
ロレアルが発表。(写真/Adobe Stock)
化粧品大手のロレアルが、フランスのパスツール研究所との提携を2026年4月2日に発表した。
皮膚を「最大の器官」として捉える

パスツール研究所。(写真/Adobe Stock)
- 皮膚を健康の一部として見る→ 肌を見た目だけでなく、全身の健康や生活の質と関わるものとして研究する。
- 研究テーマを広げる→ 免疫、マイクロバイオーム、皮膚バリア、バイオマーカーなどを重点的に調べる。
- 新しい手がかりを探る→ 肌の状態と老化や体の健康との関係を明らかにし、新たなアプローチにつなげる。
発表によると、ロレアルはパスツール研究所との協力を通じて、皮膚を外見に関わるだけのものではなく、人の健康状態や生活の質を映し出す「人体最大の器官」として捉える。
ロレアルは皮膚や美容の科学に強みを持ち、パスツール研究所は免疫学や微生物学、マイクロバイオーム、皮膚バイオマーカーの研究などで実績がある。そのため、提携で重視される研究テーマとしては、免疫、皮膚表面の微生物であるマイクロバイオーム、皮膚のバリア、皮膚の状態を反映するさまざまな物質であるバイオマーカーなどが考えられているようだ。
特に重きが置かれているのは、皮膚と体内の健康やウェルビーイングとの結びつきを明らかにしていくこと。例えば、皮膚のマイクロバイオームやバイオマーカーの役割や変化を調べることで、皮膚の状態が老化の進行や全身の健康状態とどう関わるかを明らかにし、皮膚に働きかける新しいポイントを見つけていく。
「皮膚の健康」に注目

シャンゼリゼ周辺にあるロンジェビティ・クリニック「Cible Skin」。(写真/編集部)
- 「皮膚の健康」への関心→ 化粧品分野で、肌を健やかに保つ考え方がより重視されつつある。
- 慢性炎症などに注目→ マイクロバイオームや慢性炎症を整えることが、肌の状態を保つ鍵と見られている。
- 科学的な開発を強化→ 研究機関との提携により、根拠に基づくスキンケア研究や製品開発が進む可能性がある。
ロレアルの今回の提携は、化粧品分野で「皮膚の健康」への関心が高まっている流れをうかがわせる。
ヒフコNEWSでは、フランスのパリに拠点を置くCIBLE SKIN(サイブル・スキン)に取材したが、ここで語られたのは、スキン・ロンジェビティという、皮膚の健康寿命に着目したメディカルコスメ開発だった。「慢性炎症」や「マイクロバイオーム」に注目して、それらを健全な状態に保つことで、皮膚をバランスの取れた状態にすることを重視していた。
肌の健康は、今後の化粧品カテゴリーでより重要視されていく可能性がある。ロレアルは、かねて生物学的年齢や美容医療の分野の強化を進めていた。今回、世界的な研究機関であるパスツール研究所と協力することで、より科学に基づいたスキンヘルス研究や製品開発の強化につながる可能性がある。
参考文献
L’Oréal and Institut Pasteur announce historic partnership to advance skin health science
https://www.loreal.com/en/press-release/research-and-innovation/loreal-and-institut-pasteur-announce-historic-partnership-to-advance–skin-health-science-/
世界初「スキン・ロンジェビティクリニック」、慢性炎症に着目し酸化ストレスやマイクロバイオームの乱れに対処 スキンケアと美容医療を組み合わせ CIBLE SKIN創業者のアクニン氏とジネフリ氏に聞く
https://biyouhifuko.com/news/interview/17016/
ロレアルが長寿研究の強化、予防の重視を宣言、老化への対策で提携を広げる、「フラーリッシング×ロンジェビティ」で変わる美容医療
https://biyouhifuko.com/news/world/13274/
