セルフケアを頑張っているつもりだけど、もう一歩進んで、もっと「キレイ」を手に入れたい……美容医療はそんな女性たちの強い味方になってくれます。でも、その一方で美容医療未経験の人には「行きづらい」「何から受ければいいのかわからない」など、ハードルが高いのも事実。そこで、美容医療経験者を対象に、「初めての美容医療」というテーマでアンケートを取ってみました!
これから美容医療を受けてみたいと思っている人の参考になれば幸いです。ぜひチェックしてみてくださいね。
「初めての美容医療」アンケート・結果を発表
今回のアンケート結果は、「美容ヒフコ」からリポーターや編集者、その他インスタなどから寄せられた回答を基に集計しています。
まずは回答者の年代分布を見てみましょう。
30代と40代という、さまざまな肌悩みが表れてくる年代が80%以上を占めています。キレイになりたい気持ちと同じくらい、肌悩みを改善したいと思っている女性が多いと言えそうですね。
また、20代の回答者も15%近くと、なかなかの存在感です。20代と言えば、まだ肌の悩みなどなさそうなイメージがありますが、美容医療を受けたことのある人は決して少なくないようです。
Q1.初めて受けた美容医療は?
すでに美容医療を受けたことのある人が、最初に選んだのはどのような施術なのでしょうか?気になる結果は以下の通りです!
美容医療の施術の中でも、シワ治療として人気の高い「ヒアルロン酸注入」が1位、「ボトックス注射」が2位という結果となりました。シワは一度できてしまうとセルフケアでの改善が難しい症状なので、シワやたるみの実感が美容医療に足を踏み入れるきっかけになっていることが伺えます。
尚、ヒアルロン酸注射では、シワ治療ではなく涙袋を作ったり、唇を厚くしたりという目的で行った方もいました。多様なニーズに応えられるヒアルロン酸が1位というのも納得の結果かもしれませんね。
次に注目したいのがボトックスと同率2位の光治療です。IPL(Intense Pulsed Light)という広範囲の波長を持つ光を照射することで、シミや赤みなどさまざまな肌トラブルを改善するとともに、透明感のある美肌へと導きます。光による熱作用で、細胞を活性化しコラーゲンの増生を促進するため、肌のハリや弾力アップといった効果も期待できます。
光治療といえばフォトフェイシャルが有名ですが、「ライムライト」も日本人の肌に合っていると人気が高く、今回のアンケートで光治療と回答した方の約8割がライムライトだったことからもその人気の高さが伺えます。
次に、「ピーリング」もボトックス、光治療と同率で2位となりました。これは美容目的というよりはニキビや吹き出物といった肌トラブル改善目的で受ける方が多かったようで、年代も10代後半から20代という比較的若年層での受診が目立ちました。
他にもレーザー脱毛やシミ取りレーザーなど、一般的に人気の高い治療がランクインしていますが、少数意見での票が入った治療法について、詳しく説明したいと思います。
サーマクール
高周波(RF)の熱エネルギーによって真皮層よりもさらに深い、皮下組織までを3次元的に収縮させて肌を引き締め、たるみを改善する治療法です。また、修復過程において新たにコラーゲンが増生されるため、肌の弾力やハリの回復も期待できます。切らないたるみ治療機として人気の治療法です。
目の下の脱脂
目の下のくまやたるみ、ふくらみの原因の一つに、眼窩脂肪と呼ばれる眼球の下の脂肪がはみ出してくることが挙げられます。これは加齢による靭帯のゆるみによって眼球が下垂し、眼窩脂肪が圧迫されるためです。こうした症状の治療法として、下まぶたの内側を切開して、余分な脂肪を取り除く方法があります。以前は手術しかありませんでしたが、現在はCO2レーザーを使った脱脂術も人気となっています。
レーザートーニング
レーザーを非常に弱い出力で均一に照射することでメラニンを徐々に分解し、シミやそばかす、肝斑などを改善する治療法です。複数回の施術で、くすみや開いた毛穴、肌のトーンアップなどにも有効とされています。
金の糸
約0.1ミリという極細の純金の糸を真皮層に埋入する方法です。肌が異物と判断して排出しようとするため、新たな肌細胞や毛細血管、コラーゲンなどの生成が促されます。金の糸そのものでなく、肌が本来持っている再生能力を活性化させると言われています。金の糸自体は体内に吸収されずに残るため、術後に年月が経ってからトラブルが起こるなどの報告も多数あり、また、金の糸が入っていることでRFやハイフなど受けられない治療もあるので、注意が必要です。
ハイフ(HIFU)
脂肪層と筋層の間のSMAS層に超音波を点状に照射することで熱ダメージを与え、肌を土台からリフトアップすることを目的とした治療法です。リフトアップ効果に加えて、コラーゲンの増生を促す働きも期待できます。顔以外にもあご下や首、機種によっては体にも施術が可能です。ハイフを使った機種としては、ウルセラ、ウルトラフォーマー、ダブロ等があります。
Q2.美容医療を初めて受けた年齢は?
