その他

ほくろを除去した後は、しばらくの間シールで保護しなければいけません。ほくろを取りたくても、シールがネックで施術に踏み切れない人もいるでしょう。

この記事では、ほくろ除去後のシールの役割を徹底解説。貼らないとどうなるの?シールはどんな種類がある?など、保護シールにまつわる知識を詳しくお伝えしていきます。

これからほくろ除去を行う方は、是非参考にして下さい。

目次

ほくろ除去シールとは

ほくろ除去シールは、レーザーなどでほくろを取った後に貼るシールのことです。傷の回復を早め綺麗な仕上がりにするために、施術後しばらくの間貼り続けるのが一般的です。

ほくろ除去シール4つの役割

なぜ、ほくろ除去シールを貼る必要があるのでしょうか?4つの役割を解説します。

紫外線をカットする

ほくろ除去後は、紫外線を極力カットすることが重要です。
生活していると知らず知らずのうちに日光を浴びているものです。日焼け止めを過信せず、患部にシールを貼って紫外線による刺激を防ぎましょう。

日常生活の刺激を防ぐ

スキンケアや衣服による“擦れ”は、ほくろ除去後の敏感な肌には負担になります。日常の何気ない刺激を回避するためにも、しっかりとシールで保護しましょう。

スキンケアの刺激を軽減する

ほくろ除去後は、良かれと思ってやったスキンケアが刺激になることもあります。患部の摩擦をできるだけ減らすためにも、シールを活用しましょう。

患部の治りを早める

ほくろ除去後の傷を治すには、肌本来のバリア機能を回復させることが大事です。
湿潤療法用に開発されたシールは、肌の水分保持力を元に戻す働きがあるため、傷口の素早い回復をサポートします。(ハイドロコロイドテープなど)

ほくろ除去シールを貼らないとどうなる?

シールに煩わしさを感じる人もいるかもしれませんが、美しい仕上がりには欠かせません。
もし、シールを貼らずに過ごすとどうなるのか?詳しくみていきましょう。

色素沈着が起きる可能性

シールを貼らずに日常生活を送ると、紫外線の影響でメラニン色素が過剰に分泌され、色素沈着を起こす場合があります。

除去後の患部に赤みが出ても、正しいケアをしていれば数か月で元の肌色に戻ることがほとんどです。シール保護をきちんと行い、無用な肌トラブルを防ぎましょう。

傷跡やケロイドが残る

シールなしで過ごすと、傷跡が残る可能性もあります。
患部が保護されていない状態が続くと、ダメージが蓄積して肌が再生しにくくなるのです。

しこりができる

ほくろを取った箇所が盛り上がり、しこりのようになるケースもあるようです。
しこりは患部の炎症反応が長引いた時や、創傷治癒反応が遅れた時に起こりやすいと言われています。シール保護をしっかり行い傷の回復を促しましょう。

【施術別】ほくろ除去シールはいつまで貼る?

ほくろ除去後に欠かせないシールですが、一体いつまで貼り続ければよいのでしょうか?シール保護期間を4つの施術別にご紹介します

ほくろ除去後のシール保護期間:レーザー

レーザーは【小さく平らで盛り上がりのないほくろ】に適しており、シール保護期間は1~2週間程度とされています。

ほくろの大きさや状態、レーザーの種類によっては、シール保護は1~2日で終了し、軟膏やクリームによる保護を行う場合もあります。

ほくろ除去後のシール保護期間:電気メス

電気メスは【小さく盛り上がったほくろ】に適しており、シール保護期間は1~2週間程度とされています。

電気メスでほくろを除去する場合、除去と同時に止血ができるため、おおよそ1~2週間で傷口が塞がります。
傷口が塞がって炎症などの問題がなければ、シールの保護は終了です。

ほくろ除去後のシール保護期間:切開法

切開法は【大きくて盛り上がったほくろ】に適しており、シール保護期間は2週間程度とされています。

切開法はメスで皮膚を切開してから縫合するため、術後1~2週間程度で抜糸します。
2週間から1ヶ月程度経つと傷の赤みなどが引いていき、傷口が塞がればシールの保護が終了です。

ほくろ除去後のシール保護期間:くり抜き法

くり抜き法は【切開・縫合でゆがみが生じやすい鼻などのほくろ】に適しています。シール保護期間は10日~2週間程度と、やや長めです。

くり抜き法は専用のパンチやメスでほくろをくり抜く方法ですが、基本的に縫合はせず、自然に傷が塞がるのを待ちます。
傷が塞がるまでには1~2週間程度かかり、その間はシールや軟膏などで保護して過ごすのが一般的です。

ほくろ除去シールが足りなくなった時の対処法

クリニックでもらったシールが足りなくなった!そんな時の対処法をお伝えします。

「足りないから貼らない。」はNG!

