フォトシルクプラスとは?
フォトシルクプラスとは、シミやくすみ、そばかす、赤ら顔、肌のハリ、毛穴の開きなどの様々な肌トラブルを改善する光治療機です。
従来の波長500〜1200nmのIPLを用いたフォト治療とは異なり、波長500〜950nmのUPLという光を使用しています。
950nm以上の波長をフィルターカットすることにより、標的とする色素以外にダメージを与えることなく効果的な治療ができる方法です。
従来の光治療では改善が難しかった薄いシミにも効果的であるにもかかわらず、 火傷のリスクやダウンタイムがさらに軽減された画期的な治療といえます。
フォトシルクプラスの治療が受けられる東京都内の美容クリニック一覧
効果を徹底解説!フォトシルクプラスの6つの効果は?
フォトシルクプラスの効果①:シミ・そばかす・赤ら顔を改善
フォトシルクプラスの光が黒色(メラニン色素)や赤色(ヘモグロビン)に吸収されて熱を発生することで、シミやそばかす、赤ら顔といった肌の色ムラが原因の肌トラブルを改善へと導きます。
フォトシルクプラスの効果②:小じわ・たるみ・毛穴の改善
照射した光が真皮層にまで熱作用を与えることで、線維芽細胞が活性化し、コラーゲン・エラスチンなどの増生が促進されるといわれています。
結果として、肌の内側からハリや弾力がよみがえり、小じわの改善や毛穴の引き締めといった効果も期待できるのです。
フォトシルクプラスの効果③:ニキビ・ニキビ跡
フォトシルクプラスの光は血管やニキビの赤みを吸収分解することができるため、ニキビ跡にも効果が期待できます。
ニキビの原因となるアクネ菌を殺菌する作用もあるため、今できているニキビでお悩みの人にもおすすめです。
フォトシルクプラスの効果④:ハリ感アップや肌質改善
フォトシルクプラスは1回だけでも効果がありますが、回数を重ねるごとにハリツヤのアップや肌質の変化を感じることができます。
フォトシルクプラスの効果⑤:くすみの改善・トーンアップ効果
光の温熱作用によって肌細胞が活性化し、ターンオーバーが正常化されるため、くすみが解消され、キメの整った透明感のある美肌になれるといわれています。
フォトシルクプラスの効果⑥:肝斑が薄くなる
従来の光治療機器(IPL)は肝斑を悪化させるケースがありますが、フォトシルクプラス(UPL)なら肝斑の治療も可能です。
ただし、患者に合った使い方をしなければ肝斑が悪化するリスクも報告されているため、フォトシルクプラスの扱いになれたクリニックを受診しましょう。ちなみに、肝斑の第一選択肢はトラネキサム酸の内服とハイドロキノン・レチノールの外用と摩擦を与えないとする保存療法です。これ単体でもある程度の効果が出ると言われていることを理解した上で、医師に相談すると良いでしょう。
フォトシルクプラスはこんな人におすすめ
□顔に広がるシミやそばかすをきれいにしたい
□肌をトーンアップさせて美白を目指したい
□ニキビやニキビ跡が気になる
□肝斑の治療をしたい
□赤ら顔が気になる
□ダウンタイムなしに徐々にシミやくすみを改善したい
□引き締まったハリツヤ溢れる肌に憧れている
フォトシルクプラスのメリットとデメリット
フォトシルクプラスのメリット
・肌を全体的にきれいにできる
・他の治療機では反応しにくい薄いシミも改善できる
・治療後に絆創膏を張る必要がない
・施術中の痛みが少ない
・従来の光治療では難しかった肝斑の治療が可能
フォトシルクプラスのデメリット
・1回では取りきてないシミもある
・時間の経過と共にシミが再発することがある
・肝斑の治療ができるが患者に合った使い方をしなければ悪化する可能性がある
光治療とレーザー治療の違い
機械名 |
光治療 |
レーザー治療 |
パルス幅 |
長い |
短い |
波長 |
複数の波長を照射 |
波長を使い分ける |
効果 |
シミ・そばかす・赤み・ニキビ跡など、様々な肌トラブルを改善し肌を全体的にきれいにする |
シミやほくろなどをピンポイントで治療する |
光治療(フォトシルクプラス等)とレーザー治療(ピコレーザー等)はどちらも電磁波の一種を利用したシミ治療機器ですが、それぞれ利用する「波長」と「パルス幅」が全く異なります。
・波長:光の長さ
・パルス幅:光の照射時間
