皮膚科で処方することが多いビタミン剤の種類や、ニキビの症状に合わせた治療法についても併せて解説していきます。

ニキビ ビタミン

ニキビの改善に効果が期待できるビタミンの種類は何?ニキビが肌に良いということは有名ですが、どのビタミンがニキビの改善に役立つのか分からないという方も多いのではないでしょうか。

今回の記事では、ニキビと特に関係の深い「ビタミンB2」「ビタミンB6」「ビタミンC」の働きについてご紹介し、皮膚科で処方することが多いビタミン剤の種類や、ニキビの症状に合わせた治療法についても併せて解説していきます。
ビタミン不足を招く行動も解説しますので、今の自分に当てはまっている行動がないか確認してみてください。

ニキビとビタミンの関係

ニキビとビタミンの関係

ビタミンは、身体の機能を正常に保つために必要不可欠な有機化合物です。
特にビタミンB群は、三大栄養素(炭水化物・タンパク質・脂質)の代謝を助ける潤滑油のような働きをしており、エネルギーの代謝など、生きていく上で重要な栄養素の一つといえるでしょう。ビタミンは13種類あり、ビタミンB群やCの「水溶性ビタミン」とビタミンA、D、E、Kの「脂溶性ビタミン」に分けられます。

水溶性ビタミンは、水に溶けやすく、余分なものは尿として身体から排出されやすい特徴があり、脂溶性ビタミンは、水にほとんど溶けず、体内に蓄積しやすく、主に脂肪組織や肝臓に貯蔵されています。
ビタミンは身体の中でほとんど生成することができないため、食事などにより外から補う必要があり、ビタミンが不足すると、病気や肌荒れの原因となります。

特に、皮脂分泌を調整する「ビタミンB2・B6」や、コラーゲンの生成を促す「ビタミンC」が不足すると、ターンオーバー(肌代謝)の乱れや、皮脂の過剰分泌が進み、ニキビができやすい肌状態を招くのです。

不足することでニキビができやすくなる可能性のある3つのビタミン

不足することでニキビができやすくなる可能性のある3つのビタミン

本章では、ニキビとの関係が特に深い「ビタミンB2」、「ビタミンB6」、「ビタミンC」をご紹介します。

ビタミンB2

ビタミンB2は、肌の新陳代謝を促進、皮脂分泌の調整、皮膚や粘膜の機能を正常に保つ栄養素です。ビタミンB2が不足することで、皮脂が増加して毛穴が詰まり、ニキビの悪化につながりやすくなりますまた、ニキビの他にも口内炎、口角炎、舌炎、脂漏性皮膚炎、角膜炎などを引き起こす可能性が高くなります。ビタミンB2が多く含まれる食材

牛肉、豚肉、レバー、⻘魚、牛乳、卵、ウナギ、カレイ、ほうれん草、ノリ、ワカメ、干しシイタケ、納豆など

ビタミンB6

ビタミンB6は、タンパク質の代謝と皮脂分泌の調整、皮膚や粘膜の健康維持を助ける栄養素です。不足することによってニキビなどの肌荒れが起こりやすくなったり、ニキビ跡が残りやすくなるといわれています。

ビタミンB6が多く含まれる食材

 いわし、さんま、鮭、カツオ、マグロ、、ヒレ肉、ささみ、レバー、バナナ、パプリカ、さつまいも、玄米など

ビタミンC

ビタミンCには、下記のような肌に関係するさまざまな働きがあります。

  • 皮膚や粘膜の健康維持を助ける
  • 抗酸化作用で活性酸素を除去
  • メラニンの生成を抑える
  • 真皮層のコラーゲンの生成を促進
  • 皮脂分泌の抑制
  • 抗炎症作用によりダメージを受けた肌を修復

