顔の中で下に位置する口元はどうしても重力の影響を受けシワやたるみができやすい部位になります。口元にできる代表的なシワは、ほうれい線、マリオネットライン、唇の上のシワの3つ。まずはシワの原因を知って自分でできる対処法をご紹介していきます。

最近なんだか老けて見えると感じる方、それは口元のたるみが原因かもしれません。

深くなってきたほうれい線やこれまではなかったマリオネットライン(口角から下に伸びるマリオネットの口元のようにみえるシワ)、下がった口角は、見る人に老けた印象を与えてしまいます。

口元に老けのサインを改善したいなら、高級化粧品を買うよりも美容医療に頼ったほうが効果が高く、早いかもしれません。

ここでは、口元のしわやたるみにおすすめの治療法などをご紹介していきます。

口元にできるシワの種類と原因、自分でできる対処法とは

顔の中で下に位置する口元はどうしても重力の影響を受けシワやたるみができやすい部位になります。口元にできる代表的なシワは、ほうれい線、マリオネットライン、唇の上のシワの3つ。まずはシワの原因を知って自分でできる対処法をご紹介していきます。

ほうれい線・マリオネットラインのできる原因

ほうれい線とは、鼻から口角に伸びる2本のシワで医療用語では鼻唇溝(びしんこう)と呼ばれています。また、マリオネットラインとは、腹話術の人形のように口角から下に伸びる2本のシワです。

マリオネットラインは、ほうれい線の下に繋がるようにできるため、「二重ほうれい線」とも呼ばれ、この口元にできる2つのシワが両方目立つようになってくると、かなり老けた印象を与えてしまいます。

ほうれい線やマリオネットラインができる原因としては、

  • 口周りの表情筋・靭帯の衰え
  • 加齢による皮膚のたるみ
  • 日常生活のクセ

などが挙げられます。

自分でできる対処法(ほうれい線)

ほうれい線対策として、頰骨の下に並ぶ硬くなった靭帯をマッサージする方法がお勧めです。靭帯は皮膚や脂肪を骨に固定しているので、この靭帯が硬くなってしまうと引き上げる力が弱まってしまいます。

この凝り固まった靭帯の血流を改善しほうれい線として刻まれたシワを改善していきましょう。方法は簡単。親指を左右の小鼻の横にあて頰骨に沿って3秒くらい斜め上へ押し上げます。

外側に少しずつ位置をずらしていき骨のへこみが終わるところまで行ったら終わりです。1~2分の間に数セット行うようにしましょう。

自分でできる対処法(マリオネットライン)

マリオネットラインの対策として口角下制筋を緩めるマッサージをお勧めします。口角下制筋は口をへの字にしたとき口角を下げる筋肉。柔軟性を失い硬く縮こまると口角が下がったままになります。

この筋肉をほぐして緩めるマッサージを行います。簡単なのでテレビを見ながら隙間の時間で出来ますよ。

  • 左手の人差し指で左側の口角をぐっと押さえる。
  • 左手はそのままにしておき、右手の人差し指で左側のマリオネットラインに沿って軽くゆらすようにマッサージする。
  • 右側も同じように行う。

片側10セットを目安に行いましょう。

自分でできる対処法(加齢による皮膚のたるみ)

加齢による皮膚のたるみは、肌の弾力を司る真皮層のコラーゲンやエラスチンなどの減少が原因として挙げられます。肌細胞を活性化させ、コラーゲンやエラスチンを増やせれば、たるみによるシワが改善されるでしょう。

近年、シワの改善効果が厚労省に認められた成分が入ったクリームなどに変えるという手もあります。

  • レチノール(コラーゲンなどの生成を促す)
  • ナイアシンアミド(コラーゲン生成、ターンオーバーを促す)

自分でできる対処法自分でできる対処法(日常のクセ)

日常生活のクセでは、スマホをうつむき加減で長時間みたり、猫背だったり、頬杖をついたり、片方側だけでものを噛んだりすると、口周りの筋肉がゆがみ、ほうれい線やマリオネットラインができやすくなってしまいます。

思い当たるクセがある場合は意識して直すようにしましょう。

唇の上のシワのできる原因

唇の上のシワとは、口をすぼめたときにできる放射状の小さなシワのことです。唇を動かす時に、唇の上の筋肉が動くため、折れジワが徐々に定着してしまうことが原因となります。