アンケートに答えてくれた女性たちの年齢層は30~40代が80%以上を占めていました。では、彼女たちが美容医療を初めて受けたのは何歳くらいの時なのでしょうか?
最も多かったのは20~24歳、次いで25~29歳と、20代が中心という結果が出ました!さらに30~34歳、35~39歳となっており、早い人は一般的に「美容医療を受けている」イメージのある30代より若いうちから経験していることがわかります。
そして10代で受けている人が少なくないのも驚きですね。もっとも、施術内容は医療脱毛が多いので、20代や30代とは少し目的が異なるかもしれません。
では、初めて美容医療を受けた年代別に、どんな内容なのかを見ていきましょう。現在の自分の年代に当てはめてチェックしてみてください。
10代
医療脱毛、ビタミン導入、ピーリングなど
→美容というよりはニキビや肌荒れなどの肌トラブルがきっかけ。脱毛は若いうちに始める人が多いという印象。
20代
光治療(ライムライト)、水光注射、ヒアルロン酸注入、ボトックス、レーザー(シミ取り、ほくろ取り)など
→シミやほうれい線などが気になりだしたことがきっかけ。セルフケアに限界を感じたり、早めにエイジングケアをしたいという方も。
30代
光治療(ライムライト、フォトシルクなど)、サーマクール、タイトニング、ヒアルロン酸注入、レーザー(シミ取り、トーニングなど)
→シミやほくろはもちろん、たるみも気になりだす年代。シミ治療の他にも引き締めやシワ治療なども人気。
40代以上
リフトアップ(ハイフ、金の糸など)など
→美容医療デビューとしては遅めの年代。リフトアップ目的の治療がきっかけとなっている様子。
Q3.美容医療を受けようと思った動機は?
初めての美容医療の内容と同じくらい気になるのが「動機」です。なぜ美容医療を受けようと思ったのかを、多く見られた意見を施術内容と初めて受けた年齢、コメントとともにまとめました。
気になる症状や肌悩みを改善したかった
- 肌荒れを治したかった(ビタミン導入・16)
- ニキビが気になったので(ピーリングとイオン導入・17)
- 毛穴・ニキビの改善のため(ピーリング・23)
- ほうれい線が気になって(ヒアルロン酸注入・27)
- シミが気になったから(光治療・37)
- 肌の衰えが気になり始めたから(レーザー・38)
セルフケアでは満足できなかった
- 自宅ケアでは満足できる効果が得られなかった(ピーリング・18)
- 化粧品だけでは限界があると感じたから(光治療・28)
コンプレックスを改善してキレイになりたいと思った
- コンプレックスを改善したかった(ボトックス・27)
- コンプレックスがあったから(ヒアルロン酸注入・32)
肌悩みを改善したい、キレイになりたいという気持ちは、女性なら共感できるのではないでしょうか。今現在、美容医療に興味を持っているあなたと同じ理由も見つかったかもしれませんね。
そして興味深いのは、「周囲の人の影響」という答えがかなりあったことです。
- 友達が通っていたから(脱毛・20)
- 友達がやっていて可愛くなっていたから(ヒアルロン酸注入・24)
- 友達が経験していたので(光治療・30)
友達が受けていて、しかも効果がわかるとなれば、安心感もありますし興味がわいてきますよね。何より身近な友達がキレイになったら負けてはいられないというライバル心も起きてくるのではないでしょうか。お互いを手本にして女に磨きをかけていくなんて、素敵な関係も築けそうです。
Q4.初めての美容医療を選んだ理由は?
美容クリニックでは、シミ一つとってもさまざまな治療法を用意しています。でも、何を選べばいいのか、初めての人にはわかりにくいかもしれません。
そこで次に、初めての美容医療を選んだ理由についても見ていきましょう。
ヒアルロン酸注入
- 鼻を高くしたかった
- 可愛くなれるかなと涙袋と唇に施術
- 注射なら抵抗がなかったので(ほうれい線に注入)
- 気軽にできそうだったので
- ウェブサイトを見てよさそうだったから
ボトックス
- リーズナブルな費用で小顔になりたくて
- 輪郭が気になったから
- 効果がありそうだったから
光治療
- シミが気になったから
- 口コミと手軽さを重視して
ピーリング
- クリニックですすめられて
- ダウンタイムや痛みがない治療法だったから
- かかりつけの皮膚科でも施術が受けられたから
その他
- くまがひどかったから(目の下の脱脂)
- 友達の体験談がよかったから(タイトニング)
- 効果が期待できると聞いて(ハイフ)
目的に応じた施術内容だけでなく、手軽さや費用、通いやすさ、口コミなども含めて、総合的に判断している人が多いようです。複数回の施術が必要な場合には、クリニックの雰囲気やスタッフの対応も判断材料になります。自分なりのチェックポイントを決めておくとよいでしょう。
Q5.その治療で得られた効果は?
