うなじには、W型・WM型・U型・ぱっつん型といくつかの形があり、それぞれ印象が異なります。脱毛をして綺麗に整えておくことで、アップスタイルに抵抗がなくなるかもしれません?!
ただし、硬毛化、増毛化、火傷などのリスクがあります。また、脱毛で使用する機器にはそれぞれ特徴があるため、求める効果によって選ぶことが大切です。
この記事では、うなじを脱毛方法や、ケア方法などをご紹介します。最適な脱毛方法を知り、後ろ姿美人を目指しましょう。
うなじの脱毛をしたことがない女性が多い!男性は綺麗なうなじが好き
男性は、女性のうなじが好きなんて聞いたことがありませんか?男性はうなじをよく見ていて、処理されていないとがっかりするといった意見もあります。
しかし、うなじは自分で見えないため、剃ったり抜いたりといったセルフケアが難しい部位でもあります。
うなじとは?
首の後の生え際あたりは「襟足」と呼ばれる部分で、その襟足の下から首の後ろ側全体の短い毛や産毛が生えている部分をうなじと呼ぶのが一般的です。
処理する場合は、首の後ろ全体に広がっている、耳の後ろにつながっている部分までうなじの毛としてカバーしたほうがいいでしょう。また、パッと見て毛が無くても、産毛がたくさん生えている可能性があります。自分のうなじをよく見たことがある方は少ないと思うので、写真を撮るなどして確認してみましょう。
うなじの形には種類がある
うなじには、理想の形とされるものがあり、医療で脱毛する際は希望を聞かれることがあります。提案をしてくれることもありますが、どうせ綺麗になるなら自分の好きなうなじの形にしたいはずです。1つずつ形を解説していきます。
W型
W型は、緩やかに「W」を描くような形のうなじです。最も自然で美しい形なので、処理している感をあまり出したくない方におすすめ。
WM型
WM型は、バッチリうなじの脱毛をして、いつも綺麗に整えている舞妓さんに多い形です。①のW型の中心に、「M」が描かれているような形で、首をほっそり長く見せる効果があります。
U型
U型は、アーチを描くように丸い形のうなじです。襟足が全く無い状態になるので、首が太く見えてしまうこともあります。
ぱっつん型
ぱっつん型は、U型を角ばらせたような形です。直線型などとも呼ばれます。見た目がカクカクしているので、不自然さが出てしまうでしょう。
うなじが毛深い人に考えられる原因2つ
原因として考えられることとしては以下の2つがあります。
遺伝
うなじが毛深い人に最も多い原因は、遺伝や生まれつきの体質です。両親や祖父母に毛深い人がいる場合は遺伝が原因と言えますし、生まれたときから毛深い場合は体質だと言えるでしょう
ホルモンバランス
もともとはそれほど毛深くなかったのに、だんだん毛深くなってきたと感じる場合は、ホルモンバランスの影響も考えられます。
男性ホルモンであるテストステロンが優位になると、毛が濃くなる場合があります。これは、加齢による女性ホルモンの減少やストレスを強く感じることによるホルモンバランスの乱れなどが原因となります。また、過度なダイエットで脂質を急激に減らすことでも男性ホルモン優位となってしまうことがあるため、心当たりのある方は食生活を見直してみると良いでしょう。
尚、「毛を剃ることで毛深くなる」とよく言われますが、これは都市伝説や迷信といった類のもので、医学的根拠は全くありません。通常、生えている毛は先が細くなっているのに対し、剃った後には、毛の太い部分である断面から生えてくるため濃くなったように感じるだけで、実際に毛深くなるわけではありません。
うなじのおすすめ脱毛方法は医療レーザー脱毛!詳細を徹底解説
うなじを綺麗に脱毛するなら、医療機関での医療レーザー脱毛がおすすめです。脱毛サロンのようなエステでもうなじ脱毛はありますが、生え際に近い毛の濃い部分などは、脱毛サロンの光治療器では火傷をおこしてしまうなどのリスクが考えられます。また、逆に産毛のような毛の色が薄い部分に関しても、光脱毛ではパワーが足りず、脱毛にはならない可能性があります。
尚、エステ脱毛はあくまでも除毛を目的としているため、永久脱毛の効果が得られるわけではありません。医療で使われるレーザーは、毛の深さや濃さによって設定を細かく行える、高い出力で照射できるなどの点から産毛の脱毛が可能といったメリットがあります。うなじ脱毛は、サロンではなく医療機関でのレーザー脱毛をおすすめします。
