美容医療で行われているたるみ治療の選択肢の一つに、サーマクールという治療法があります。モノポーラRF治療機で、20年近くの歴史があり、「切らないたるみ治療」の代名詞ともいわれています。
サーマクールのたるみへの高評価の理由はどこにあるのでしょうか?

「サーマクールのたるみに対する効果とは?」

年齢を重ねると、深くなってきたほうれい線や二重あご、フェイスラインのもたつきなど気になる部分が増えてくるもの。でも実はこれらの症状、全てたるみが原因だということをご存知でしょうか?

たるみは肌の深い部分で起こっているため、化粧品やホームケアでは改善が難しい症状であるため、早め早めの対策がカギとなります。美容医療で行われているたるみ治療の選択肢の一つに、サーマクールという治療法があります。モノポーラRF治療機で、20年近くの歴史があり、「切らないたるみ治療」の代名詞ともいわれています。

サーマクールのたるみへの高評価の理由はどこにあるのでしょうか?

たるみの種類について

たるみの種類について

皮膚の内部では、加齢などの要因によって、たるみにつながるさまざまな変化が起きます。

コラーゲンの減少

紫外線や活性酸素の影響、ホルモンバランスの崩れ、加齢の影響によって、真皮のコラーゲンやエラスチンといった弾力のもととなる線維が減少します。その結果、肌の弾力やハリが失われ、風船がしぼむように皮膚表面のたるみとなって現れます。

脂肪の下垂

年齢を重ねると、顔の中央部の脂肪は厚みが減ったり、下方へ移動するため、下顔面や首の脂肪量が増えるといわれています。
脂肪が下がってくることによってほうれい線やマリオネットラインなど口周りの加齢症状として現れたり、フェイスラインがぼやけたりといった変化が見られます。

筋肉の緩み

顔には20種類以上の表情筋があり、重なり合って動くことで、表情をつくっています。加齢とともに体の筋肉量は減少していきますが、顔に限ってはそれだけではなく、筋肉が緩んだり、縮んだり、もしくは緊張状態になったりといった変化もあるとされています。筋肉が縮んだり筋緊張状態になると表情ジワに繋がり、緩むことでたるみに繋がると考えられます。特に皮下脂肪の下に存在するSMASという表情筋膜が加齢とともに厚みが減り、緩んでしまうことで皮下脂肪を支える力が弱まり、たるみの一因となります。

骨の萎縮

加齢によって顔の骨は骨量が減り、萎縮します。人間の骨量は、20歳をピークとして30歳を過ぎた頃から徐々に減少すると言われています。特に女性は閉経後に急激に骨量が減少します。
アイホールが拡大する、頬骨が平らになる、こめかみが凹むといった骨格の変化によって、顔全体のボリュームが失われると、皮膚表面には凹みやシワ、たるみとなって現れてきます。
実際には、たるみの原因がひとつだけということはなく、上記で説明した要因が複合的に絡み合って症状として現れた結果だといえるでしょう。

サーマクールのたるみ改善に対する実力とは?

サーマクールのたるみ改善に対する実力とは?

サーマクールは、どのようなアプローチでたるみを改善に導くのでしょうか?

サーマクールのメカニズム

サーマクールは、RFRadio Frequency/ラジオ波)を皮膚に照射することで真皮層~皮下の線維隔壁までを加熱して引き締めることで、たるみの改善が期待できる治療法です。顔のたるみだけではなく、ボディの引き締めやまぶたのたるみ用のチップもあり、さまざまな症状に合わせた施術が受けられます。照射前、照射中、照射後に皮膚表面に冷却ガスを吹き付けながらRFを照射するので、肌表面にダメージを与えること無く、皮膚の深い層だけを5060℃ほどに加熱します。サーマクールで最も特徴的なのがその加熱方法となっており、真皮のコラーゲンや皮下脂肪が縦・横・奥行の3方向から加熱されて、ギュッと収縮するため、面でボリュームを減らすことが可能だとされています。施術直後から、まるで焼いたお肉が縮むのと同じような引き締め効果が期待できます。更に、加熱されて収縮したコラーゲンを修復しようとする自己治癒力で、術後数カ月にわたって新しいコラーゲンが増生されるため、長期的な肌のハリや弾力のUPという効果も期待できるのです。術後2~3か月が効果のピークといわれており、特に引き締め効果を実感できる時期とされています。

たるみ改善に欠かせないマルチプルパス法とは?

