下唇の下にできるシワは「梅干しジワ」とも呼ばれており、加齢によって表情筋が衰えるとできやすいと言われていています。美容医療では、シワ治療などに使われているボツリヌストキシン製剤を顎に注入することで、梅干しジワ悩みへアプローチが可能です。

顎,ボトックス

年齢を重ね、顎下のシワが目立ってきた。そのせいで普通にしていても不機嫌に見えてしまい、表情に自信が持てない。

下唇の下にできるシワは「梅干しジワ」とも呼ばれており、加齢によって表情筋が衰えるとできやすいと言われていています。美容医療では、シワ治療などに使われているボツリヌストキシン製剤を顎に注入することで、梅干しジワ悩みへアプローチが可能です。

この記事では、梅干しジワの原因から解決へ導く治療法などをご紹介していきたいと思います。

人の印象を決める2大要素

人の印象を決める2大要素

人の印象は数秒で決まると言われています。では、人の印象とは何で決まるのでしょうか。

視覚からの情報

私たちは初めて人に会った時、その人を印象づける要素の大部分を外見や服装などの視覚からの情報で判断していると言われています。また、視覚は五感の中でも80%以上を占めていることから、目から得られる情報はとても影響が大きいと考えられます。そのため、初対面で相手に好印象を与えられると、その後良い人間関係を築ける可能性が高まるでしょう。

表情

表情は第一印象が決まる上で重要なポイントとされています。目が三日月の形であったり、口角が上がっていたりすると、明るく優しい表情になります。
主に目・鼻・口などが表情に影響を与えていますが、口元は表情だけでなく見た目の美しさにも関わっていることをご存じでしょうか。

「不愛想」「不機嫌」といった人にマイナスのイメージを与える表情の原因はいくつか考えられますが、この記事では顎下にできる「梅干しジワ」に注目したいと思います。

梅干しジワの原因

梅干しジワは、顎先のボコボコしたシワです。できてしまうと、老けて見えてしまうことも。

梅干しジワの原因は、オトガイ筋の使い過ぎと言われています。

オトガイ筋は下唇から顎先にかけてのびている筋肉で、口周りの筋肉(口輪筋)と連動して、下顎を上に持ち上げる役割を担っています。しかし、加齢などにより口輪筋が衰えるとオトガイ筋に余計な力が加わってしまい、梅干しのようなシワができやすくなるとのことです。

シワ治療の代名詞であるボトックス注射(ボツリヌス注射)とは

シワ治療の代名詞であるボトックス注射(ボツリヌス注射)とは

ボトックスについて

「ボトックス」とは、アメリカのアラガン社が開発したA型ボツリヌス毒素製剤の一種で国際商標登録名です。

シワ取り注射で有名になった「ボトックス」ですが、ボトックスと呼べるのはアラガン社製の「ボトックスビスタ」(自由診療)のみで、他の製剤を使用する場合も含め近年では「ボツリヌス注射」というのが一般的に使用されている治療名となります。

クリニックによっては使用されている薬剤が「ボトックスビスタ」でない場合も「ボトックス」と表記していることがあるため、カウンセリングなどできちんと確認することをおすすめします。尚、ボトックスビスタのような製剤は「ボツリヌストキシン製剤」や「ボツリヌス毒素製剤」等と呼ばれています。

ボツリヌストキシン製剤の作用

主にアセチルコリンの放出を阻害すると言われています。

アセチルコリンは神経伝達物質で、筋肉の収縮や発汗を促す働きがあるため、その放出が抑制されることで筋肉を委縮させて細くさせたり、発汗を抑えたりといった効果が期待できます。

以下のように、全身の様々な部位に活用されています。

表情ジワ:額、眉間、目尻

パーツ:エラ縮小、タレ目、小鼻縮小、顎

顔全体(ボツリヌスリフト):小じわ改善、ハリ感アップ、毛穴縮小、テカリ防止

ボディ

ふくらはぎ、肩やせ、脇汗抑止など

《ボツリヌストキシン製剤の種類》

 

ボトックスビスタ

ディスポート

コアトックス

リジェノックス

ゼオミン

BTXA

厚労省承認

 

 

 

 

 

FDA(米国)承認

 

 

 

MFDS(韓国)承認

 

 

 

 

製造元

アラガン(米国)

イプセン(英国)

メディトックス(韓国)

ハンスバイオメド(韓国)

メルツ(ドイツ)

Lanzhou(中国)

抗体形成

極少

極少

拡散性

狭い

広い

狭い

狭い

狭い

不明

効果期間(月)

3-6

4-6

4-6

4-6

4-6

不明

費用相場

2~3万円

ボトックスビスタと同等

25,000円前後

ボトックスビスタより安価

ボトックスビスタより高め

他の薬剤より安価

特長

高品質・安全性が高い

浸透力が良い

繰り返し注入しても効果が落ちにくい

コストパフォーマンスが良い

優れた効果が続きやすい。繰り返し

成分に豚コラーゲン

 