ニキビの改善効果が期待できるだけでなく、ニキビ跡の赤み改善にも役立ちます。

ビタミンCが不足することにより、ストレスやアクネ菌に対する抵抗力が低下し、ニキビができやすい肌状態を招きます。

ビタミンCが多く含まれる食材

キャベツ、ピーマン、パプリカ、ブロッコリー、豆苗、ゴーヤ、アセロラ、レモン、キウイ、柑橘類、柿、マンゴー、イチゴなど

ビタミン不足に繋がりやすい生活習慣の3つの例

ビタミン不足に繋がりやすい生活習慣の3つの例

ニキビの予防・改善のためには生活習慣の見直しも重要です。
本章では、ビタミン不足を招く行動を3つご紹介します。

喫煙

たばこは毛細血管を収縮させ、血流が滞りやすくなります。血液循環が悪くなることで肌のターンオーバーが乱れやすくなり、ニキビができる可能性が高くなるのです。また喫煙によってビタミンCの吸収率が低下する一方で、非喫煙時と比較した場合の消費量は急速に増加します。これと同時に、他のビタミンやミネラルの消費も大きく増えるため、喫煙によって肌荒れやニキビのリスクが高まり、肌の修復力も低下しやすい状態になるとなるといえるでしょう。

自律神経の乱れ

ストレスなどの影響で、交感神経と副交感神経のバランスが崩れ自律神経が乱れると、ホルモンの分泌が乱れて、皮脂の分泌量が増加したり毛穴が詰まりやすくなるといった影響が出てきますさらにビタミンやミネラルの消費が亢進してビタミン・ミネラル不足となり、体の不調とともに肌の不調も顕著に出てきやすくなります。その結果、肌荒れと共にニキビもできやすくなります。

食生活の乱れ

偏った食生活を続けることで、ニキビができやすい体質になることがあります。脂質や糖質のとり過ぎや過度な食事制限によるダイエットなど、栄養バランスが悪い状態が続くことで肌トラブルが起こりやすくなることも。さまざまな食材をバランスよく食べることが大切です。

ニキビ治療に使用されることが多いビタミン剤は3種類

ニキビ治療に使用されることが多いビタミン剤は3種類

生活習慣だけでニキビの改善が難しい場合は、皮膚科を受診して医師に今の肌状態を見てもらい、適切な治療を受けることが重要といえます。皮膚科でのニキビ治療は、外用剤や抗生物質の内服薬などが代表的ですが、過剰な皮脂分泌を抑えながら肌のターンオーバーを整え、ニキビ跡を残しにくくする目的でビタミン剤が処方されるケースもあります。

しかし、ビタミン剤の内服だけでニキビの炎症を沈静させることは難しいといわれているので、あくまでもニキビ治療の補佐的な役割として認識するとよいでしょう。

また、皮膚科によってはビタミン剤の処方が自費扱いとなるところもあるため、内服を希望する場合は事前に確認が必要です。

皮膚科でニキビ治療に使用されることの多いビタミン剤は下記の3種類です。

  • ビタミンB2(フラビタン)
  • ビタミンB6(ピリドキサール)

※もしくは、ビタミンB郡(B1、B2、B6、B12)が一緒になった「ノイロビタン」が処方されることも。

  • ビタミンC(シナール)

また、ビタミン剤とは異なりますが、難治性のニキビ治療にはビタミンA類似薬である「イソトレチノイン(ロアキュタン)」が使用されることもあリます。

ニキビの原因である過剰な皮脂をおさえ、アクネ菌に対する高い抗菌・抗炎症効果が期待できます。しかし、服用時の禁忌事項や副作用が生じるリスクが多いため、注意が必要になります。必ず医師の指示に従い、必要時のみ内服するよう心がけるとよいでしょう。

ニキビの症状によって治療に必要なビタミンの種類は異なる

一般的に、ビタミン剤の内服だけでニキビを完治させることは難しく、ニキビ治療に効果的な外用・内服薬や、皮膚科での施術と組み合わせることが推奨されています。

また、ニキビの状態によって必要なビタミンや施術内容は異なりますので、自分の今の肌状態に適した治療を行うことが重要といえるでしょう。

毛穴詰まりによる白・黒ニキビ

過剰な皮脂をコントロールするビタミンB2、B6により毛穴詰まりを予防する効果が期待できます。また、ピーリング作用のある外用薬やケミカルピーリング、面ぽう圧出などを併用するとよいでしょう。

