美容マスターへの近道、資生堂が美容法を学べるアプリ
ポイント
- 資生堂がAI(人工知能)も使って正しい美容法に導いてくれるアプリを開発
- ユーザーの美容法を評価して、正しい方法を習得することをサポートする。
- アプリの使用によって適切な美容習慣の確立とモチベーション向上。
AI(人工知能)を活用して、適切な美容法を教えてくれるアプリが開発されたという。資生堂が2024年1月にアメリカ・ラスベガスで開催されたCES2024で発表したものだ。
化粧品の使い方、正しい?
資生堂によれば、次のような美容法についての考え方の変化、それに関する課題があるという。現代は、化粧品の使い方を学ぶ機会が減っているようだ。
- 美容法の重要性 → 同社は1872年から美容法を開発し、それを伝えることに力を入れてきた。美容法はスキンケアの効果を最大限に引き出すのに重要で、資生堂が開発した「軽圧式塗布法」を使うと、肌のうるおいやハリが自己流のお手入れよりも良くなり、心理的にもポジティブな効果があることが研究で分かっている。
- デジタル社会における課題 → しかし、最近では化粧品の使用体験が、店頭や対面式からスマートフォンなどを通じた非接触、非対面のデジタル体験に変わってきた。これにより、便利になった半面、「自分の化粧品の使い方が正しいか不安」や「化粧品の効果を十分得られていないかもしれない」という人の悩みが明らかになってきたという。
そこで、同社はデジタルアプリケーションの開発を進めることにしたという。人々の悩みに応えるために、スマートフォンなどを使って適切な美容法を学び、実践できるデジタルアプリケーションである。
仮想の「手」でお手本を示す
こうして開発されたのが、「Beauty AR Navigation」であるという。これは次の2つの主要な機能を備えていると説明する。
- 適切な美容動作へのナビゲーション → ユーザーが行う美容動作をカメラで認識し、AR(拡張現実)技術を使って実際の映像に仮想の「手」やナレーションを重ねて、適切な手の動きをリアルタイムで指導。
- 美容動作の評価 → ユーザーの美容動作を専門家のお手本と比較し、定量的な評価を提供。
こうした機能を通じて、ユーザーは非接触、非対面の環境でも適切な美容法を習得し、スキンケアの質を高めることが可能になるという。
このようなAIやARを使った技術は、美容医療でも似たような技術が登場している。今後、美容医療の現場でも一般的になるかもしれない。
参考文献
資生堂、適切なスキンケア美容法の実践をサポートする デジタルアプリケーションを開発
https://corp.shiseido.com/jp/news/detail.html?n=00000000003748
美容整形の期待と現実を一致させる!CrisalixやVECTRAなど最新の画像技術
https://biyouhifuko.com/news/world/3324/
耳の後ろと足の指の間は要注意?スキンケアの新たな発見とは、湿疹やニキビとも関係か
https://biyouhifuko.com/news/research/3636/
テカリと皮脂の新しい解決法に?ロート製薬がミネラルパウダーを配合した新しいスキンケアブランド「Calamee(カラミー)」を開始、Z世代の肌悩みに注目
https://biyouhifuko.com/news/japan/2532/
今こそ知りたい、ビタミンAがどう働く?エンビロン開発者がスキンケアのポイント直伝
https://biyouhifuko.com/news/japan/2239/
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