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マイクロ波美容機器、韓国から新しい動き、脂肪減少効果を狙う、ソリッドステート方式の機種の情報を得た オンダリフトに近い位置づけになり得る?【編集長コラム】

カレンダー2026.3.24 フォルダー連載・コラム
KIMES 2026が開幕。(写真/編集部)

KIMES 2026が開幕。(写真/編集部)

 照射系のデバイス、いわゆるエネルギーデバイス(EBD、Energy-based Device)には、HIFU(高密度焦点式超音波治療、ハイフ)やRF(高周波)などが広まっているが、マイクロ波を用いた美容機器にも新しい動きがある。

 韓国の医療機器展示会KIMESで、韓国の会社から2つのマイクロ波機器についての情報を得ることができた。

マイクロ波を使って脂肪層へのアプローチを図る機器としてはオンダリフトが知られているが、今後は選択肢が増える可能性がある。

おなかなどの脂肪を減らす

K1メドグローバルのヴェナウェーブ。(写真/編集部)

K1メドグローバルのヴェナウェーブ。(写真/編集部)

  • マイクロ波機器の種類→ 日本ではマグネトロン方式とソリッドステート方式の2種類がある。
  • ソリッドステートの特徴→ 半導体で細かく制御でき、脂肪減少効果が見込まれている
  • 新たに計画されている機器→ 脂肪層にも作用し、医療機関向け展開を計画。

 日本国内では美容医療やエステでマイクロ波を用いた施術が行われている。

 そのマイクロ波には主に2種類がある。一つはマグネトロン方式、もう一つはソリッドステート方式だ。

 マグネトロン方式は電子レンジと同じ仕組みで、磁場を作って電子を動かすことで熱を作り出す。これは仕組みを安く作れる一方で、細かい制御が難しい。

 一方で、ソリッドステート方式は半導体を使う方式で精密な制御ができるところが特徴となる。

 K1med global(K1メドグローバル)が展開する「VENA WAVE(ヴェナウェーブ)」は、2.45GHz(ギガヘルツ)のマイクロ波を用いたフェイス・ボディ向け機器。

 現在、マグネトロン方式の機器を展開しており、エステティックサロン向けに提供しているが、今年から来年にかけて、韓国において、医療機関向けにソリッドステート方式の機種を追加する計画だという。

 マグネトロン方式は顔と体の引き締めの施術に用いられるが、ソリッドステート方式は、主におなかなどの脂肪減少効果を目的として用いられる見通しだ。

 水分量の違いを生かし、表皮へのダメージを抑えながら真皮から皮下脂肪層に熱を届ける設計が特徴だ。顔用とボディ用のハンドピースを使い分け、リフティングやタイトニングに加え、脂肪層へのアプローチも可能とされる。

日本国内でも機種が増える可能性

アインズメドのヌベリス。(写真/編集部)

アインズメドのヌベリス。(写真/編集部)

  • もう一つの新しい機種→ 2025年に登場。マイクロ波で脂肪の減少効果や引き締め効果を見込む。
  • 選択肢の広がり→ 新たな機器の登場で、日本でもマイクロ波治療の幅が広がる可能性。
  • 安全性への注意→ 事故報告もあり、用途や副作用を理解した使用が欠かせない。

 EINS med(アインズメド)はソリッドステート方式を前面に打ち出した「Nubellis(ヌベリス)」を2025年から展開している。

 この機種も2.45GHzのマイクロ波を用い、最大200Wの出力で真皮から皮下組織にかけて制御された熱を届ける設計で、脂肪組織を選択的にターゲットとしながら皮膚の引き締めも狙う。

 同機器は、肌を冷却する仕組みやタッチスクリーンを備える設計も特徴としている。

 日本国内では、マイクロ波機器による施術としてはこれまで、イタリアDEKAの「オンダプロ(Onda Pro)」がよく知られる。

 また、医療現場では、マイクロ波を使うものとしては、脇汗を抑える治療目的で保険適用されている「ミラドライ(miraDry)」も知られる。

 新たに精密にマイクロ波を制御可能なソリッドステート方式が増えており、マイクロ波は身近になる可能性がある。

 一方で、日本では2022年、マイクロ波機器ミラドライが本来の適応部位である脇ではなく下腹部に使用された事例で、死亡事故が報告されている。

 施術の多くは安全に行われているものの、誤った使い方をすると副作用も起こり得ることは理解し、施術前の説明を聞いて慎重に検討することも欠かせない。

参考文献

マイクロ波による腋窩多汗症治療機器の使用者で死亡事故、医学会が適正使用呼びかけ
https://biyouhifuko.com/news/japan/515/

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Author

ヒフコNEWS編集長。ステラ・メディックス代表 獣医師/ジャーナリスト。東京大学農学部獣医学課程を卒業後、日本経済新聞社グループの日経BPで「日経メディカル」「日経バイオテク」「日経ビジネス」の編集者、記者を務めた後、医療ポータルサイト最大手のエムスリーなどを経て、2017年にステラ・メディックス設立。医学会や研究会での講演活動のほか、報道メディアやYouTube『ステラチャンネル』などでも継続的にヘルスケア関連情報の執筆や情報発信を続けている。獣医師の資格を保有しており、専門性の高い情報にも対応できる。

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