ボトックスビスタ
は美容領域の「元祖ボツリヌストキシン製剤」として、2009年に眉間の表情ジワの適応で唯一厚生労働省に認められた製剤です。

熱に弱い、抗体形成の原因となる複合性タンパク質を若干含んでいるなどのデメリットはありますが、しっかりした品質の管理体制や症例数の多さから日本で一番使用されているボツリヌストキシン製剤となります。

コアトックスゼオミン複合タンパク質が除かれていて抗体ができにくいため、継続的に注入しても中和抗体ができにくく、継続使用による効果が落ちることがないと言われています。また、他の製剤の場合、1度注射した後は必ず4ヶ月程度あける必要がありますが、この2つは短期間の繰り返し治療も可能なことから、ある程度効果が現れてから、足りない場合に再注入を行うなどの細かい調整がしやすいというメリットも有ると言われています。

ディスポート拡散性が優れているため、広範囲の注入に適していると言われています。

中国製のBTXAは成分に豚コラーゲンが含まれていたり、管理体制が不明瞭だったりと品質に問題があるとされているため、安価ではありますが選択しない方が無難だと言われています。

製剤にはそれぞれ特徴があり、効果だけでなく価格も変わってくるため、ご自身の予算や施術部位などを鑑みて、製剤を選ぶと良いでしょう。

顎ボツリヌス注射とは

顎ボツリヌス注射とは

施術内容(薬剤注入部位・ダウンタイム・副作用など)

梅干しジワには、ボツリヌス注射をオトガイ筋に打つことで、過緊張状態の筋肉を緩めることで改善が期待できます。単位数は510単位程度で、施術時間は5-10分と短く、ダウンタイムもほぼないため直後から通常の生活を送ることが可能です。副作用として、注入部位に内出血が起こる場合がありますが、1週間程で目立たなくなるためあまり心配する必要はないようです。

期待できる効果

シワの軽減

シワを改善し肌のなめらかさがアップするといった効果が期待でき、若々しく明るい印象へ導きます。

Eラインが美しくなる場合も

筋肉の緊張が緩むことで、顎が少し前下方へ出る効果も期待できます。すると鼻先と顎先を繋ぐ線(エステティックライン:通称Eライン)が整い、横顔が美しく見える可能性があります。ライン上に上唇と下唇が収まる、もしくは少し内側にある状態が美しいEラインと言われています。注射をすることでラインが整うと、見た目が美しくなるだけではなく、華やかな印象へ導きます。

目安の治療回数、期間、注意点など

目安の治療回数、期間、注意点など

回数・期間

ボツリヌス注射は半永久的な効果は見込まれないため、状態を維持したい方は継続的な注入が必要とされています。1回の持続期間は薬剤にもよりますが、3ヶ月から半年程度と言われています。また、継続していくうちに持続期間が延びる可能性がありますが、都度様子を見ながら対応していくと良いでしょう。

注意点

妊娠中や授乳中の方、また妊娠を希望される方は赤ちゃんのへの影響を考慮し施術を不可としているクリニックが多いようです。ボツリヌス注射は注入量や注入箇所が重要と言われています。ドクターの技量や実績は事前に確認すると良いでしょう。また顎のような顔のボツリヌス注射に関しては、見た目のバランスも検討してくれるドクターが施術を行うことで、より満足度の高い仕上がりが期待できます。

併用すると効果的な治療

ヒアルロン酸注射

顎にヒアルロン酸を注入すると、長さやボリュームが出ると言われており、立体的な顔立ちへと導きます。ボツリヌス注射のみで顎のラインに物足りなさを感じる方は、ヒアルロン酸注射を併用するとより輪郭が整いやすいとされています。

口角リフト

唇の左右横から顎にかけて縦に伸びている口角下制筋は、口角を引き下げる筋肉です。口角が下がっていると不機嫌な印象を与えてしまいますが、口角下制筋にボツリヌス注射を打つことで、筋肉が緩み口角を引き上げる効果が期待できます。口角が上がると笑顔が作りやすくなるため、明るく活発な印象へと導きます。

詳細は、下記URLをご参照下さい。

まとめ

顎ボツリヌス注射についてまとめてみました。ボツリヌス注射を顎に打つことで、梅干しジワの軽減だけでなく顎のラインの改善効果も期待できるため、顔全体のバランスが整うことで良い印象へ導くことができるかもしれません。

顎ボツリヌス注射はダウンタイムがほとんどないとされているため、顎の梅干しジワに悩んでいる方は一度カウンセリングを受けてみてはいかがでしょうか。

この記事が、皆様のお役に立てることを願っております。

※マッサージや化粧品などの情報が記載されている場合は監修範囲に含まれません。

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