美容医療を受けてもやっぱり満足できなかったらどうしよう……そんな風に考えてしまって、二の足を踏んでいる人もいるのではないでしょうか?
次に紹介するのは、初めて美容医療を受けた人がどんな効果を得られたかというコメントの数々です。感じ方には個人差がありますが、それぞれの肌悩みがどのように改善されたか、ぜひチェックしてみてください。
ヒアルロン酸注入
- 鼻根が高くなり鼻筋が通った(鼻に注入)
- シワが消えた
- 肌の凸凹が目立ちにくくなった
- 顔に立体感が出てきた
ボトックス
- 顔の輪郭がスッキリした
- 小顔になった!
- シワが出なくなった
光治療
- シワが少なくなり、肌に透明感が出てきた
- 自分ではすごく改善されたと思う
- 少しよくなった
ピーリング
- 肌荒れが落ち着いた
- 毛穴の開きや肌のざらつきが改善された
- ニキビがよくなってきた
「あまりわからない」「ヒアルロン酸注入で内出血した」「導入で初日はハリが出たが、その後荒れてしまった」というコメントもわずかにありましたが、ほとんどの人が初めて受けた美容医療に手ごたえを感じたようです。
アンケート結果から人気の治療法を解説!
しみやそばかす、毛穴、ニキビなど女性の肌悩みは千差万別です。でも、「キレイになりたい!」という思いは同じはず。アンケートはそんな女性たちの気持ちが集約された結果となりました。
ここでは多くの女性が初めて受けた美容医療の中から、人気が高かった治療法を内容や効果とともに紹介します。
ヒアルロン酸注入
シワの改善や鼻・あごなどのパーツ形成に有効とされる治療法です。気になる部分に直接ヒアルロン酸を注入することで皮膚が内側から持ち上がり、リフトアップやボリュームアップができます。近年では流行りの涙袋の形成や唇をふっくらさせるのにも活用されています。メスを使わないことやヒアルロン酸がもともと人間の体に存在する成分であることなどから、負担や痛みがほとんどなく即効性のある美容医療として人気があります。
ただし、時間とともに体に吸収されてしまうので、目的に応じて数カ月から2年ほどごとに再度施術を行う必要があります。費用は使用するヒアルロン酸の種類や注入する量によって異なりますが、1本あたり10万円前後が相場です。
ボトックス注射
毒性のあるボツリヌス菌から抽出した成分を使ったボツリヌス製剤を注射することで、シワや顔の輪郭を改善する治療法です。筋肉の収縮を抑制するため、表情筋によってできてしまったシワを目立ちにくくなります。また、エラの張りを改善して小顔効果も期待できます。
費用はシワ改善なら1〜3万円ほど、エラの張り改善には5〜10万円台が一般的です。
光治療
IPLと呼ばれる光を照射することでメラニンを分解してシミを改善したり、コラーゲンの増生を促したりする治療法です。レーザーよりも刺激が少ないため、シミやそばかすだけでなく肝斑にも対応できるのがメリットです。フォトフェイシャルやライムライト、高周波(RF)と組み合わせたフォトRFなどがあります。
費用は一回あたり20,000~35,000円ほどが相場で、複数回の施術が必要です。
ピーリング
ケミカルピーリングはサリチル酸やグリコール酸、乳酸など弱い酸性の薬剤を塗布して古い角質を除去する治療法です。ターンオーバーのサイクルを整えたり、ニキビや肌のくすみを改善したりする効果が期待できます。近年では高濃度トリクロロ酢酸と低濃度過酸化水素を使用するマッサージピールにも人気が集まっています。
費用はケミカルピーリングなら顔全体で1回あたり5,000円ほどです。ハリやツヤ、シワの改善などにも効果のあるマッサージピールは更に値段が高く、15,000〜20,000円が相場となっています。症状にもよりますが、一定の期間をおいて複数回の施術が必要です。
まとめ
美容医療を初めて受ける時は誰でも緊張するもの。でも、実際に受けた人の満足度が高いことがアンケートからわかりました。迷っているあなたも、人気の施術から試してみてはいかがでしょうか?