚との境界線がうっすらと目立つ時期ですが、メイクをすればほとんど気にならなくなります。
ピコスポット照射後1ヶ月経過すると「炎症後色素沈着(PIH)」が出る人もいる
ピコスポットを照射して1ヶ月ほどが経過すると、シミが改善されて美肌効果を実感する方がいる一方、シミのぶり返しが見られるケースもあります。
これは、「シミ」そのものはピコスポットで取れたものの、レーザー治療の影響によって「炎症後色素沈着(PIH)」という別のシミができたため。
炎症後色素沈着はピコレーザーでの治療後すぐに起こるものではありません。
うっすらと見えるだけ、治療前と同じくらい濃くなる、照射前よりも濃くなるなど、症状には個人差がありますが、照射後1ヶ月程が経過すると徐々に濃く見えるようになります。
ピコスポット後に色素沈着が出てしまった際の対処法
せっかくピコスポットを受けたのに、時間の経過と共にシミがぶり返してショック…という方でもご安心ください。
炎症後色素沈着は、もともとあったシミと比べて肌表面にある色素沈着のため、比較的改善しやすい上に治療方法もあります。
炎症後色素沈着の治療方法の例
炎症後色素沈着が出てしまった場合の治療方法には、以下3通りの治療方法があります。
- 時間の経過とともに半年から1年ほどかけて自然と薄くなるのを待つ
- 半年ほどハイドロキノンなどの美白剤を使用する
- 1〜3ヶ月ほどトレチノインとハイドロキノンで治療して消す
それぞれ治療に必要な期間が異なるため、ピコスポット治療後にシミがぶり返してきた場合は、治療を受けたクリニックへ相談するとよいでしょう。
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ピコレーザー・ピコスポットの経過まとめ
ピコレーザーを使用するシミ治療の一種である「ピコスポット」によるシミ治療の経過についてまとめてみました。
かさぶたや赤みといった症状は、照射後1週間ほど経過すると気にならなくなるケースが多いようです。
シミに悩んでいる方は、従来のシミ取りレーザーよりもダウンタイムが短く、肌ダメージが少ないとされるピコスポットを、ぜひ検討してみてくださいね。