男性の美容医療をめぐる高額請求トラブルが、今も問題になっている。
国民生活センターは2026年1月20日、「男性の美容医療トラブルも増加!」と題した啓発資料を公表し、包茎手術や医療脱毛などでの高額契約や解約トラブルに注意を呼びかけた。
包茎手術でも「不安をあおり即日施術」

男性の美容医療と関連。写真はイメージ。(写真/Adobe Stock)
国民生活センターによると、インターネット広告で安価に見せかけ、来院後に不安をあおり高額な契約に誘導するケースが確認されている。
特に若年層の男性が、十分に検討する時間を与えられないまま契約や施術に進んでしまう例が目立つという。
公表された相談事例の一つでは、仮性包茎に悩む20代男性が、「費用約5万円から」とする広告を見てクリニックを受診した。ところが、診察の場で「重度」「痛みを抑えるため追加施術が必要」などと説明され、最終的に約200万円のコースを提示された。さらに、「今契約すれば割引」「本日なら院長が執刀できる」などと急かされ、約170万円の契約を結び、その日のうちに手術を受けたという。後になって冷静に考え、高額すぎるとして支払いを拒否したいと相談に至った。
男性向け医療脱毛でも同様の構図が見られる。
「全身脱毛5回15万円」という広告を見て来院した20代男性が、「15回の方が効果が高い」「今日なら学割で安くなる」と勧誘され、約90万円の契約を結んだケースが紹介されている。月々の分割額が比較的少額に見える説明を受け、「払えなくはない」と感じて契約したものの、後から高額さに気付き、解約を希望するに至ったという。
「今も続く問題」過去の事故・統計とも重なる

2011年~15年の5年間の男性からの美容医療に関連した相談。年代別の全体件数と包茎手術の件数。(出典/国民生活センター)
ヒフコNEWSではこれまでにも包茎手術を含む男性美容医療の問題を報じてきた。
国民生活センターの過去の調査では、男性の美容医療相談のうち、包茎手術が半数以上を占めていた時期もあった。主な内容は、高額な施術費用、即日手術の強要、術後の痛みや機能障害、説明不足などだ。
今回の注意喚起は、そうした構造的な問題が過去のものではなく、現在も形を変えて続いていることを示している。
国民生活センターは、不安をあおられたり、大幅な割引を提示されたとしても、その場で契約や施術を決めないよう強く呼びかけている。
施術のリスクや副作用、費用、解約条件については、カウンセラーではなく医師から十分な説明を受け、納得したうえで判断することが重要となる。
また国民生活センターは、少しでも不安を感じた場合は、消費者ホットライン「188(いやや!)」を通じて、最寄りの消費生活センターに相談するよう促している。
参考文献
男性の美容医療トラブルも増加!
https://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20260120_1.html
鹿児島県で包茎手術による重大事故、男性が重傷、男性の美容医療相談の半数が包茎手術に関連、消費者庁が事故情報を公表
https://biyouhifuko.com/news/japan/9445/