シールが早めになくなったからと言って、自己判断でシールを中止するのはNGです。医師から指示された期間内は、必ずシールを貼り続けましょう。

追加分をクリニックで購入する

シールが足りなくなった場合は、追加分をクリニックで購入するのがおすすめです。事前に電話をしておけば、スムーズに受け渡しができます。

市販のシールで代用

クリニックにシールを買いに行けない人は、市販品で代用ができます。代用品を使用する場合は医師の指示に従いましょう。

ほくろ除去シールの種類

代用品に使える!ほくろ除去シールの種類をご紹介します。

※代用品のシールを使用する際には、医師の確認をとりましょう。

不織布テープ

不織布でできた医療用テープは、ドラッグストアで手に入る汎用性の高いテープです。ある程度紫外線をカットする効果が望めるため、ほくろ除去シールとして利用する人も多いようです。
ただし、防水性がない製品もあるため剝がれやすい場合があります。

紫外線カット効果のあるフィルムテープ

紫外線カット効果のあるフィルムテープもおすすめです。貼るだけで紫外線を防げるため、太陽を気にせず普段通りの生活ができます。

ハイドロコロイドテープ

除去後の患部が乾燥すると表皮細胞の働きが鈍くなるため、湿潤状態を維持するのは非常に大事です。
ハイドロコロイドテープは湿潤療法用に開発されているため、傷跡が残りにくく早く治す効果が期待できます。

ほくろ除去後の“シール生活”を快適に過ごす4つのコツ

ほくろ除去後でも快適に過ごすポイントをご紹介します。

洗顔・洗髪は気にせず行ってOK

ほくろ除去後に顔が濡れるのを不安に思う人もいるかもしれませんが、レーザーによるほくろ除去は、施術した当日からシールを貼ったまま洗顔・洗髪ができます。

ただ、除去した皮膚は敏感になっているため、患部をゴシゴシこすらないようにし、シールの周りに洗顔料などが残らないよう、よくすすぎましょう。
洗顔やシャワーでシールが剥がれたら、新しいシールと交換します。

浸出液が出たらシール交換

浸出液が出たらシールの変え時です。

シールを貼ってしばらくすると患部から浸出液が出てきてきます。シールがふやけてきたら新しいシールに変えましょう。

浸出液は皮膚の傷を治すための成分が含まれており、シールの中に浸出液があることで傷の治りも早くなります。ただし、シールからあふれるほど浸出液が出たり、シールが膨らんでふやけたように感じられたりしたら、シールの取り替え時です。
除去後、シールを取り替えるタイミングについても説明があるので、指示に従って新しいシールを貼ってください。

シールの上からメイクOK!

「シールを貼ったまま外出できない…。」とお悩みの方へ。シールの種類によっては、上からメイクをしてカバーできます。

シールは肌色に近い色から茶色で、顔に貼っていてもそれほど目立ちません。
それでも気になる場合は、シールの上から軽くメイクをすれば、うまく隠せるでしょう。トーンアップ効果のある日焼け止めや、固めのコンシーラーを使うだけでもかなりカバーできるので、ぜひ試してみてください。

大きめのマスクで隠す

マスクはダウンタイム中の心強い味方!目より下のほくろを除去した時は、大きめのマスクを着用するだけでシールを隠せます。

今では季節を問わず、マスクを着用していても目立ちません。除去した部位を隠せるマスクを選べば、メイクで隠す手間も省けて便利です。

色素沈着や傷を防ぐために!ほくろ除去後ダウンタイムの注意点

ダウンタイムはほくろ除去の仕上がりを左右します。過ごし方によっては肌に赤みや傷跡が残る可能性もあるため、次のようなことに注意して生活しましょう。

日焼け対策を万全に行う

日焼け対策はほくろを取った後だけでなく、除去する前からしっかり行いましょう。

特に除去後の日焼けは傷口の乾燥を促し、色素沈着の原因にもなります。
日頃から日焼け止めを塗り、日差しの強い季節や時間帯には、日傘や帽子を併用するとなお安心です。

日差しの強い夏は避け、秋~冬に治療を受けるのも一つの方法でしょう。

シールを正しく貼る

正しくシールを貼るのは、ほくろ除去の基本です。

除去後のシール保護は、傷の治りを早める効果があります。
医師の指示に従って正しいシール保護を続ければ、傷跡が早く目立たなくなります。
シール保護が正しくできていないと、傷がなかなか治らず、赤みや色素沈着が長期間残ってしまうことも考えられるでしょう。

仕上がりのためだけではなく、感染症を防ぐためにもシール保護は正しく行ってください。

軟膏をきちんと塗る

シールと同じように、軟膏も正しく塗りましょう。

施術によっては、シール以外に軟膏が処方されます。
指導された塗り方を続ければ、傷の治りを早めてダウンタイムの期間を短縮することも可能です。
軟膏を大量に塗っても効果が上がるわけではないので、適量を正しく塗りましょう。

