ニキビの初期症状「白ニキビ」ができる3つの主な原因と対処法をご紹介

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白ニキビとは、指で触れるとプツッとした感触があり、痛みを感じないでき始めのニキビのことです。ニキビの初期段階で比較的治療もしやすいですが、放置すると状態は悪化してしまいます。 白ニキビができる主な原因は、毛穴のつまりや皮脂の過剰分泌、そして肌にいるアクネ菌の3つです。ここでは、白ニキビ原因について紹介します。

白ニキビとは

白ニキビとは、ニキビの初期段階に見られる症状で、皮脂や古い角質が毛穴に詰まり、その部分が白く盛り上がって見える状態を指します。

白ニキビは、閉鎖面皰(へいさめんぽう)とも呼ばれ、毛穴が閉じているため、外部刺激は届きにくい傾向がありますが、洗顔や摩擦などの影響を受けることもあります。炎症を起こして赤く腫れるニキビとは異なり、初期段階のため痛みやかゆみなどの自覚症状はほとんどありません。

しかし、白ニキビを放置すると、毛穴に詰まった皮脂が酸化したり、アクネ菌が繁殖したりすることで、炎症を起こし、赤ニキビや黄ニキビといった、より重症なニキビへと悪化する可能性があります。

▼「白ニキビ」の治し方については、次の記事で詳しく紹介しています。

「白ニキビ」ができる原因

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白ニキビができる大きな原因となるのが、毛穴に汚れや皮脂などがつまってしまうことです。毛穴がつまることで本来排出されるはずの皮脂が毛穴の外に出られず、皮膚が盛り上がってしまいます。

この状態がニキビの初期症状で、毛穴がつまって盛り上がったところが白っぽく見えることから「白ニキビ」とも呼ばれているのです。毛穴がつまる原因には、次のようなものがあります。

毛穴の詰まり

白ニキビは、毛穴に皮脂や古い角質が詰まることで発生します。毛穴は、皮膚から汗や皮脂を分泌する小さな穴です。
健康な状態であれば、毛穴から皮脂がスムーズに排出されますが、過剰な皮脂分泌や古い角質が剥がれ落ちずに毛穴に残ると、毛穴が詰まりやすくなります。

毛穴の詰まりは、さまざまな要因によって引き起こされます。
主な要因としては、皮脂の過剰分泌、肌のターンオーバーの乱れ、不適切なスキンケアなどが挙げられます。

肌のターンオーバーの乱れ

肌は新陳代謝の働きで古い角質や余分な皮脂などが排出されるようになっていますが、そのターンオーバーが何らかの理由で乱れてしまうと古い角質などが毛穴から排出されにくくなってしまいます。

ターンオーバーが乱れてしまう原因には、肌の乾燥や洗顔不足、メイクの落とし残し、食事の偏りや生活の乱れ、睡眠不足などがあり、どれかひとつではなく複数の原因が重なっている可能性もあるでしょう。

生活習慣の乱れやストレス

肌のターンオーバーが乱れる原因として紹介したように、生活習慣の乱れやストレスによっても毛穴がつまりやすくなります。睡眠時間が短かったり不規則だったり、脂っこい料理や菓子パンなどの偏った食事、運動不足が続くことも、毛穴つまりを起こす大きな原因です。

また「ストレス」というと仕事や人間関係などのイライラを想像するかもしれませんが、睡眠不足など生活習慣が乱れることもストレスに繋がります。

洗顔やスキンケアのしすぎ

毛穴のつまりを防ぎ古い角質や余分な皮脂を取り除くには、洗顔やクレンジングが有効です。しかし強く肌をこすりすぎたり、刺激の強い洗顔料を使ったりするとかえって毛穴のふさいでしまうことに。肌を刺激すると角質が厚くなり、毛穴がつまる可能性を高めてしまいます。

またスキンケアを念入りにするあまり力を入れて肌をこすったり、必要以上にクリームなどを塗り込んだりすると、やはり毛穴つまりを促進する原因になります。保湿してくれるコスメも量が多すぎると、毛穴につまってしまうので注意が必要です。

「白ニキビ」ができる原因 過剰な皮脂の分泌

普段は肌を乾燥から守るための皮脂も、さまざまな原因で過剰な分泌が続くと白ニキビの原因となります。毛穴がつまった状態で皮脂が過剰に分泌されると、毛穴の中で皮脂がたまり、そのまま毛穴を塞いでしまうのです。
たとえば、次のような原因で皮脂が過剰に分泌されやすくなります。

