ほくろ除去でダウンタイムなしの施術はない
ほくろ除去でダウンタイムなしの施術はありません。
ほくろを取り除くには、レーザーの熱で組織を除去したり、ほくろを切ったりする必要があるため、傷口が落ち着くまでは必ずダウンタイムが生じます。
また、レーザーでのほくろ除去は切開法やくり抜き法に比べて、ダウンタイムが比較的短く済むため、ダウンタイムの期間が確保できない場合におすすめです。
なお、リスクを抑えて気になるほくろを治療したい場合は、以下の記事も参考にしてみてください。
ほくろ除去の種類とそれぞれのダウンタイムの特徴
ほくろ除去の施術の種類を以下4つ紹介します。
- 切開法
- くり抜き法
- 炭酸ガスレーザー
- 電気メス
施術方法の特徴とダウンタイムに関して、それぞれ見ていきましょう。
切開法
切開法は、ほくろをメスで切り取った後、皮膚を縫い合わせる方法です。
直径5㎜以上の大きいサイズのほくろや、色素が組織の深部まで行き渡っているほくろの除去に最適な手術です。
この方法は、ほくろを完全に除去することを目的とするため、周辺の皮膚も同時に切除します。
そのため、ほくろの2〜3倍程の大きさで直線状の縫い跡ができます。しかし、丁寧に縫い合わせることで傷跡を目立ちにくくすることが可能です。
また、切開法は、凹みにくくて大きなほくろを除去したい人向きの治療方法です。
唇周辺やまぶたなど、皮膚が薄く引きつれが出やすい箇所には向いていないため、これらの部位のほくろを除去する際には炭酸レーザーや電気メスでの施術を検討しましょう。
施術時間は切開から縫合まで20~30分程度かかります。
皮膚深部の細胞まで確実に取り除くため、一度の施術で治療が済み、再発するリスクも低い治療方法とされています。
引用:https://biyouhifuko.com/column/8386/
切開法のダウンタイム
切開法のダウンタイムは2〜3ヶ月程度です。
術後直後は縫い合わせた箇所の赤みが目立つことがありますが、時間が経つと徐々に落ち着いてきます。
また、皮膚を切る際には痛みが生じるため、施術時には麻酔が使用されることがほとんどです。
くり抜き法
くりぬき法は、メスでほくろを円状にくり抜く方法で、根が深いほくろ除去にも適応可能です。
サイズが小さいほくろであれば縫合が不要な場合もあります。
そのため、除去するほくろの周りの組織に対して、最低限の負担で済むため比較的ダウンタイムが短くて済むのがメリットです。
ただし、高い技術力が必要なため、実績のある医師に行ってもらう必要があります。
くり抜き法のダウンタイム
くり抜き法のダウンタイムは、1~2週間程度です。
この1~2週間程度で傷が閉じて、2週間~半年程度で赤みが少しずつ落ち着きます。
炭酸ガスレーザー
炭酸ガスレーザーは、盛り上がったほくろを除去するのに適した施術です。
レーザーを照射すると同時に熱凝固作用で血管が固るため、ほとんど出血がないのが特徴です。
炭酸ガスレーザーが持つ蒸散作用は、皮膚の表面のみに効く作用で組織の奥深くには届かないため、跡が落ち着くのに時間がかかりません。
肌の深部にある組織や周りの皮膚にダメージを与えづらく、傷跡も残りにくいため受けやすい施術の一つです。
炭酸ガスレーザーのダウンタイム
炭酸ガスレーザーのダウンタイムは、10日〜2週間程度です。
炭酸ガスレーザーは狙いを定めてほくろを照射できるため、除去するほくろの周辺の組織へのダメージを最小限に抑えられます。
電気メス
高周波電流が流れる電気メスを使うと、ほくろの組織を浅く削り取れます。
局所麻酔を使用するため、施術中の痛みが生じにくいのが特徴です。
熱凝固作用によって、ほくろの切除と同時に止血が可能なため出血もほとんどありません。
電気メスでのほくろ除去は、直径5㎜未満の盛り上がったほくろ除去に最適です。
ただし、大きいほくろや皮膚深部まで色素があるほくろを取り除く場合は、患部に凹みが残ることがあるため注意が必要です。
ほくろひとつあたり5~10分程の短時間で施術でき、同時に複数個のほくろを治療することも可能となっています。
引用:https://biyouhifuko.com/column/8386/
電気メスのダウンタイム