また、軟膏が足りなくなった場合は自己判断で中断するのではなく、必ず医師に相談して下さい。

無理にかさぶたを剥がさない

かさぶたが気になるのは分かりますが、強引に剥がすのはNGです。

除去後、数日経つと傷口にかさぶたができます。かさぶたの下では新しい皮膚が作られており、かさぶたはそれを保護する役割を持っています。
無理にかさぶたを剥がすと、色素沈着や赤みが残る原因になるので注意しましょう。
洗顔などの弱い刺激で、かさぶたが自然に落ちるのが理想的です。

もし、強い摩擦などでかさぶたが剥がれてしまった場合は、医師に相談しましょう。

経過観察を必ず行う

ほくろ除去の“やりっぱなし”はよくありません。

クリニックや除去法によっては、術後数日から1週間後に経過観察の診察があるので、必ず受診しましょう。
受診時には傷口に問題はないか、正しいアフターケアが行えているかを確認してもらいます。
この時、不安があれば医師に相談し、必要に応じてシールや軟膏を追加で処方してもらいましょう。

経過観察をきちんと受けるのが、ほくろ除去の完成度を高める近道です!

十分な保湿を心掛ける

湿潤状態の維持は除去後の傷の回復を早めます。いつも以上に保湿に気を配り、肌が乾燥しないように心掛けましょう。

刺激の強いスキンケアは控え、低刺激の高保湿クリームを使用するのがおすすめです。

参考:https://www.tsutsui-biyo.com/post-blog/9281/

ほくろ除去後に受診すべきタイミングは?こんな時は迷わず受診を!

こんな時は迷わず受診を!除去後の経過観察以外で、クリニックに行くべきタイミングをお伝えします。

シールを中止してよいか分からない時

シールを中止してよいか迷った時には、自己判断せずにクリニックを受診しましょう。

「シールを貼り終えたけど、赤みがあるのでもう少し貼り続けた方が良い気がする…。」
「シールが予想より早くなくなった。本当にもう貼らなくていいの?」

など、不安な時は医師の判断をあおぎましょう。

傷跡や色素沈着などが気になる時

傷の治りや色素沈着が気になる時も、クリニックを受診すべきです。

・患部が赤く腫れて化膿している
・痛みが続く
・傷口がなかなか塞がらない
・色素沈着が治らない

など、除去後の治りが遅い場合は治療を受ける必要があります。

感染や化膿ではなく、傷が治る過程で起こる変化がほとんどですが、素人では判断できないためクリニックを受診するのがおすすめです。

ほくろの色が出現してきた時

ほくろの原因は、メラノサイトが変異してできた「母斑細胞」です。真皮深くにある母斑細胞を完全に取り切れなかった場合は、時間と共に母斑細胞が再び増殖し、ほくろが再発してしまいます。

除去した後に再びほくろの色が現れた時には、再診を受けるべきでしょう。

【Q&A】ほくろ除去シールに関する疑問を解決!

ほくろ除去シールのよくある質問をまとめました。

Q1:お風呂や顔を洗う時に剥がれた。どうすべき?

お風呂や洗顔でシールが剥がれた時には、新しいシールを貼り直しましょう。軟膏が処方されている時には、軟膏も一緒に塗り直しましょう。

Q2:ほくろ除去シールは貼りっぱなしで大丈夫?

施術当日は、シールを貼りっぱなしにして構いません。入浴や洗顔でシールが剥がれた時には、すみやかに貼り直しましょう。

Q3:ほくろ除去シールを貼る期間はどれくらい?

ほくろ除去方法によってシールを貼る期間は異なりますが、およそ1~2週間です。

Q4:シールを剥がす時に血が出た!どうすればいい?

術後1~2日間に少量血が滲む程度であれば、正常の範囲内です。シールを貼り直して様子をみましょう。ただし、ダラダラと血が出続ける場合や、傷口がひらいてしまった時には、すみやかにクリニックを受診しましょう。

ほくろ除去が得意なクリニック16選

ヒフコのおすすめ!ほくろ除去が得意なクリニックはこちらです。

上野美容外科・美容皮膚科

東京ココセランクリニック

ラヴィサスクリニック(LAVISUS clinic)

肌管理クリニック

ゆきスキンクリニック東池袋

美容皮膚科 エルムクリニック 表参道院

錦糸町皮膚科内科クリニック

お茶の水美容形成クリニック

ウィクリニック吉祥寺院

イーメディカルクリニック麻布(CLINIC by E)

藤ナチュレ美容クリニック 銀座院

東京八丁堀皮膚科・形成外科

自由が丘クリニック

東京美容医療クリニック

プライベートクリニック恵比寿

ウィクリニック銀座院

※マッサージや化粧品などの情報が記載されている場合は監修範囲に含まれません。

※執筆・掲載日時点の情報を参考に医師監修しております。

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