ピコスポットを全顔へ照射するとどうなる?
ピコスポットは高い出力のレーザーをピンポイントで照射する方法のため、照射部位が黒く・薄いかさぶたになります。
その後、1週間ほどで自然と剥がれたあと、新しい薄ピンク色の皮膚へと変わっていくのです。
かさぶたができないこともありますが、この場合はシミが一旦濃くなったあと、ターンオーバーと共に少しずつシミが改善されていきます。
ピコスポットを全顔へ照射すると、1〜2週間ほどはかさぶたや新しい皮膚との色ムラが目立つ状態となりますが、特に最初の数日〜1週間はメイクで隠しきれないダウンタイムが生じやすいため、人前に出るお仕事やまとまった休みが取れない場合は施術のタイミングに注意が必要です。
ピコスポット全顔の照射を失敗しないためのポイント
一度の照射で高いシミ改善効果があるとされるピコスポット。
せっかくお金をかけて全顔へ照射して辛いダウンタイム期間を乗り越えるのであれば、失敗するリスクを最小限に抑えたいですよね。
ピコスポットの失敗をさけるための注意点と対策をまとめました。
かさぶたを無理やり剥がさない
ピコスポットを全顔へ照射した後、最も気をつけたいのがかさぶた。
気になって必要以上に患部を触ったりかさぶたを無理に剥がしたりすると、炎症後色素沈着（PIH）が生じるリスクが高まります。
かさぶたへ刺激を与えることで「ピコスポットでシミをキレイにするはずが、かえって濃くなってしまった…」という事態にもなりかねません。
ピコスポットはかさぶたへのテープ保護は不要ですが、基本的にこすらず、触らずを徹底するようにしてください。
肝斑へピコスポットを照射すると悪化しやすい
肝斑へピコスポットを照射すると悪化リスクが高まります。
広範囲に渡って肝斑がみられる場合は、先にピコとトーニング＋内服薬、イオン導入などで肝斑治療をしてからピコスポットを検討するとよいでしょう。
紫外線の強い時期はピコスポットを避けた方が良い
かさぶたとならんで注意したいのが日焼け。
ピコスポットを全顔に照射した肌は非常に敏感になっており、通常よりも紫外線の影響を受けやすくなっています。
このため、過剰にメラニンが生成されたり、炎症後色素沈着（PIH）を起こすことで照射前よりもシミが濃くなったと感じることもあるため注意が必要です。
どんなに紫外線対策をしても、肌がジリジリと痛みを感じるような季節（5〜9月くらい）はピコスポットをさけた方が無難といえるでしょう。
また、ピコスポット照射後は季節を問わず、外出するときはもちろん、室内にいる時にも日焼け止めの使用を忘れないようにしてくださいね。
特に全顔への照射後は、日傘や帽子などを併用するとより効果的な紫外線対策ができます。
施術直後の入浴や激しい運動は避ける
ピコスポットを全顔へ施術した直後の入浴や運動は避けましょう。
入浴や運動は血行をよくするため、照射部位が強く赤くなることがあります。
施術後のシャワーは大丈夫ですが、なるべく照射部分に刺激が加わらないようにしてください。
スキンケアやメイクにも注意が必要
ピコレーザーによってかさぶたができている部分は、肌内部のメラニン色素が破壊され、肌細胞の修復が必要な状態となっています。
また、かさぶたが剥がれたあとの新しい皮膚はバリア機能が低下して敏感になっているため、ピコスポットを全顔へ照射した後は、刺激の強いスキンケアの使用は避けたいところです。
赤みや痛みが残っている間は刺激の強いスキンケアを避け、保湿力の高いアイテムでやさしく肌をいたわりましょう。
照射後の肌状態によっては、炎症を落ち着かせる軟膏が処方となることもあります。
指定された期間はきちんと使用するよう心がけてくださいね。
照射後の経過が順調なようであれば、ビタミンCやハイドロキノンなど、美白系成分を含むスキンケアを使用するのもよいでしょう。
メイクもかさぶたを隠すためにコンシーラーやファンデーションを重ね塗りすると、クレンジング時の肌負担が大きくなります。
ピコスポット後のメイクは、石鹸や穏やかなクレンジング剤でオフできるベースメイクがおすすめです。
ピコスポットを全顔に打つ「シミ取り放題プラン」はここに注意
ピコスポットは全顔にあるシミ一つひとつへ照射すると非常に高額となるため、近年では一定料金で気になるシミ全てを治療できる「シミ取り放題プラン」が人気です。
しかし、あまりに安さだけを追い求めると、医師の経験（症例）が少なかったりアフターケアが不十分で、結果的に効果に満足できないことも。
クリニックを選ぶ時はHPやSNSで医師の経歴や症例、施術後のアフターサービスについて事前にしっかり確認するとよいでしょう。
ピコスポットの全顔照射まとめ
高いシミ改善効果が期待できるピコスポットですが、かさぶたが生じたり色素沈着の可能性もあるため、特に全顔への照射時はアフターケアが施術の可否を分けるといっても過言ではありません。
記事内でご紹介したポイントに注意しながら、ピコスポットで効果的なシミ治療をうけて美肌を手に入れましょう!