電気メスを使ったほくろ除去のダウンタイムは、凹みが2週間程度、赤みは3〜6ヶ月程度です。
電気メスは切開と止血を同時に行いながらほくろ細胞を焼くため、比較的傷跡が残りにくい施術です。
また、なるべくリスクを抑えてほくろの治療を行いたい場合は、以下の記事も読んでみてください。
ほくろ除去で後悔するケース
次にほくろ除去で後悔するケースを以下3つご紹介します。
- ほくろが再発した
- 跡が残った
- ほくろがなくなるまで時間がかかった
ほくろ除去で後悔することがないよう、それぞれ確認していきましょう。
ほくろが再発した
ほくろ除去の施術を受けても、皮膚の深部にある「母斑細胞」が残っているとほくろが再発することがあります。
ほくろの再発を防ぐには、この母斑細胞を完全に除去する必要があります。
しかし、ほくろを削り過ぎると傷跡が残る恐れがあるため、ほくろの状態によっては一度の治療だけでは完全にほくろを除去するのが難しいです。
また、ほくろのメラニン色素が残っている場合は1~2ヶ月後にほくろが再発しやすかったり、薄い色や白い箇所があるほくろだと再発したりする恐れがあります。
このように再発するリスクがあると理解したうえで、ほくろ除去の手術を受けましょう。
跡が残った
ほくろ除去の手術を受けても、術後の跡が残ると手術したことを後悔することがあります。
施術すると患部が凹んだり、赤みやシミなどの色素沈着が残ったり、ケロイドになったりして手術の跡が残る可能性があります。
手術する方法やほくろの大きさ、体質によって跡の残りやすさや適切なケアが異なります。
手術跡が気になる場合は、カウンセリングの際に医師に尋ねてきちんと説明を受けておきましょう。
ほくろがなくなるまで時間がかかった
ほくろがなくなるまで時間がかかった場合も、ほくろ除去を後悔する人がいます。
ほくろは再発するリスクがあるため、必ず一度の治療で除去できるとは言い切れません。
そのため、除去する治療を行っても、完全にほくろがなくなるまで時間がかかることがあります。
また、ほくろが取り除かれていても、治療した部位の赤みや凹みが落ち着くまで時間がかかることもあります。
サイズが大きいほくろや皮膚の深い組織まで色素が及んでいるほくろは、治療を複数回受ける必要がある場合があるため、注意が必要です。
ほくろ除去で後悔しないための注意点
ほくろ除去で後悔しないための注意点を4つ解説します。
【施術前】施術方法とリスクを十分に理解する
【施術後】紫外線対策を徹底する
【施術後】かさぶたを剥がさない
【施術後】肌に刺激や摩擦を与えない
ほくろを除去した後に後悔することがないよう、注意点を理解しておきましょう。
【施術前】施術方法とリスクを十分に理解する
ほくろ治療には、切開法やくり抜き法、炭酸ガスレーザーや電気メスなど、さまざまな施術方法があります。施術の種類によって、向いているほくろの特性やダウンタイムが異なるため、自分のほくろや確保できるダウンタイム期間に合わせて手術を選ぶ必要があります。
また、炭酸ガスレーザーでの治療の場合、ほくろが再発するリスクがあるのが難点です。
皮膚の深部まで色素が及んでいるほくろの場合、レーザー治療では深部まで作用できないため、色素を取り切れずにほくろが再発してしまうことがあります。
痕を残さないよう、あえて複数回に分けて治療することも少なくありません。
なお、大きいサイズのほくろを除去すると、傷跡や凹みが残ることがあります。
このような施術方法による違いやリスクを十分に理解して、ほくろ除去の施術に臨みましょう。
引用:https://biyouhifuko.com/column/8386/
【施術後】紫外線対策を徹底する
ほくろ除去を行った後の肌は、バリア機能が低下して肌が乾燥しやすく繊細な状態です。
この状態で紫外線を浴びると、色素沈着が生じたりほくろが再発したりする可能性があります。
外出した際には、日焼け止めを塗ったり、日傘をさしたりするなど、アイテムを活用して紫外線を避けましょう。
また、顔ではなく患部が身体にある場合は、衣類でも紫外線を浴びるのを防止できます。しかし、衣類での擦れによる刺激を防ぐために、衣類ではなく紫外線カットできるテープを使って紫外線対策を行うのがおすすめです。