レーザーは単一の波長をもっており、ターゲットのシミやほくろをピンポイントで治療するのに適しています。例えば、シミ取りレーザーのスポット照射はメラニンを作る細胞を丸ごと破壊するため、1回~数回でシミやほくろを除去することが可能です。
対して、光治療機器は複数の波長をもっており、赤み・シミ・そばかすなどを全体的に改善する治療です。シミなどをピンポイントで治療するのではなく、肌全体に広がるシミやくすみなどを少しずつ薄くしていきます。様々な肌悩みを総合的にケアできるのが、光治療の強みです。
フォトシルクプラス・フォトフェイシャルM22・フォトRFの違い
「フォト=光」と名のついた光治療機器は多くありますが、それぞれ特徴が異なります。 光治療の人気3機種の違いは以下の通りです。
機械名 |
フォトシルクプラス |
フォトフェイシャルM22 |
フォトRF |
メーカー |
イタリア デカ社 |
イスラエル ルミナス社 |
アメリカ シネロン社 |
波長 |
500nm~950nm |
560nm~1,200nm |
580nm~980nm |
エネルギー |
UPL |
IPL |
IPLとRF |
届く皮膚の層 |
浅い |
浅い |
深い |
こんな人におすすめ |
薄いシミでお悩みの方 |
ニキビでお悩みの方 |
シミ+たるみでお悩みの方 |
効果 |
・シミ |
・シミ |
・シミ |
フォトシルクプラス|薄いシミにも効果を発揮
フォトシルクプラスはUPLと呼ばれる光エネルギーを照射しており、従来のIPL光治療機器よりメラニン粒子の分解に優れています。そのため、これまでの光治療機器では反応しなかった薄いシミにも効果を発揮すると言われています。
フォトフォトフェイシャルM22|幅広い波長が特徴
フォトフォトフェイシャルM22には8種類のフィルターがあり、光の波長が560nm~1,200nmまでと幅広く、光の出方も細かく設定できます。 一人一人の悩みに合ったフィルターを使うことで、より効果的な治療ができると言われています。
フォトRF|光(IPL)と高周波(RF)を組み合わせた機器
従来の光治療は肌の表皮層までしかエネルギーが届きませんでしたが、フォトRFは、IPLにRF(高周波エネルギー)をプラスすることで、肌の深部までエネルギーを届け、真皮層のコラーゲンやエラスチンの生成を促進することを可能としました。 IPLとRFの同時照射により、表皮と真皮の両方へアプローチできる点がフォトRFの強みといえるでしょう。
フォトシルクプラスの施術の流れとおすすめの治療頻度
施術の流れ
フォトシルクプラスは麻酔クリームを塗る必要がないため、医師のカウンセリングも含めて約30~40分程度で完了します。
①洗顔してメイクを落とす 医師の診察前にメイクを落とします。
②医師の診察 医師のカウンセリングを受けます。この時、肌状態に合わせて出力などを具体的に決めていきます。「初めてで不安。」、「痛みに弱い。」など、心配なことがあれば医師に伝えましょう。
③フォトシルクプラス照射 実際にフォトシルクプラスを照射する時間は10~15分程度と短めです。
④保湿クリーム塗布 クリニックによっては保湿クリームなどを塗布することもあります。施術直後からメイクも可能です。
3回~5回の継続がおすすめ
フォトシルクプラスは1回でも効果を実感できる治療で、シミやそばかすが初回でかなり薄くなる人も多くいます。(個人差あり)
ただし、一度消えたり薄くなったりしたシミでも、時間の経過と共に再び浮き出てくることが珍しくありません。これは肌のターンオーバーによるものなので、約1ヶ月おきの間隔で3~5回継続して照射するのがおすすめです。
また、フォトシルクプラスをはじめとする光治療は、「シミの除去」ではなく、「シミを目立たなくすること」が目的です。
シミを完全に除去したい場合はレーザーによるスポット照射を選択することをおすすめします。大きいシミ(直径1cm以上)や薄いシミは光治療では難しいとされています。シミの種類によっては適応ではないこともありますので、自分のシミがフォトシルクプラスの適応となるのかどうか気になる場合は、カウンセリングで確認すると良いでしょう。
いずれにせよ、一人一人の肌状態によって効果の出方や推奨回数が異なるため、カウンセリングで医師に相談してみましょう。
フォトシルクプラスの効果を最大限に保つ!長持ちさせる秘訣とは?
