
メディカル ジャパン東京2026の会場。クリニックEXPOなどで医療関連の製品やサービスが紹介された。(写真:編集部)
AI肌解析、フェムケア、韓国の美容医療──。2026年10月7~9日、千葉県の幕張メッセで開催された国内最大級とされる医療・介護総合展「第9回 メディカル ジャパン 東京」では、美容関連の展示も存在感を見せていた。
顔写真から肌の状態をAIで解析するサービスやフェムケア機器、臍帯幹細胞培養上清を配合した化粧品など。主催者が「韓国美容医療ゾーン」を新設したことも特徴の一つだ。
医療全般を対象とする展示会ながら、美容医療に関連する製品やサービスの広がりが見て取れた。
顔写真からAIで肌解析

台湾のPERFECTが紹介したAI肌解析サービス。顔写真から肌の状態を推定し、数値などで表示する。(写真:編集部)
- AI肌解析→台湾のPERFECTが、顔写真からシミやシワ、毛穴など最大15項目をAIで解析する「Skincare Pro」を紹介。最短約7秒で結果を表示。
- フェムケア機器→MIYAKOが、高周波とEMSを組み合わせた「Vwand+1℃」を展示。膣内や骨盤底筋のケアを目的とする非医療機器。
- 幹細胞培養上清配合の化粧品→エテルナムが、ヒト臍帯由来間葉系幹細胞の培養上清液を配合した医療機関向け化粧品「エテルナムDR」を紹介。
美容関連の展示の一つが、顔写真を使ったAI肌解析だ。
台湾に拠点を置く美容テクノロジー企業PERFECTは、「Skincare Pro(スキンケアプロ)」を紹介した。iPadなどで撮影した顔画像をAIで解析し、シミ、シワ、毛穴、キメ、赤み、水分、油分など、最大15項目の肌状態を推定する。メーカーによると、最短約7秒で結果が表示されるという。
大型の専用撮影装置を使わずに解析でき、肌の状態を記録して比較したり、化粧品や施術の提案に活用したりできることが特徴だ。
AIが表示する肌年齢やスコアは、医学的な診断結果とは異なる。
クリニックなどで、肌管理への関心を高めるための参考情報として活用することが想定されている。

フェムケア機器の展示。膣内ケアなどを目的とした機器が紹介されていた。(写真:編集部)
美容機器の製造を手がける国内企業のMIYAKOは、高周波とEMS(電気筋刺激)による筋肉刺激を組み合わせたフェムケア機器「Vwand+1℃(ヴィワンドプラス1度)」を紹介した。2026年に発売された製品で、膣内ケアや骨盤底筋のケアを目的としている。美容サロンやクリニックで、利用者自身が操作する形式を想定している。
この製品については医療機器ではないとされており、医学的な有効性や安全性が確立しているわけではない。
美容に関連する展示は、フェムケアのような周辺領域にも広がっていた。

ヒト臍帯由来間葉系幹細胞の培養上清液を配合した化粧品「エテルナムDR」。医療機関向けの製品として紹介された。(写真:編集部)
化粧品では、エテルナムが、ヒト臍帯由来間葉系幹細胞の培養上清液を配合した医療機関向け化粧品「エテルナムDR」を紹介した。
化粧水、美容液、クリーム、リップセラムなどを展開し、クリニックでの施術と組み合わせたり、自宅でのスキンケアに使ったりする製品として紹介されていた。
「韓国パビリオン」で目元向けヒアルロン酸製剤など

韓国Beautyfieldが紹介した目元向けヒアルロン酸製剤「i MIHEE」。目の下などへの注入を想定した製品。(写真:編集部)
- 目元向けヒアルロン酸製剤→Beautyfieldが、架橋と非架橋のヒアルロン酸を組み合わせ、目の下など皮膚の薄い部位への注入を想定した「i MIHEE」を紹介。
- プラズマ・針なし導入機器→KMGが、プラズマを利用した「PLASER」と、空気圧を利用した針なし導入機器「SIRIJEX」を展示。
- レーザー・美容機器→RUIKDがピコ秒レーザー「PICO RU」を出展。ANAB KOREAも化粧品や美容機器などを紹介。
今回の展示会では、クリニックEXPO内に韓国パビリオンも設けられた。韓国企業が美容医療向けの製剤や機器などを紹介していた。
韓国のBeautyfieldは、目の下などへの使用を想定したヒアルロン酸製剤「i MIHEE(アイミヒ)」を紹介した。
同社によると、架橋ヒアルロン酸と非架橋ヒアルロン酸を組み合わせた製剤で、目の下のくぼみなど、皮膚の薄い部位への注入を想定して設計されたという。日本語の製品サイトも開設しており、日本のクリニックへの採用を働きかけている。
このほか、韓国のKMGは、プラズマを利用した「PLASER」や、空気圧を利用した針なし導入機器「SIRIJEX」などを紹介した。韓国のRUIKDは、ピコ秒レーザー機器「PICO RU」を出展していた。韓国のANAB KOREAは、化粧品や美容機器などを紹介した。
医療全般を対象とする展示会ながら、美容医療に関連する製品やサービスの広がりが見て取れた。
