
大阪公立大学は、あべのハルカス内のMedCity21で美容外科外来を開始した。画像はイメージ。(出典:Adobe Stock)
大阪公立大学は2026年7月1日、大阪市内で美容外科外来を開始した。大学が他の診療科目との併設ではなく、「美容外科」を単独で掲げるのは他にない動きとなる。
美容外科の後遺症と施術前の相談に対応

大阪公立大学附属病院。(写真/Adobe Stock)
- 美容外科学寄附講座が診療を開始→ 2026年4月に設置された講座が、外来開設によって教育・研究に加えて診療にも乗り出した。
- 後遺症だけでなく施術前も対象→ 美容医療後の合併症や不安に加え、施術を受けるか迷う人や家族からの相談にも対応する。
- 未成年者の相談も想定→ 二重まぶた手術などを希望する未成年者について、施術前の段階で医学的な意見を提供する。
大阪公立大学では2026年4月、形成外科を基本としながら、美容外科を独立した分野として位置づける美容外科学寄附講座を設置していた。責任者には、形成外科専門医で美容外科医の原岡剛一氏が特任准教授として就任した。
講座設置当初は診療体制が未定とされていたが、今回の外来開始によって、診療面での活動も始まった形となった。
今回の美容外科外来は、相談や診察、医学的な評価を中心とするセカンドオピニオン型の診療となる。施術前後に生じた疑問や不安について、大学の専門家に相談できる窓口として位置づけられる。外来で手術は行わず、必要に応じて対応可能な医療機関へ紹介する。
一般に、美容医療では、施術後の合併症や後遺症に悩むケースが多く、そうしたときに「美容外科後遺症外来」などと呼ばれる診療科で相談できる場合がある。
一方、大阪公立大学が設置した外来の名称は「美容外科後遺症外来」ではなく、「美容外科外来」とされた。既に施術を受けた人だけを対象とするのではなく、これから美容外科を受けようとしている人や、その家族からの相談も想定しているところが特徴となる。
例えば、未成年が二重まぶたの手術を希望し、美容クリニックで保護者の同意があれば施術できると説明されたケースが考えられる。こうした施術前の段階であっても相談を受けつける。
手術は行わず、大学の立場から選択を支援

大阪公立大学附属病院。(写真/Adobe Stock)
- MedCity21で完全自費診療→ あべのハルカス21階で、毎週月曜日の午前に外来を行う。
- 手術は行わず選択を支援→ 診察や医学的評価、セカンドオピニオンを中心に、必要に応じて対応可能な医療機関へ紹介する。
- 大学の立場から判断材料を提供→ 民間クリニックとは異なる立場で、本人や家族が美容医療を選ぶための情報を示す。
診療場所となるMedCity21は、大阪公立大学医学部附属病院と連携する施設で、病院に近いあべのハルカス21階。同施設では、健診に加え、専門診療にも対応している。
診療は毎週月曜日の午前に行われ、完全自費診療。美容医療を受けた後の症状や後遺症に悩む人だけでなく、施術を受けるべきか迷う人に対して、大学の立場からセカンドオピニオンを提供する。予約は電話番号06-6624-1324で受け付ける。
原岡氏は、「美容医療に関連した悩みに対応するために外来診療を始める必要性を感じていた。民間の美容クリニックとは異なる立場から意見を示すことで、美容医療に関心を持つ人や家族が判断するための材料を増やしていきたい」と述べる。
大阪公立大学の美容外科学寄附講座は、教育や研究に加えて、外来診療という形で一般の美容医療に関心を持つ人たちと診療という形での接点を持つ。大学が美容医療に関わる新しい形の一つとして注目される。
参考文献
大阪公立大学が「美容外科学寄附講座」4月1日に設置 形成外科を基本としつつ独立した体制に 形成外科専門医で美容外科医の原岡剛一氏が特任准教授に就任
https://biyouhifuko.com/news/japan/17261/
大阪公立大学医学部附属病院 先端予防医療部附属クリニック MedCity21
https://www.hosp.omu.ac.jp/medcity21/