<ビタミン剤と併用されることの多い塗り薬や施術の例>

ディフェリンゲル(アダパレン)

皮脂詰まりを予防・改善する薬です。毛穴の出口を広く保つことで、毛穴詰まりを予防・解消しやすくする効果により、初期ニキビである白ニキビや黒ニキビの改善が期待できます。

面ぽう圧出

コメドや膿をもった黄ニキビの頂点に針で微細な穴を開けて、面ぽう圧出器という器具を用いて毛穴に詰まっている膿や皮脂を取り出し、炎症を早めに沈静させることを目的とした治療です。

ニキビの重症化を防ぎ、ニキビ跡が残りにくくなるといわれています。

ケミカルピーリング

肌に酸性の薬剤を塗り、毛穴に詰まった皮脂や古くなった角質を剥がれやすくすることで、表皮の新陳代謝(ターンオーバー)を促す施術です。ニキビや炎症後色素沈着(ニキビ跡)の改善だけでなく、毛穴の開きや詰まりの改善にも効果が期待できます。

炎症のある赤・黄ニキビ

ビタミンB群に加え、抗炎症作用が期待できるビタミンCの内服を勧められることがあります。

抗菌・抗炎症効果のある内服薬や外用薬、ピーリング、イオン導入などの治療を併用するとよいでしょう。

<ビタミン剤と併用されることの多い塗り薬や施術の例>

抗生物質の内服・外用薬

赤ニキビや黄ニキビなどの炎症が強いニキビがある場合は、ニキビの原因であるアクネ菌を殺菌する抗生物質の塗り薬や内服薬を処方されることがあります。

抗生物質は、人によっては副作用や長期的に服用し続けると薬剤耐性菌が発生するリスクもあるので、医師と相談しながら治療を進めることが重要です。

ケミカルピーリング

白・黒ニキビと同様に、炎症のある赤・黄ニキビにも毛穴詰まりを解消し、皮脂や膿の排出を促すケミカルピーリングが有効とされています。

イオン導入

肌に微弱な電流を流して一時的に肌のバリア機能を弱めて、ビタミンCなどの水溶性の有効成分をイオン化し、肌の奥(真皮層)へと届ける施術です。

イオン導入では、抗菌・抗酸化作用、皮脂分泌抑制作用などの働きがあり、ニキビやニキビ跡の改善が期待できるビタミンCやビタミンCの働きを助けながら保湿効果が期待できるビタミンE、トラネキサム酸などが使用されることが多いです。

ニキビ治療についてさらに詳しく知りたい方はこちらをどうぞ

まとめ

ビタミンは身体の中でほとんど生成することができないため、食事などにより外から補う必要があり、不足すると、病気や肌荒れの原因となります。ニキビとの関係が特に深いビタミンは「ビタミンB2」「ビタミンB6」「ビタミンC」です。
「喫煙」「自律神経の乱れ」「食生活の乱れ」は、ビタミン不足を招いてニキビの悪化を引き起こします。そのため、ニキビの予防・改善のためには生活習慣の見直しも重要です。

皮膚科でニキビ治療に処方されることが多いビタミン剤は、「ビタミンB2(フラビタン)」「ビタミンB6(ピリドキサール)」「ビタミンC(シナール)」です。一般的に、ビタミン剤の内服だけでニキビを完治させることは難しく、ニキビ治療に効果的な外用・内服薬や、皮膚科での施術と組み合わせることが推奨されています。ニキビ治療はビタミン剤の内服だけでなく、他の治療方法と組み合わせながら改善を目指すと良いでしょう。

※マッサージや化粧品などの情報が記載されている場合は監修範囲に含まれません。

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