フォトシルクプラスでシミが消えても、間違ったケアをしていると効果が長持ちしません。それどころか、逆に悪化してしまうこともあるので注意が必要です。
・日焼け止めや帽子で紫外線対策を万全にする
・施術後数日はサウナや熱い湯舟は避ける
・「黒浮き」を無理にはがさない、触らない
・保湿を行う
紫外線予防や保湿はもちろん、特に気を付けたいのは「黒浮き」を無理に触らないことです。施術後数日経つとシミやそばかすが濃く浮き出た状態になります。このような「黒浮き」は1週間~10日ほどでポロッと自然にはがれるので、無理に触らず自然剥離を待ちましょう。
どんなに素晴らしい美肌治療でも、効果が永遠に続くことはありません。できるだけ効果を長持ちさせるためにも、正しいアフターケアを心掛けましょう。
フォトシルクプラスの注意点!副作用やリスクは?
やけど
フォトシルクプラスは、やけどの原因となる水分吸収の高い950nm以上の波長をカットしているため、他の光治療機器と比べてやけどのリスクは低いとされています。
しかし、出力と肌状態のバランスが合っていない場合などは、非常に稀ですがやけどを起こすことがあるようです。
肝斑の悪化
フォトシルクプラスは肝斑にも高い臨床効果が確認されていますが、使い方を誤ると悪化させることがあります。 肝斑は様々な原因が複合的に重なって出現・悪化するため、治療には医師の正しい診断や、適切な照射回数、出力の設定などが欠かせません。
これは、フォトシルクプラスに限らず全ての光治療機器やレーザー機器に言えることです。
ほくろの変化
フォトシルクプラスはほくろを薄くすることがありますが、稀にほくろが濃くなったり大きくなったりすることもあるようです。 ほくろの変化を避けたい場合は、テーピングなどで保護してもらうことをおすすめします。
光アレルギー
非常に稀ですが、光アレルギーを起こすこともあるようです。不安な人はカウンセリング時に医師へ相談してみましょう。
フォトシルクプラスのダウンタイムと経過の目安
フォトシルクプラスのダウンタイムと経過の目安は以下の通りです。
日常生活
当日からシャワーや入浴、洗顔が可能ですが、照射部位を擦ったりなどの強い刺激を与えないようにご注意ください。また、治療部位は紫外線を浴びるとシミが出来やすい状態となっているため、日焼け止めクリームや日傘を使用したりなどのUVカットを心がけてください。
メイク
治療直後から可能です。
肌状態
治療後2〜3日で、反応した部分が黒くなり、カサブタのような物が出来ますが、自然と剥がれ落ちるまでは、無理に剥がそうとしないでください。まれに、赤みや軽度の腫れが数日ほど続くことがあります。
フォトシルクプラスの痛みはどれくらい?「輪ゴムで弾かれる」感覚の真実
照射時に輪ゴムで軽く弾かれたような痛みを伴うことがあります。また治療後は、ヒリヒリとした感じや熱感を感じる場合がありますが、数時間で治ります。
フォトシルクプラス施術後の黒浮きの正体
フォトシルクプラスの施術後2~3日が経過すると、反応した部分が黒くなりカサブタのようになります。
この黒浮きの正体は「マイクロクラスト」と呼ばれるもので、メラニンを多く含む細胞が皮膚表面に出てきた状態です。無理にはがすと色素沈着や傷跡が残ることがあるため、触らないことが大事です。約1週間~10日後に自然にはがれるのを待ちましょう。
また、2回目以降の治療では黒浮きが減るのが一般的です。黒浮きが出現しないからといって効果がないわけではありません。
フォトシルクプラス施術後のトラブルや失敗の実例
黒浮きが全く出ないのは失敗?