また、医療レーザー脱毛では、継続的に通うことで永久的に毛が生えてこなくなるため、一度脱毛が完了すると、その後はうなじの処理を行う必要がなくなるという利点があります。
うなじ脱毛の流れ
うなじ脱毛はどのように行われるのかを知るために、施術の主な流れをご紹介します。
カウンセリング
まずはカウンセリングから始まります。このときに、どんな形にしたいかの相談や、サロンから使用するレーザーの説明があります。トラブル回避にもつながりますので、不安点は必ず質問をしましょう。
レーザー照射
カウンセリングが終わったら、施術です。必要な場合は、ご希望や毛の状態によっては照射前に、麻酔クリームなどで痛みのコントロールをする場合もあります。また、ジェルを塗布してその上から照射するタイプのレーザーもあります。冷却をしながら照射するレーザーを使っているクリニックもあります。
また、レーザーは毛が生えた状態では照射できません。来院前に剃毛をしておくとスムーズに照射に入れるでしょう。もし剃毛を忘れても、その場で剃毛をしてくれるクリニックもあるので安心です。ただし、剃毛はオプションということで、別料金がかかることがあるため、事前に確認してから施術を受けましょう。うなじは範囲が狭いため、レーザーの照射時間は、10〜15分程度が目安です。
アフターケア
レーザーが終了したら、赤みや腫れを落ち着かせるために冷却してアフターケアが行われます。また、自宅でのケア方法も教えてくれることがありますので、よく聞きましょう。
うなじ脱毛の回数
一般的な医療レーザー脱毛は、毛周期に合わせて施術が必要なので、1回の施術で完全になくなるとはいえません。毛が、成長期→退行期→休止期というサイクルで生え変わることを毛周期といい、この毛周期の長さは部位によって異なります。
通常のレーザーの場合成長期の毛にしかレーザー脱毛の効果が出ないため、この周期に合わせて通う必要があります。今生えている毛の内、成長期の毛は20〜30%だと言われているため、全部の毛を脱毛するには、2〜3ヶ月ごとに少なくとも5回程度は通院する必要があるでしょう。尚、うなじには産毛が多く、産毛に対しては効果が出にくいこともあるため、回数が増える可能性があります。
毛周期に合わせてキチンと通うと、効率的に脱毛ができるため、通院回数が少なく済むことがあります。タイミングを合わせて通うことで、費用を抑えることに繋がるかもしれません。
うなじ脱毛に使用されるレーザー機器
医療レーザー脱毛では、以下の4つの種類のレーザーが使われています。
ダイオードレーザー(レーザー式)
特徴
- 毛が生えてくる毛根に熱ダメージを与えて破壊する
- 波長が少し長めなので、色黒や日焼け後の肌にも照射可能
- 太い毛から産毛まで全般的に効果があり、痛みも少なめ
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ダイオードレーザー (蓄熱式)
特徴
- これまでの毛根を破壊することを目的とした医療レーザー脱毛とは異なり、発毛因子を分泌する「バルジ領域」を破壊することを目的とした最新式の脱毛レーザー
- 弱いパワーで照射できるため痛みが少ない、もしくはほとんどない
- 成長期だけでなく退行期の毛でも効果があるため、少ない回数で治療可能
- 色黒の人でも照射可能
アレキサンドライトレーザー(ロングパルス)
特徴
- 日本でもっとも広く使われている種類の脱毛レーザー
- メラニンへの吸収が高い波長(755nm)なので、脱毛効果は高いが産毛への効果は弱く、日焼け後や色黒の人、色素沈着の多い部分(VIO)などに照射できない
- 硬毛化のリスクが高い
YAGレーザー
特徴
- 深くまで届く波長(1064nm)なので、ヒゲやビキニラインなど、毛包が深いタイプの毛に有効
- メラニンへの吸収が低いので、火傷のリスクが低く色黒や色素沈着の部分に照射可能
- 強いパワーで照射するため、痛みが強い
うなじには太い毛と産毛が混在するため、脱毛レーザー機器もいくつかの種類を使い分けられるクリニックの方が効率的な施術ができるでしょう。