【施術後】かさぶたを剥がさない
ほくろを除去した患部にかさぶたができることがあります。
このかさぶたを無理やり剥がしてしまうと、赤みやケロイドなどの症状が現れてしまう恐れがあります。
1週間程度で自然に剥がれ落ちるため、それまで触らずに待ちましょう。
なお、ほくろ除去でかさぶたが剥がれ血が滲んだ時の対処法を知りたい場合は、以下の記事も読んでみてください。
【施術後】肌に刺激や摩擦を与えない
ほくろを除去した後の肌は、一時的に炎症を起こして繊細な状態になっているケースがほとんどです。
肌のバリア機能が低下しているため、肌を圧迫したり擦ったりして刺激を与えないように配慮しましょう。
また、術後に肌を刺激すると色素沈着が生じる恐れがあるため、スキンケア用品は肌に優しい成分が含まれたものを選ぶのがおすすめです。
ほくろ除去のクリニック選びのポイント
続いて、ほくろ除去のクリニック選びのポイントを3つ解説します。
- 実績のあるクリニックを選ぶ
- カウンセリングが丁寧なクリニックを選ぶ
- 保証制度やアフターフォローを確認する
施術前に適切なクリニックが選べるよう、ポイントを押さえておきましょう。
実績のあるクリニックを選ぶ
ほくろ除去にはさまざまな施術方法があるため、医師の判断や技術で自分に合った方法で適切に手術が行われるかが異なります。
技術力が高く知識のある医師の治療を受けるには、ほくろ除去の実績があるクリニックを選びましょう。
カウンセリング前にクリニックのホームページを見て、在籍している医師の経歴やほくろ除去施術の症例数・仕上がりを確認しておくのがおすすめです。
カウンセリングが丁寧なクリニックを選ぶ
ほくろ除去には傷跡が残ったり再発したりする可能性があります。
もしそうなった場合、術後もクリニックに長期的に通う必要が出てくるケースがあります。
心配なことが聞きにくいクリニックだとどのように対応されるか不安が残るため、カウンセリングが丁寧でわかりやすい説明をしてくれるクリニックを選ぶのがポイントです。
保証制度やアフターフォローを確認する
ほくろ除去で失敗しないためには、保証制度やアフターフォローがあるクリニックを選ぶのがおすすめです。
ほくろは組織が少しでも残っていると、手術で除去しても再発する可能性があります。
そのため、再発後の治療の対応内容やアフターケアなどの保証制度があるか、あらかじめ確認しておきましょう。
また、料金の安さでクリニックを選ぶと保証制度やアフターフォローが十分でないことがあり術後に後悔する恐れがあるため、注意が必要です。
ほくろ除去のダウンタイムに関するよくある質問
ほくろ除去の施術種類やダウンタイムは理解できたものの、他にも気になることがある場合もありのではないでしょうか。
最後に、以下のほくろ除去のダウンタイムに関するよくある質問を3つご紹介します。
- ほくろをとったあといつまでテープを貼る?
- ほくろ除去は自分でできる?
- ほくろ除去の翌日から仕事はできますか?
ほくろをとったあといつまでテープを貼る?
ほくろを除去した後は、術後10日間は保護テープを貼っておきましょう。
テープが剥がれ落ちた場合は、処方された軟膏やクリームを患部に塗って新しくテープを貼り直してください。
また、メイクする際は保護テープの箇所を避ければ、翌日から行うことが可能です。
なお、ほくろ除去で血が滲んだ時の対処法を知りたい場合は、以下の記事も読んでみてください。
ほくろ除去は自分でできる?
自分でほくろを取り除こうとしても、完全には除去しきれません。
また、火傷や感染症を引き起こしたり、傷跡が残ったりするなどのリスクがあります。
そのため、自分でほくろ除去する行為は控えましょう。
気になるほくろを取り除きたい場合は、いくつかのクリニックでカウンセリングを受けて自分に会う手術を受けるのがおすすめです。
ほくろ除去の翌日から仕事はできますか?
ほくろ除去の翌日から、仕事はできます。
ほくろ治療後は、腫れや出血は生じないことがほとんどです。
しかし、施術した部位が顔にある場合は、患部に3~10日間程度、保護テープを貼る必要があります。治療方法によって適切なアフターケアが異なるため、事前に担当医師に確認しておきましょう。