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KIMES 2026が開幕 美容医療はヒョンビンやパク・ソジュンなどキャラクター起用の動き加速 韓国を中心とした美容デバイスや製剤など新製品も 初日に会場を見渡して【編集長コラム】

カレンダー2026.3.20 フォルダー連載・コラム
KIMES 2026が開幕。(写真/編集部)

KIMES 2026が開幕。(写真/編集部)

 韓国ソウルの美容医療の中心地として知られるカンナムにほど近いサムソン(三成)駅のCOEXで、医療機器展示会「KIMES(キメス、Korea International Medical & Hospital Equipment Show) 2026」が開幕した。

 東京ドームに匹敵する約4万平方メートルの会場に1400社以上が出展し、3万7000点の製品が展示される。

 会場では技術開発の最先端が見て取れるだけではなく、美容クリニックが出展していたり、医療ツーリズムのブースがあったり、韓国をはじめとした美容医療の現在を、実物を通じて把握できる。

 美容施術のデバイスや製剤の競争が激しくなる中で、韓国コンテンツで活躍する俳優をアイコンに起用する動きが広がっている。誰もが知る俳優のビジュアルが会場にも展開され人の目を奪う。

 KIMESは美容医療だけの展示会ではないが、美容医療のデバイスや製剤をはじめ、韓国美容医療の存在感は大きい。

著名な俳優がキャラクターに

KIMES 2026。美容機器メーカーが著名な俳優を起用(写真/編集部)

KIMES 2026。美容機器メーカーが著名な俳優を起用(写真/編集部)

  • 有名俳優で認知拡大→ ヒョンビンやパク・ソジュンなどを起用し、製品の注目度を高めている。
  • ブランド競争が激化→ 機能だけでなく「まず知ってもらう」が重要に。
  • 施術指名の後押し→ 利用者が製品や施術を選ぶ動きが広がり、広告の影響力は大きくなっている。

 KIMES 2026の中心は、A〜Dに分かれた4つのホールで、ここには世界で展開されている医療機器が所狭しと製品を展示している。美容関連の機器では韓国から世界展開する企業も目立ち、CLASSYS、JEISYS、TENTECH、REMED、K1medglobal、MIRACELL、PIEなどの名前が見られた。

KIMES 2026。さまざまな機器が展示される。(写真/編集部)

KIMES 2026。さまざまな機器が展示される。(写真/編集部)

 会場で強く印象に残るのが、製品を華々しく見せる演出だ。

 ブースでは大型ビジュアルが設置され、著名な俳優を起用した広告が目立っていた。

 例えば、「愛の不時着」で世界的に知られるヒョンビン、「梨泰院クラス」で人気を博したパク・ソジュン、「その電話が鳴るとき」などに出演するチェ・スビン、「シークレット・ガーデン」「奇皇后」で知られるハ・ジウォンといった俳優が起用されていた。

KIMES 2026。(写真/編集部)

KIMES 2026。(写真/編集部)

 こうした俳優を起用した広告は、韓国のカンナム地域ではおなじみだ。

 同じように著名人を起用する動きは、昨年のKIMESよりも増えているように感じられた。

 これらは単なるイメージ戦略というばかりではなく、ブランド競争が激しくなっていることとも無縁ではないだろう。

 美容医療機器は機能が重要で、機能競争の中で新しい特徴が打ち出されているが、世界中に美容クリニックが広がる中では、まず認知を獲得することの重要性が高まっている。韓国コンテンツは世界的に人気で、そのキャラクターが、韓国の美容医療をけん引している。

 こうしたキャラクターは、韓国では街中の大型ディスプレー広告にも登場している。美容医療利用者が、施術内容を指名する動きもある中で、そうした動きを後押ししている可能性がある。

 日本などと比べると、医療機関や関連製品の広告表現の自由度が高いことも大きいだろう。

ブランドだけでなく製造の基盤もしっかり

KIMESの「Beauty Derma Seoul」の会場。(写真/編集部)

KIMESの「Beauty Derma Seoul」の会場。(写真/編集部)

  • 技術開発も進展→ マイクロ波や高周波など新しい美容デバイスが次々と登場。
  • 美容医療を支える存在→ 製造や設計を担う企業が多く、美容医療の土台を支えている。
  • 国ぐるみの展開→ 企業だけでなくクリニックや政府も関与し、美容医療を後押ししている。

 技術面でも競争は続いている。

 例えば、マイクロ波を用いた美容デバイスでは、イタリアの企業が有力だが、韓国メーカーもこれに並ぶ製品を来年にかけて投入する見通しだ。脂肪を減らす効果を特徴とした新しいマイクロ波照射の美容機器が日本のクリニックにも入ってくる可能性がある。

 このほかにも高周波、超音波、レーザー、ショックウェーブなどの美容効果につながる機器がアップデートされている。

 美容特化のEホール「BEAUTY DERMA SEOUL」では、中堅の企業が多く製品を展示している。特徴的なのは、相手先ブランドでの販売を前提とした「OEM(相手先ブランド販売)」「ODM(相手先ブランド設計・製造)」のメーカーの存在感の強さだ。

 フロントに立つブランドを持った企業のバックで、製品を作ったり、設計、製造をしたりする企業が数多く出展している。多くは韓国企業で、韓国がブランドだけでなく、美容デバイスや製剤を作り出す土台を安定して整えていることで、韓国の美容産業の強さを支えている構造が見て取れる。

 PDRN(ポリデオキシリボ核酸)やエクソソーム、幹細胞関連製品といった再生系の製品も、ブランドを持つ企業も多ければ、製造や設計を請け負う企業も多数ある。

国を挙げて医療ツーリズムを推し進める。政府機関なども出展している。(写真/編集部)

国を挙げて医療ツーリズムを推し進める。政府機関なども出展している。(写真/編集部)

 さらに、韓国政府や自治体も医療ツーリズムを後押しするために出展する。クリニックも積極的に出展する。日本にも展開しているリエンジャンクリニックやIDクリニックがブースを構え、海外との連携を意識していることが分かる。韓国の美容クリニックに日本から患者を紹介する日本企業の出展も確認された。

 国を挙げて、美容医療と関連していることがあらためて理解できる。

 KIMES 2026は、単なる展示会ではなく、韓国美容医療の強さを感じられる場といえる。新しい動きを韓国から引き続きお伝えする。

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Author

ヒフコNEWS編集長。ステラ・メディックス代表 獣医師/ジャーナリスト。東京大学農学部獣医学課程を卒業後、日本経済新聞社グループの日経BPで「日経メディカル」「日経バイオテク」「日経ビジネス」の編集者、記者を務めた後、医療ポータルサイト最大手のエムスリーなどを経て、2017年にステラ・メディックス設立。医学会や研究会での講演活動のほか、報道メディアやYouTube『ステラチャンネル』などでも継続的にヘルスケア関連情報の執筆や情報発信を続けている。獣医師の資格を保有しており、専門性の高い情報にも対応できる。

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