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化粧品で肌はどれだけ若く見えるのか、「見た目年齢」を数値化する試み 顔全体の印象を客観的に評価する動き進む 米国エスティローダーが報告

カレンダー2026.4.26 フォルダー最新研究
スキンケアの効果を数字に。画像はイメージ。(写真:Adobe Stock)

スキンケアの効果を数字に。画像はイメージ。(写真:Adobe Stock)

 肌の若々しさを数値で捉えようとする試みが進んでいる。

 米国の化粧品企業であるエスティローダーが、2026年4月20日に、既に発表されていた関連論文2本について報告した。

顔全体の「年齢感」を見る

数字により客観的に評価。画像はイメージ。(写真:Adobe Stock)

数字により客観的に評価。画像はイメージ。(写真:Adobe Stock)

  • 見た目年齢を数値化→ シワや毛穴、肌色のむらなど複数の要素から、顔全体の年齢感を評価した。
  • スキンケア効果を確認→ 12週間の使用で、見た目年齢にあたる数値が平均4.0歳低下したと報告された。
  • 多様な肌色に対応→ 幅広い人種や肌タイプでも使える評価方法を目指している。

 今回報告された論文の1本は、スキンケア製品を使った12週間の試験。対象は35歳から69歳までの女性72人で、顔用の美容液、クリーム、アイクリームを1日2回使用し、顔写真をもとに変化を評価した。

 ここで使われたのは、ほうれい線、目の下の線、頬の縦長毛穴、額の線、目の下のふくらみ、肌色のむら、マリオネットラインという7項目。

 論文では、こうした項目を組み合わせて「見た目年齢」にあたる数値を算出した。12週後には平均で4.0歳低下したと報告した。2週目の時点から有意な変化が見られ、目の下の線や額の線で改善が大きかったという。

 化粧品の効果はこれまで、しわ、ハリ、色むら、毛穴といった個別の項目で語られることが多かったが、今回の試みは、複数の要素を組み合わせ、顔全体としてどれくらい若く見えるかを数値で示そうとした。

 もう1本の論文は、その「見た目年齢」をどう計算するかという内容だ。従来の顔評価は、特定の人種や限られた肌タイプを前提にしたものも多く、多様な肌色にそのまま当てはまるとは限らなかった。より幅広い集団を基に、顔の年齢感を測る枠組みを示した。

美容効果を数値化する動きが進む

美容関連の効果を測る仕組みが進化。画像はイメージ。(写真:Adobe Stock)

美容関連の効果を測る仕組みが進化。画像はイメージ。(写真:Adobe Stock)

  • 効果を客観的に見る→ 美容効果を感覚だけでなく、数字で示そうとする動きが進んでいる。
  • 美容医療にも応用可能→ 施術前後の変化をより分かりやすく評価する手法になる可能性がある。
  • アナライザーとの連携→ 顔画像解析などと組み合わせ、美容効果の見える化が進む可能性がある。

 こうした評価法はまだ発展途上ではあるものの、「見た目がどう変わったか」をできるだけ数字で示そうとする発想自体には意味がある。

 この考え方は、化粧品だけでなく美容医療にも応用の可能性が考えられる。美容医療では、施術前後の写真で変化を示すことが多いが、実際には何がどの程度よくなったのかは、感覚的に語られやすい面もある。

 ほうれい線や目の下、肌色のむらなど複数の要素を組み合わせて「どれだけ若く見えるようになったか」を数値で示せるなら、治療効果をより客観的に見ようとする一つの手法になる。

 現在、さまざまなアナライザーが利用されているが、このような化粧品業界で生まれた仕組みも生かしながら、美容効果の数値化が進む可能性がある。

参考文献

DiCanio D, Lain ET, Del Rosso J, Yovine E, Kerns H, Bruning E, Fennessy C, Ouyang H, Saliou C. Development of a Novel Facial Age Assessment Model in a Multiethnic Population for Evaluation of Topical Anti-Aging Products. J Clin Aesthet Dermatol. 2025 Nov;18(11):24-29. PMID: 41446715; PMCID: PMC12724982.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/41446715/

Bruning E, Lain ET, Ablon G, Bucay V, Burgess C, Del Rosso J, Farris PK, Waibel J, DiCanio D, Vickery S. Clinical Age-reversal Quantification of a Facial Skincare Regimen with Sirtuin-targeting Ingredients in a Multiethnic Population. J Clin Aesthet Dermatol. 2025 Dec;18(12):34-41. PMID: 41640789; PMCID: PMC12867530.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/41640789/

The Estée Lauder Companies Sets New Industry Standard In Skin Longevity With New Clinical Results For Re-Nutriv And Groundbreaking Visible Age-Assessment Model
https://www.elcompanies.com/en/news-and-media/newsroom/press-releases/2026/4-22-2026

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Author

ヒフコNEWS編集長。ステラ・メディックス代表 獣医師/ジャーナリスト。東京大学農学部獣医学課程を卒業後、日本経済新聞社グループの日経BPで「日経メディカル」「日経バイオテク」「日経ビジネス」の編集者、記者を務めた後、医療ポータルサイト最大手のエムスリーなどを経て、2017年にステラ・メディックス設立。医学会や研究会での講演活動のほか、報道メディアやYouTube『ステラチャンネル』などでも継続的にヘルスケア関連情報の執筆や情報発信を続けている。獣医師の資格を保有しており、専門性の高い情報にも対応できる。

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