皮膚の一部が白くなる「白斑」に対し、飲み薬によって皮膚の色が戻る効果が示された。
米製薬大手ファイザーは2026年10月2日、円形脱毛症の治療薬「リットフーロ(一般名リトレシチニブ)」を使った大規模な臨床試験で、白斑に対する有効性が確認されたと発表した。
白斑の原因となる免疫の働きを抑える

顔にみられる白斑の状態を確認する女性。画像はイメージ。(写真:Adobe Stock)
- 白斑の仕組み→免疫の働きによって皮膚の色素を作る細胞が攻撃され、皮膚の一部が白くなる病気。今回は非分節型白斑が対象。
- リットフーロ→免疫に関わるJAK3などの働きを抑える飲み薬。日本でも難治性の円形脱毛症に対する治療薬として承認済み。
- 臨床試験→2つの第3相臨床試験で計2174人を対象に、リットフーロと偽薬を比較し、白斑に対する効果を検証。
白斑は、皮膚の色素を作る細胞が免疫の働きによって攻撃され、皮膚の一部が白くなる病気だ。今回の研究では、白斑の中でも代表的な「非分節型白斑」が対象となった。
リットフーロは、免疫に関わる「JAK3」などの働きを抑える飲み薬で、日本でも脱毛範囲が広く、治療が難しい円形脱毛症の治療薬として承認されている。
2つの第3相臨床試験では、計2174人を対象に、リットフーロを使用した場合と偽薬(プラセボ)を使用した場合の効果を比較した。
52週間後、顔や全身の白斑に改善

飲み薬登場。画像はイメージ。(写真/Adobe Stock)
- 白斑の改善→52週間後、1日100mgを使用した試験では、顔の白斑が75%以上改善した人が21.9%となり、偽薬群の2.4%を上回った。
- 安全性→新たな安全性上の問題を示す兆候は確認されず。ただし、免疫に作用する薬のため、重い感染症などの副作用に注意が必要。
- 今後の展開→ファイザーは米国や欧州などで白斑への適応拡大を目指す方針。日本でも将来的に新たな治療の選択肢となる可能性。
試験の結果、リットフーロを使用したグループでは、顔と全身の白斑について、偽薬を使用したグループと比べて有意な改善が確認された。
例えば、1日100mgを使用した試験では、52週間後に顔の白斑の評価指標が75%以上改善した人の割合が21.9%となり、偽薬群の2.4%を上回った。1日50mgを使用した別の試験でも改善が認められた。
安全性については、円形脱毛症での使用時と同様の傾向が見られ、新たな安全性上の問題を示す兆候は確認されなかった。免疫に作用する薬であり、重い感染症などの副作用には注意が必要となる。
ファイザーは今後、米国や欧州などで白斑に対する承認申請を進める方針を示している。
日本では白斑への使用は承認されていないものの、新たな治療の選択肢につながる可能性がある。
参考文献
Pfizer. Pfizer’s LITFULO Significantly Improved Facial and Total Body Repigmentation in Patients with Nonsegmental Vitiligo. October 2, 2026.
https://www.pfizer.com/news/press-release/press-release-detail/pfizers-litfulo-significantly-improved-facial-and-total