肌の乾燥

肌の乾燥状態が続くと、肌はそれを改善しようとして皮脂を分泌します。皮脂の過剰分泌というと脂性肌タイプのトラブルと思うかもしれませんが、乾燥肌の人にも白ニキビができてしまう原因のひとつです。過剰な洗顔、スキンケア不足も乾燥に繋がります。

ストレスや食事の偏り

毛穴がつまる原因と同じく、さまざまなストレスにより皮脂が過剰に分泌されることがあります。また脂っこい食事や脂肪分の多いスイーツなども、食べ過ぎると皮脂の分泌が増える原因に。

ホルモンバランスの乱れ

特に女性に多いのがホルモンバランスの乱れです。ストレス、睡眠不足、生理前などはホルモンバランスが乱れやすく、男性ホルモンの働き、または黄体ホルモンによる男性ホルモンと同様の働きにより、皮脂の分泌が増えてしまいます。

アクネ菌の増殖

アクネ菌は本来、どんな人の肌にも存在する常在菌の一種です。毛穴のつまりや皮脂の過剰な分泌など、アクネ菌が繁殖しやすい状況になるとニキビが発生しやすくなります。

白ニキビを対処する方法

白ニキビは、適切なケアを行うことで悪化するのを防ぎ、改善することができます。ここでは、毎日の生活の中で実践できる白ニキビ対策について詳しく解説していきます。

毛穴詰まりを防ぐスキンケア

毛穴詰まりを予防するには、日々のスキンケアの積み重ねが重要です。まず洗顔は朝晩の2回、余分な皮脂や汚れをしっかりと落とすことが基本です。
メイクをしていない日でも、クレンジングを使って日焼け止めや皮脂の残りをきちんと落とすことで、毛穴の詰まりを防ぐことができます。
また、AHAやBHAなどを含むピーリング系アイテムを週1〜2回の頻度で取り入れることで、不要な角質を除去し、毛穴のつまりを起こしにくい肌環境を保つことができます。

ビタミンA(レチノール)やアゼライン酸などの成分を活用

毛穴詰まりや白ニキビの改善には、有効成分を日々のスキンケアに取り入れることが効果的です。レチノールは肌のターンオーバーを促進し、詰まった毛穴の改善に役立つでしょう。
一方、アゼライン酸は角質をやさしく除去しつつ、抗菌作用もあるため、白ニキビの予防や改善に適しています。これらの成分は市販薬やドクターズコスメなどにも多く含まれているため、自分の肌状態に合わせて適切な製品を選ぶことが大切です。

生活習慣の見直し(皮脂分泌のコントロール)

白ニキビを防ぐためには、スキンケアだけでなく生活習慣の改善も欠かせません。脂っこい食事や甘いものの過剰摂取は皮脂の分泌を活発にしてしまうため、できるだけ控えることが大切です。
また、睡眠不足やストレスの蓄積はホルモンバランスを乱し、ニキビを悪化させる要因になります。規則正しい生活を心がけ、ホルモンバランスの安定にも配慮することで、体の内側から白ニキビを予防する「インナーケア」にもつながります。

白ニキビから赤ニキビへと悪化させる原因

ニキビの初期症状である白ニキビ、さらに毛穴が黒く見える黒ニキビのうちは、アクネ菌はそれほどニキビの原因とは関係ありません。しかし白ニキビ・黒ニキビを放置してしまうと、皮脂を栄養としているアクネ菌が過剰に増殖し、炎症を起こして赤く腫れてしまいます。

10代から30代がニキビに悩む理由

年齢に関係なくニキビは発生しますが、中でも10代から30代にかけては思春期ニキビや大人ニキビに悩まされる人が多い年代です。近年、日本皮膚科学会の研究によりアクネ菌は4種類のタイプがあり、中でもD3と呼ばれるタイプがニキビの発生に大きく関わっていることがわかりました。

しかも10代から30代にかけてのアクネ菌はD3タイプが最も多いこともわかり、常在菌であるアクネ菌の中でも、D3タイプがニキビを発生させている可能性が高いと見られています。10代から30代までの人にニキビが多いのは、このことと関係しているのかもしれませんね。

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まとめ

白ニキビができてしまう主な原因について紹介しました。白ニキビの大きな原因は毛穴のつまり、皮脂の過剰な分泌、そしてアクネ菌の増殖にあります。
軽度な白ニキビのうちに治療することが理想的です。次に、白ニキビの治し方について確認していきましょう。