サーマクールの登場当初は、顔全体に照射の目印をマーキングして、1か所につき1回、高出力で照射する「シングルパス」が行われていました。しかし、照射出力とたるみ改善効果、そして照射時の痛みは比例するため、まさに「痛みなくして効果なし」という辛い治療でした。痛みに耐えきれず、治療を断念してしまう人もいたそうです。また高出力での照射には、加熱し過ぎによる火傷や、ひどいときには瘢痕化といった副作用もあったとされています。その後、痛みを軽減しつつ効果を高くするためにマシンの改良と照射方法の研究が進み、現在は一回の出力を低くして、複数回重ねて照射する「マルチプルパス」が推奨されるようになりました。

マルチプルパスとは、「1照射=1パス」として、

1パス目:顔全体に照射

2パス目:縦横方向のたるみ引き締め・引き上げ効果を計算して、デザインしたラインに沿って照射

3パス目:特にボリュームダウンさせたい膨らんだ部分に照射

というふうに、たるみ具合やその人の骨格、脂肪の付き方などを考慮し、効果が出やすいようデザインしながら照射する手法です。弱いパワーで重ねて照射するため、高出力で1回照射するよりも、痛みや赤みなどのリスクが低減する一方で、複数回照射による蓄熱効果から、コラーゲンの熱変性率が高くなる、すなわち新しいコラーゲンが増えやすくなるという研究結果が出ています。
また、2パス目・3パス目を一人ひとりの状態に合わせてデザインすることで立体的なタイトニング効果が得られるといわれています。

サーマクールはどんなたるみに向いている?

サーマクールはどんなたるみに向いている?

「切らないたるみ治療の代名詞」ともいわれるサーマクールですが、たるみの原因はさまざまなため、残念ながらすべてのたるみにサーマクールが万能というわけではありません。では、サーマクールはどんなたるみに有効なのでしょうか。また、適さないのはどんなたるみなのでしょうか。

サーマクールに適したたるみの種類

脂肪の下垂によるたるみ

脂肪が重く下垂しているようなたるみにサーマクールは有効だと考えられています。特にフェイスラインのたるみや、頬の脂肪が下がって現れるほうれい線やマリオネットライン、二重アゴといった症状のある人に適しているとされていて、サーマクールの立体的加熱による引き締め効果が症状改善に有効だと言われています。

真皮のたるみ

ダイエットなどで急に痩せると、肌にハリがなくなり、老け見えしてしまうことがあります。また、乾燥や光老化でコラーゲンが減少・変質して、しぼんだ風船のようにたるみを伴うシワができてしまうこともあります。
こういった真皮のボリューム減によるたるみには、サーマクールの新しいコラーゲンの増生を促す作用が有効とされています。サーマクールの商社によって傷ついたコラーゲンに対する自己治癒力が働いて、線維芽細胞が活性化し、2~3か月にわたって徐々に新しいコラーゲンが増えていきます。これによって緩んでいた皮膚がピンと張ったようなハリ感の復活といった効果が期待できるとされています。

たるみ毛穴

たるみ毛穴は、過剰な皮脂で広がってしまった毛穴が、ハリ不足による皮膚の下垂に伴って下方向に流れて、楕円型になったものをいいます。
「真皮のたるみ」でご紹介したように、サーマクールには線維芽細胞を活性化させる作用があります。真皮でコラーゲンが増生されることにより、開いた毛穴を内側から押し縮めて、たるみ毛穴が目立たなくなることが期待できます。

まぶたのたるみ

サーマクールには、皮膚の薄い目元専用に、加熱深度を浅くしたチップがあります。顔用のチップと同様に、コラーゲンの収縮によって目元の皮膚を引き締め、新しいコラーゲンの産生を促します。サーマクールアイという治療名で呼ばれており、まぶたのたるみや、目の下のふくらみ、目周りの小じわなどの治療に使用されています。ただし、眼輪筋や眼瞼挙筋の衰えが原因で目が開きづらくなる「眼瞼下垂」の場合は、サーマクールアイは適応外となっており、手術での治療が必要となります。

サーマクールが適さない人とは?

