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トラネキサム酸の最適な使い方とは?肝斑の改善、美容皮膚科医学雑誌で発表

カレンダー2023.12.8 フォルダー最新研究

ポイント

  • トラネキサム酸の使い方によって肝斑改善の程度にどれくらい違いが出るか比較
  • 4週目から飲み薬と塗り薬を組み合わせた方法が優れていた
  • 4週目から飲み薬単独は、そのほかの方法を単独で行うより優れていた
肝斑を治すには。写真はイメージ。(写真/Adobe Stock)

肝斑を治すには。写真はイメージ。(写真/Adobe Stock)

 肝斑を改善させるために、トラネキサム酸の使う方法があり、その使い方にはいくつかあるが、最も効果的なのは飲み薬と塗り薬を組み合わせて使う方法のようだ。

トラネキサム酸の使い方はいろいろ

過去の研究を調べた。写真はイメージ。(写真/Adobe Stock)

過去の研究を調べた。写真はイメージ。(写真/Adobe Stock)

 肝斑はまばらなシミが特徴で、通常、日光にさらされたところに現れる。その原因ははっきりしていないものの、紫外線、遺伝、妊娠、ホルモンなどが関連していると考えられる。

 肝斑の改善のために一般的に使われている薬の一つがトラネキサム酸。これは飲み薬、塗り薬、注射、マイクロニードルなど、さまざまな方法で利用されている。

 今回、中国の研究グループが、トラネキサム酸の使い方が肝斑の改善にどのように影響するかを調査しました。その研究の結果は、美容皮膚科医学誌であるJournal of Cosmetic Medicineで2023年12月7日に報告された。

 研究のアウトラインは次の通り。

 研究グループは、過去の研究をまとめ、肝斑の重症度を評価するために「肝斑免責重症度指数(MASI)」を使い、治療後の変化を比べ、治癒効果を評価した。

4週目から飲み薬と塗り薬の組み合わせが優れている

肝斑の改善効果。写真はイメージ。(写真/Adobe Stock)

肝斑の改善効果。写真はイメージ。(写真/Adobe Stock)

 こうして確認されたのが、飲み薬と塗り薬を組み合わせて使った場合が、注射や単独の塗り薬、マイクロニードルの使用よりも優れていること。具体的には、4週目、8週目、12週目、最終フォローアップ時点で、改善の程度が高くなっていた。

 このほか8週目の段階では、飲み薬を使った方が注射よりも改善が大きかった。プラセボと比べると、飲み薬は4週目から、塗り薬、注射、マイクロニードルは8週目から明かな改善が見られた。

 トラネキサム酸の使い方を考える上で参考にしてよいかもしれない。

参考文献

Comparative efficacy and safety of tranexamic acid for melasma by different administration methods: A systematic review and network meta-analysis, Journal of Cosmetic Dermatology, First published: 07 December 2023.
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1111/jocd.16104

看護師覆面座談会vol.9 「タレントやモデルに人気な美容施術と困ったお客さまの実態」
https://biyouhifuko.com/news/column/3808/

肌の若返りが進化、最先端のレーザーと高周波による治療とは、第111回日本美容外科学会(JSAS)
https://biyouhifuko.com/news/japan/1359/

シミと光老化に勝つ、ビタミンC配合の塗り薬を使って美肌目指せる?
https://biyouhifuko.com/news/research/2710/

ニキビ、酒さ、肝斑の改善に注目される「アゼライン酸」、最新の美容皮膚科研究が明かす効果
https://biyouhifuko.com/news/research/2880/

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Author

ヒフコNEWS編集長。ステラ・メディックス代表 獣医師/ジャーナリスト。東京大学農学部獣医学課程を卒業後、日本経済新聞社グループの日経BPで「日経メディカル」「日経バイオテク」「日経ビジネス」の編集者、記者を務めた後、医療ポータルサイト最大手のエムスリーなどを経て、2017年にステラ・メディックス設立。医学会や研究会での講演活動のほか、報道メディアやYouTube『ステラチャンネル』などでも継続的にヘルスケア関連情報の執筆や情報発信を続けている。獣医師の資格を保有しており、専門性の高い情報にも対応できる。

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