また、唇まわりの皮膚はもともと皮脂の分泌が少ないので乾燥しやすいことも原因の一つです。最初はちりめん状の細かい小ジワですが、放っておくと表皮だけでなく真皮層まで届き、深いシワとして肌に刻まれていってしまうため、早めのケアが必要です。

自分でできる対処法

唇の上のシワの対処法としては、なによりも乾燥させないことが大切。唇にはリップクリームを塗って油分で蓋をすることによって保湿することができますが、唇の上はそのまま放っておかれる方がほとんどではないでしょうか。

皮脂の分泌が少ない場所ですので唇のキワまでたっぷりと保湿をしましょう。乾燥の度合によってはワセリンやケラチナミン、スクワラン、馬油などでしっかりと保湿するもの良いでしょう。

クリニックで受けられる治療法

さて、上記で原因や自分でできる対処法を述べてきましたが、一番効果を感じるおすすめの対処法はクリニックでの治療です。その理由は、しわやたるみといった加齢症状は化粧品やマッサージなどでの改善が難しいことが挙げられます。

気づかれにくく自然で、安全性も高く痛みやダウンタイムも少ない治療法などもありますので、あなたに合った治療法を信頼できる先生と相談して探してみるのも良いかも知れませんね。

<ほうれい線・マリオネットライン>

頬のたるみを解消する治療

HIFU(ハイフ)

HIFUとは、高密度焦点式超音波治療法(High Intensity Focused Ultrasound)の略称で「ハイフ」と呼ばれています。小学校の理科の実験で太陽の光を虫めがねで1点に集中させましたが、同じような原理で超音波を肌の深部にピンポイント照射することが可能で、他の組織に影響を与えずに治療を行うことができます。

たるみの原因になっているSMAS筋膜に照射することにより、筋膜が収縮し、皮膚の土台からリフトアップが叶います。また皮膚深部に熱を加えることで徐々にコラーゲンが再生・新生するため、施術後数カ月に亘って肌のハリ感や弾力がアップするといった効果も得られます。

RF治療機

RFとは周波数30~300MHz(波長100km~1m)の電磁波(高周波)のことで、総称して「ラジオ波」と呼ばれており、このラジオ波を使ってたるみの引き締めや毛穴縮小を実現する治療方法です。

ラジオ波を皮膚に照射すると、肌の深部に熱が発生し、コラーゲン繊維がギュッと収縮します。その収縮によってたるみが引き締まることによる即時的効果と、ダメージを受けたコラーゲンが再構築されることによるハリ感アップ、リフトアップなどの長期的な効果が得られます。

安全性についてですが、ラジオ波は一般的に有害とされている「電離放射線」に分類されるエックス線やガンマ線とは違い、「非電離放射線」といわれる赤外線などにも使われている電磁波の種類に分類されていますので、安全性においても信頼できると言えるでしょう。

深い溝を埋める治療

ヒアルロン酸

ヒアルロン酸は人の体内に存在している物質で、肌の水分、潤滑性、柔軟性の保持などの役割を果たしています。ヒアルロン酸注入では、シワなどの凹みのある部分に、粘性のあるジェル状の製剤を注入することで、肌を下から持ち上げシワを改善します。

ヒアルロン酸は、注入後少しずつ体内に吸収され、ある一定の期間をすぎると完全に吸収されてしまうため、効果を持続させたい場合は継続的な治療が必要です。製剤によって効果の持続期間が変わりますが、およそ半年から2年くらいだと言われています。

頬を引き上げる治療

スレッドリフト

スレッドリフトとは突起のついた特殊な糸を皮膚の下に挿入し、皮膚のたるみを直接的に引き上げ、肌のハリを改善する治療法です。

物理的に糸で引き上げる効果と、挿入した糸が線維芽細胞を刺激することで、糸の周囲にコラーゲンやエラスチンが増生される効果が得られます。リフトアップと同時に肌にハリが出るため、小ジワなども目立たなくなり、美肌効果も期待できます。