顔に脂肪が多すぎる

引き締め力が特徴のサーマクールですが、顔にあまりに脂肪が付きすぎている場合には、効果がわかりづらいと言われています。このような場合には、まず脂肪溶解注射で脂肪を減らしてから、サーマクールの施術を受けることで、たるみ改善効果が期待できるとともに脂肪が減ることによる皮膚のたるみ予防にもなるといわれています。

脂肪が薄い

もともと脂肪が少なくシャープな顔の人がサーマクールを受けると、顔のボリュームが失われてゲッソリ見えることで、逆に老けて見えるようになる場合があります。顔に脂肪が少ない人には、ヒアルロン酸やベビーコラーゲンなどのフィラーや、エランセやフィロルガ注射などのコラーゲンブースターの注入が適していることもあります。

サーマクール以外のたるみ治療とは?

サーマクール以外のたるみ治療とは?

美容医療で行えるたるみ治療は、他にもいくつかあります。ここでは、他にどんな治療法があるのかを説明したいと思います。

ボリュームを失った肌には「フィラー」

ヒアルロン酸やベビーコラーゲンといった充填剤のことをフィラーといい、皮膚にフィラーを注入することでして、シワや凹んだ部分を肌を内側から持ち上げる作用がありますます。加齢によってボリュームが減ったことによるシワやたるみにはフィラーが効果的だと言われています。

ハリを失った肌には「エランセ」

エランセに代表されるようなコラーゲンブースターと呼ばれる製剤には、線維芽細胞を活性化させて、真皮のコラーゲンを増やす効果があるとされています。ハリ不足が気になる場合は顔全体に水光注射やダーマペンなどを用いて注入することで、徐々にコラーゲンが増えて、自己再生力によるハリや弾力の復活が期待できます。

リフトアップしたいなら「HIFU(ハイフ)」

ハイフは、1点に収束させた超音波を、狙った深さ・狙った箇所に照射することができるたるみ治療機です。皮膚の皮下脂肪より下という深い位置で皮膚を支えている、表在性筋膜「SMAS」まで超音波が届き加熱することが可能です。加熱されたSMASが収縮することで、皮膚を土台から引き上げるようなリフトアップ効果が期待できます。いわば、たわんだ幕をピンと張り直すようなイメージです。

より高い効果を目指すならハイフとサーマクールの同日施術も

サーマクールは、真皮と皮下脂肪の厚みを軽減させるのに有効ですが、SMASの深さにまでに作用することはできません。一方ウルセラは、SMASを収縮させることができますが、真皮や脂肪の引き締め力という点では、一度に加熱できる体積が大きいサーマクールに敵いません。サーマクールとウルセラの2つを組み合わせれば、それぞれの足りない部分を補いながら、真皮からSMAS層までの広範囲に作用して、より高いたるみを改善効果が得られると考えられています。

まとめ

たるみ治療には、どこが、何がたるんでいるのか?の見極めが大切です。サーマクールでたるみ治療をする場合には、顔の構造とサーマクールの作用を熟知した経験豊富な医師にお任せしたいものです。サーマクールのメーカーには、医師向けの研修・トレーニングを修了した医師を「サーマクール認定医」とする制度があります。この認定を受けているかどうかを、クリニック・医師選びの参考となさってはいかがでしょうか。

※マッサージや化粧品などの情報が記載されている場合は監修範囲に含まれません。

※執筆・掲載日時点の情報を参考に医師監修しております。

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