頬のニキビについて
おでこや鼻など、皮脂が多いTゾーンにできやすい10代の思春期ニキビに対し、20代以降の大人にできやすいのが頬のニキビです。ホルモンバランスの乱れなどからニキビを繰り返しやすく、強い炎症を起こしやすいので、放置するとニキビ跡が残る可能性も。できるだけ早く・適切な治療を受けることが大切です。
頬のニキビが繰り返しできる原因は?
頬のニキビを繰り返す原因は、ホルモンバランスや食生活、生活習慣の乱れのほか、ストレスや肌の乾燥などさまざまな要因が重なっていることがほとんどです。頬ニキビを繰り返しやすい主な5つの理由について詳しく紹介します。
原因①メイクをきちんと落としきれていない
メイクを落としきれていないと、残ったメイクが汚れとなって毛穴につまりニキビができやすくなります。ニキビの大きな原因の一つがは毛穴に皮脂や汚れがつまることなので、メイクを落とせていないだけで頬ニキビの発生に繋がるのです。
また、ファンデーションやチークなど、頬に乗せるメイクアイテムの多くは油分を含んでいます。ニキビが炎症を起こす原因を作るアクネ菌は、メイク汚れのような油分をエサにして繁殖しやすく、メイク汚れが多いほどアクネ菌が増えてニキビの悪化を招きます。
薄化粧のときは軽めのクレンジング、しっかりメイクのときはクレンジングもしっかりしたタイプなど、メイクの濃さや肌の状態にあったクレンジング剤を選ぶことが大切です。
原因②頬が乾燥している
頬は顔のパーツの中でも皮脂腺が少なく乾燥しやすいため、肌のバリア機能が弱って外部からの刺激を受けやすくなりがちです。
肌は乾燥すると、皮脂を過剰に分泌して潤いを保とうとしますが、さらに乾燥が進むとターンオーバーが乱れてしまいます。これにより肌の角質が厚くなると、さらに毛穴がつまりやすく、ニキビができやすい状態になるのです。
乾燥しやすい時期には保湿力の高いスキンケアを選んだり、美容クリニックや皮膚科で乾燥対策してもらったり、季節や肌の状態にあわせた保湿ケアを取り入れましょう。
原因③ストレスや生活リズムの乱れによるホルモンバランスの崩れ
繰り返す頬ニキビのような大人ニキビの発生には、ホルモンバランスの崩れが大きく関わっています。ホルモンバランスは生理前に崩れやすくなるだけでなく、生活リズムの乱れや睡眠不足、過度のストレス、偏った食事などによっても崩れやすいものです。
また、水分や食物繊維が不足したり、無理なダイエットを続けたりして便秘になることでも、頬ニキビは発生しやすくなるといわれています。
原因④マスクやマフラー、髪などの外的刺激
頬は顔のパーツの中でも面積が広く、マフラーやストール、髪の毛などが触れやすい場所です。さらにマスクを着用する機会も増え、ほぼ1日中頬は刺激にさらされています。
布などでこすれる、髪の毛の先端が触れる、手で触るといった外部からの刺激は、頬の乾燥や毛穴の炎症などの肌荒れを起こす原因に。また、これらの刺激によって肌が乾燥するとバリア機能も低下するので、頬ニキビができやすく治りにくい悪循環になる可能性が高まります。
原因⑤枕などの寝具についた菌が原因のことも…
頬に触れる外的刺激は、身につけている衣服やマスクだけではありません。毎日使っている枕や布団などの寝具も、頬ニキビの原因になっているかもしれないのです。
衣類と比べて頻繁に洗濯できない寝具は、気づかないうちに汗や皮脂がついて雑菌が繁殖していることがあります。寝具についている雑菌が頬に移り、ニキビの発生や悪化を招く可能性も高いのです。
また、寝具に使われている素材が肌に合わず、乾燥やニキビの炎症を引き起こすこともあるでしょう。
頬ニキビは自己判断せず早めに医療機関を受診して
頬ニキビが繰り返し再発する原因について紹介しました。大人の頬ニキビはクレンジング不足や頬の乾燥、ホルモンバランスの崩れ、外的刺激など、様々な原因によって引き起こされます。
悪化しやすくニキビ跡も目立つ頬ニキビをきれいに治すには、肌とニキビの状態にあわせた治療を受けることが大切です。なるべく早く皮膚科を受診し、ニキビ跡を残さない治療を目指してくださいね。