ダウンタイムは糸の種類にもよりますが、糸を挿入する際の針跡が数日残る程度で、腫れや赤みなどは特にないと言われています。ただし、皮膚内部に異物を入れる治療となるため、肌に馴染むまで1ヶ月程度、顔の表情を動かした際に引き攣れ感や痛みなどを感じることがあるようです。

<唇の上のシワ>

ボトックス

筋肉の動きによるシワができやすい唇の上にはボトックスが有効です。ボツリヌス毒素製剤には、筋肉を弛緩(麻痺)させる効果があるため、筋肉を動かすことでシワができてしまう部分に薬剤を注射することで、表情筋の収縮を抑制しシワをできにくくします。

効果のピークは1〜2週間後で、持続期間は4〜6ヶ月と言われています。ボツリヌス毒素製剤は体内で分解されますが、効果が持続している間はシワが寄らない状態が続くため、注射の効果が消失した後も、注射前に比べてシワが浅くなっている場合が多いです。

PRP療法

PRP療法とは、自身の血液から遠心分離により抽出したPRP(多血小板血漿)を皮膚に注入することで若返り効果が得られる治療です。

PRPに含まれる様々な成長因子の働きにより、細胞が活性化されコラーゲンやエラスチンなどの産生を促進します。自然な効果が得られ、理想的な再生医療として注目されています。また、自身の血液を使用するため、アレルギーなどの心配がほとんどないのも利点です。

CO2フラクショナルレーザー

CO2フラクショナルレーザーとは皮膚に炭酸ガスレーザーをフラクショナル(点状)に照射して、極小の穴を無数にあけることで、熱による引き締め効果が得られるとともに、線維芽細胞を刺激することでコラーゲン産生を促します。

肌全体を引き締めるだけでなく、肌の凹凸を滑らかにし、ハリのある美しい肌に生まれ変わります。通常一回の治療で皮膚の約10%~15%の肌が再生すると言われ、3~5回を1クールとしているクリニックが多いようです。効果は大きいですが1週間ほどのダウンタイムが必要な治療になります。

治療法の特徴と価格

ほうれい線・マリオネットラインの治療 メリット デメリット 効果の持続時間 ダウンタイム 治療費の目安
HIFU ダウンタイムがほとんどない。

リフトアップ力が高い

即効性がある

効果の持続が長い

痛みが強い箇所がある(機種による)

費用が高い

6~12か月 ほぼなし 5~20万円
RF治療機 引き締め効果が高い

即効性がある

効果の持続が長い

ダウンタイムがほとんどない

痛みが強い場合がある

費用が高い

ゆっくり続く ほぼなし 10~30万
ヒアルロン酸 即効性がある

ダウンタイムがほとんどない

自然な若返りが叶う

定期的な施術が必要 半年くらい ほぼなし

 

3~10万円
スレッドリフト 効果が大きい。即効性あり。小顔効果も 少し内出血あり

痛みあり

費用が高い

1〜2年くらい 数日~1週間程度。 30~50万円
上唇の上のシワ ボトックス 短時間で手軽にできる 定期的な施術が必要 4〜6か月くらい ほぼなし 1~5万円
PRP療法 アレルギーを起こしにくい

自然な若返り効果が得られる

効果に時間がかかる

複数回の施術が必要

効果が持続 ほぼなし 7~20万
CO2フラクショナル 効果が高い

ニキビ跡や毛穴の開きにも効果あり

複数回の施術が必要

痛みが強い場合がある

ダウンタイムがある

~2週間 1~5万円

まとめ

口元は表情や咀嚼などで筋肉を大きく動かす機会が多く、また、顔の下の部分にあるため、重力の影響を受けやすく老化の症状が出やすい場所ですが、今は安全で手軽な治療も多くでてきているので、まずは信頼できる病院や医師を探し、相談してみるのもいいですね。

特にほうれい線やマリオネットラインは顔の印象も左右するので、加齢とあきらめず自分にあった方法を探してみてくださいね。

 

記事監修


山下真理子先生

京都府立医科大学を卒業して、医師に。 大阪市内で美容医療に携わりながら、医療教育にも従事。 コラムの執筆やモデル業の傍ら、17公式ライバーとしてライブ配信も行っている。

※マッサージや化粧品などの情報が記載されている場合は監修範囲に含まれません。

※執筆・掲載日時点の情報を参考に医師監修しております。

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