医療レーザー脱毛にかかる費用は、クリニックによって異なります。使用している機種や、サービスの内容(麻酔や剃毛が別料金かなど)、施術回数で随分と差があるので、事前にしっかり確認が必要です。
うなじの除毛は理容室でもできる
レーザーでのうなじ脱毛に抵抗がある方、急な予定ですぐに綺麗にしたい方には、理容室でのシェービングという方法もあります。メリットは、すぐ綺麗になること、形の自由度が高いことです。しかし、剃っただけなのでまたすぐに産毛が生えてきてしまうのがデメリットです。1回の費用は安くても、定期的に通わないと維持できないため、費用や時間が余計にかかることになります。
うなじ脱毛の失敗例やリスク
うなじをサロンで脱毛することはおすすめできますが、失敗例もありますので確認しておきましょう。
硬毛化、増毛化
医療レーザー脱毛の副作用として「硬毛化」や「増毛化」というリスクがあります。これは、原因は明らかになっていませんが、産毛にレーザーを照射することで、濃くなったり量が増えたりする症状のことをいいます。
特にうなじなど毛の薄い部位は、硬毛化のリスクが高いといわれています。元々は産毛だった毛が硬く太い毛に成ることが硬毛化ですが、そうなってしまってもレーザー脱毛で効果は得られます。
ただ、照射回数が増えることで、費用がかさむ可能性もありますので、施術を受ける前に硬毛化した場合の対処法などを確認しておくことをおすすめします。
火傷などの副作用
レーザーはメラニンに反応するため、メラニン量が多い太い毛や、毛が密集した部位に照射すると熱ダメージが大きくなりすぎて火傷を起こすことがあります。施術後、帰宅しても赤みやひりひり感が引かない、もしくは水疱ができるなどの症状がある場合は、すぐに施術を行ったクリニックへ相談してください。
思い通りの形にならない
医療レーザー脱毛は医療従事者が行う脱毛ですが、施設によっては技術者の腕にばらつきがあることがあります。仕上がってみると思っていた形ではなかったということもありえますので、自分の希望をきちんと伝え、通院期間中はこまめに形をチェックするといいでしょう。また、自分ではムダ毛だと思っていても、毛の太さや質によって髪の毛だと判断されてしまうと、その部分への照射を拒否される場合があります。こちらの事前カウンセリングできちんと確認することをおすすめします。
自宅でうなじ脱毛は難しい!自宅で脱毛するときの注意点
医療機関での医療レーザー脱毛がいいと分かっても、やはり不安がある、費用面で懸念を持つ方もいらっしゃるかもしれません。ご自身でうなじ脱毛をしたい方への、注意点をご紹介します。
1人ではやらない
家族に手伝ってもらうか、確認をしてくれる人が必要です。一人で頑張ってしまうと、鏡を見ながらできると思っても、綺麗な形にならないなど失敗する可能性が高くなります。
剃毛前後のケアを忘れない
ウブ毛を剃る前後は、ケアを忘れないようにしましょう。剃る前は、シェービングクリームなどを塗ってから剃ってください。例えば、お風呂でボディソープをつけて剃るのはNGです。ボディソープには、皮脂を落とす強い成分が入っているので、乾燥の原因となってしまいます。
剃毛後の皮膚は、とてもデリケートな状態です。外気などにも弱くなっているため、保湿をしっかりとしましょう。また、うなじ脱毛をした後に外出をする場合は、日焼けに注意することも心がけてください。デリケートな状態のうなじは、紫外線を余計に吸収しやすいです。
脱毛クリームがおすすめ
自宅でうなじ脱毛をするなら、脱毛できるクリームを使うのがおすすめです。カミソリよりも、感覚的に塗ることができるため、失敗が少ない方法だといえます。また、どうしても1人で脱毛をしたい方にもおすすめです。
まとめ
うなじを医療機関で脱毛する方法や、うなじについて幅広くご紹介しました。医療レーザー脱毛によるうなじ脱毛は、費用や通う手間はありますが、仕上がりが何より綺麗で、半永久的です。信用のできる医療機関を見つけて、後ろ姿美人を目指してみてくださいね。
記事監修
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山下真理子先生
京都府立医科大学を卒業して、医師に。 大阪市内で美容医療に携わりながら、医療教育にも従事。 コラムの執筆やモデル業の傍ら、17公式ライバーとしてライブ配信も行っている。