フォトシルクプラスを数回受けた方が、処置後黒浮き全然ないことについて「受けた意味がないのでは?」と感じることがあるようです。
フォトシルクプラスは回数を重ねる毎に黒浮きが少なくなります。黒浮きがないからといって効果がないわけではありません。
ニキビが改善しない
光治療はニキビにも効果がありますが、炎症が強いニキビに照射すると一時的にニキビが悪化したり、増える場合があります。ニキビの状態によっては、ピーリングやイオン導入、内服・外用薬などの治療法が良い場合もあるため、医師に相談してみましょう。
やけどが起きた
フォトシルクプラスは非常に安定した光治療機器ですが、使い方を誤るとやけどが起きることがあります。本来医師の指導のもと施術すべき機器なので、医師のカウンセリングが全くないクリニックなどは避けましょう。
フォトシルクプラス・費用の目安(1回あたり)
・全顔 1〜4万円前後
・あご下+首 1〜4万円前後※治療部位により料金が異なることがあります。
※初回割引価格が設定されているクリニックもあります。
※複数回継続することでより高い効果が期待できるため、3〜5回のコース料金が設定されているクリニックもあります。
フォトシルクプラスとの組み合わせで相乗効果が期待できる治療
コラーゲンピール
コラーゲンピールは、トリクロロ酢酸を高濃度で配合したPRX-T33という薬剤をマッサージしながら塗布することにより、コラーゲンの新生を強力に促進させる若返り治療です。
マッサージピールともよばれており、若返り効果が期待できるコラーゲンピールとフォトシルクプラスを併用することで、ハリとツヤを兼ね備えた美白治療を実現します。
▼コラーゲンピールについて詳しく知りたい方はこちら
イオン導入
イオン導入は、微弱な電気を皮膚表面に流すことによって、美容有効成分を皮膚深層へと浸透させる治療です。
フォトシルクプラスと併用して、美白作用を持つビタミンCや、メラニンの生成を抑制する作用を持つトラネキサム酸などの成分を導入することで、さらなる美白効果を期待することができます。
▼イオン導入について詳しく知りたい方はこちら
ジェネシス
ジェネシスは、波長1064nmのロングパルスYAGレーザーを中空照射することで真皮層に働きかけ、コラーゲンを増生し肌のハリ・ツヤの改善やターンオーバーを整える効果が期待できる美肌治療です。
フォトシルクプラスと併用することにより、美白と美肌の両方の効果が期待できるため、ワンランク上のエイジングケアが可能となります。
▼ジェネシスについて詳しく知りたい方はこちら
外用・内服薬
内服薬として、コラーゲンの生成促進やメラニンの抑制などの様々な効果がある「シナール」、抗酸化作用や血行促進作用のある「ユベラ」、メラニンの生成を抑える作用や抗炎症作用のある「トラネキサム酸」などがあります。
外用薬として、メラニンの産生を抑える「ハイドロキノン」、肌のターンオーバーを促進する「レチノイン酸」が代表的です。
これらを併用することにより、からだの内側と外側の両方から美白効果を高めることができます。
▼外用・内服薬について詳しく知りたい方はこちら
フォトシルクプラスの治療が受けられる東京都内の美容クリニック一覧