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夏の日焼けアフターケア、光治療やレーザーによる美肌再生、治療のベストタイミングは秋冬、米国形成外科学会がアドバイス

カレンダー2024.9.27 フォルダー 海外
日焼け後のアフターケアに光やレーザーを使った治療が効果を発揮。写真はイメージ。(写真/Adobe Stock)

日焼け後のアフターケアに光やレーザーを使った治療が効果を発揮。写真はイメージ。(写真/Adobe Stock)

 今年の夏も猛暑日が多く、強い日差しを受ける時間が長かったという人も多いだろう。そうした場合、秋と冬に向けて焼けた肌のアフターケアをすることが重要だ。

 米国形成外科学会(ASPS)が2024年9月に、肌の光やレーザーなどを使った治療についてポイントを解説した。

夏の日差しが皮膚にもたらす影響と治療の必要性

日焼けの後はケアが重要。写真はイメージ。(写真/Adobe Stock)

日焼けの後はケアが重要。写真はイメージ。(写真/Adobe Stock)

 夏は、日差しの下で過ごす時間が増え、皮膚に大きなダメージを受けやすい。米国形成外科学会が発表した最新のレポートによれば、紫外線(UV)による日焼けや色素沈着、さらには皮膚がんのリスクは、日焼け止めを適切に使用していても避けられない場合がある。こうした夏の影響を受けた肌を秋冬に向けて整えるために、光やレーザーによる美容施術の出番となる。

 同学会の形成外科医であるカレン・ホートン氏によると、「日焼け後の色素沈着やダメージは、特にメラニン量の多い肌に明らかで、夏の終わりには多くの人が治療を求めて来院する」と述べている。こうした場合、光治療(インテンス・パルス・ライト、IPL)やフラクショナルレーザーの一種である「Clear+Brilliantレーザー(商品名)」による治療が適しているという。

 ホートン氏は、IPL治療は、主に色素沈着や日焼け斑、赤ら顔、毛細血管のダメージの治療に適すると説明している。特に明るいトーンの肌の人に効果が高く、3~4回の治療が望ましいという。IPL治療は、治療後に日光を避けることが重要なため、秋や冬に行うのが好ましい。

 一方、ホートン氏によると、Clear+Brilliantレーザー治療は、よりダークトーンの肌の人の色素沈着に効果を発揮しやす。ホートン氏は、「このレーザー治療は、医療用スキンケア製品や処方薬と一緒に使うことで、より効果的に皮膚の再生を促すことができる」と説明している。治療後は紫外線を避けることが求められ、秋冬のタイミングが良い。

治療法の効果と秋冬の治療スケジュール

日焼け後の対処法はさまざま。写真はイメージ。(写真/Adobe Stock)

日焼け後の対処法はさまざま。写真はイメージ。(写真/Adobe Stock)

 学会によれば、夏に皮膚が受けるダメージへ効果的に対処するために、季節に応じた治療が肝心だ。

 IPLやClear+Brilliantレーザー治療は、適切なスケジュールで行うことで、シミや色素沈着、小ジワの改善に役立つ。また、治療後は紫外線対策が極めて重要で、特に治療後の数週間は日焼け止めの徹底した使用や、帽子、サングラス、UVカットの衣服を身につけることが求められる。

 さらに、抗酸化作用のあるビタミンCセラムを朝に使用し、夜にはコラーゲン生成を促進するレチノール製品を使うなど、日常のスキンケアルーティンも非常に重要になる。

 こうしたケアによってレーザー治療の効果が長期間持続しやすくなり、肌の健康を保つことができる。ホートン氏は、「治療の効果を引き出すには、日常的なスキンケアが欠かせない」と強調している。

 日焼け後のアフターケアとしてこのような海外のアドバイスを参考にできそうだ。

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Author

ヒフコNEWS編集長。ステラ・メディックス代表 獣医師/ジャーナリスト。東京大学農学部獣医学課程を卒業後、日本経済新聞社グループの日経BPで「日経メディカル」「日経バイオテク」「日経ビジネス」の編集者、記者を務めた後、医療ポータルサイト最大手のエムスリーなどを経て、2017年にステラ・メディックス設立。医学会や研究会での講演活動のほか、報道メディアやYouTube『ステラチャンネル』などでも継続的にヘルスケア関連情報の執筆や情報発信を続けている。獣医師の資格を保有しており、専門性の高い情報にも対応できる。

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