医療痩身

セルライトの原因となる脂肪の増加や、血行不良、代謝の低下は、日頃の生活の中にも潜んでいます。体の内側からアプローチして、セルライトの予防をすることが大切です。

セルライト,セルフケア

ダイエットをしてもなかなか消えてくれないのが「セルライト」。太ももやお尻などの表面にボコボコしたセルライトがあると、水着でのレジャーやショートパンツでのお出掛けをためらってしまうことも・・・。

そんな厄介者のセルライトですが、放っておくと蓄積される一方なので、早めのケアが大切です。セルライトの原因を知って、セルフケアですっきりとした下半身を目指しましょう。

セルライトってなに?

セルライトってなに?

セルライトは脂肪細胞のことで、もともと医学用語ではなくエステ業界から出てきた言葉です。一般的には、たまった老廃物や水分が脂肪細胞と絡みついたり、脂肪細胞の結合部分が線維化して固くなってしまったりした状態の脂肪の塊と言われていますが、医学的に「セルライト」という形の脂肪細胞があるわけではありません。

セルライトは皮下脂肪が肥大化してしまい、皮膚表面に凹凸の形として現れている状態のことで、太っている人だけでなく痩せている人にもできます。

女性は皮下脂肪がつきやすいため、その8割以上にセルライトはあると言われています。

セルライトが出来る原因

セルライトが出来る原因

セルライトは見た目にはわからない場合でも、皮膚の下で着々と作られ、2~3年で徐々に表面に現れてきます。そんな厄介なセルライトが出来てしまう原因はひとつではありません。

大きく分けると、3つの原因が挙げられます。

  • 食生活の乱れによる脂肪の増加
  • 運動不足
  • むくみ、冷えによる血行不良

出来てしまったセルライトを完全に除去する方法は、残念ながらないそうです。そうは言っても、セルライトを最小限にし、目立たなくすることは不可能ではありません。

脂肪細胞をきれいに整え肥大化させないために、ご自身のセルライトの原因を確認し、ケア方法をチェックしてみましょう。

セルライトのセルフケア~身体を整える

セルライトの原因となる脂肪の増加や、血行不良、代謝の低下は、日頃の生活の中にも潜んでいます。体の内側からアプローチして、セルライトの予防をすることが大切です。

食生活を改善する

脂質や糖質は、体を動かすのに必要な栄養素ではありますが、過剰に取りすぎてしまうとコレステロールの増加を促し、中性脂肪などが増え、セルライトの原因となることがあります。加工食品も、過剰な塩分や体に良くない脂肪分が含まれているので注意が必要です。

また、カリウムはむくみの原因となる余分な水分や塩分(ナトリウム)を排出してくれますが、塩分が多い食べ物や甘い食べ物、コーヒーやアルコールなどによって失われてしまいます。

脂肪をエネルギーに変えることができるビタミンB群、塩分の取りすぎによるむくみを解消する働きを持つカリウム、筋肉量を上げて基礎代謝を高めるタンパク質などを、積極的に摂取するようにしましょう。

  • ビタミンB群    バナナ、アボカド、豚肉、カツオなど
  • カリウム       キウイ、バナナ、納豆、鶏ささみ、カツオ、イワシ、海藻類など
  • タンパク質    納豆などの大豆製品、卵など(肉や魚はカロリーの低いもの)

身体を温める

冷え性は女性の悩みの種の一つですが、冷えはセルライトにとって大敵です。下半身が冷えると血流が悪くなってリンパが滞り、老廃物もなかなか排出されず、セルライトの原因となってしまいます。

冷え性の方には入浴がおすすめです。体が温まって血行が促進されるため、溜まった老廃物も流れやすくなってむくみを解消し、セルライトを除去しやすくなります。基礎代謝も上がるので、ダイエットにも効果的です。

また、ふだん何気なく飲んでいる飲み物ですが、茶葉が茶色い発酵したお茶や、地中で育ったお茶には、体を温める作用があります。体を温める飲み物を積極的に飲むようにしましょう。

体を温める飲み物

紅茶・ウーロン茶・ほうじ茶・プーアール茶・黒豆茶・生姜湯・ココア・赤ワイン

体を冷やす飲み物

コーヒー・緑茶・抹茶・牛乳・豆乳・ビール

セルライトのセルフケア~ストレッチと運動

セルライトのセルフケア~ストレッチと運動

セルライトを減らすためには痩身のための運動が効果的ですが、おすすめなのは、激しい運動よりもウォーキングなどの有酸素運動です。ゆっくりと自分のペースで、1時間程度のウォーキングを続けてみましょう。なかなか時間が無いという方は、家の中でできる踏み台昇降がおすすめです。

また、下半身は冷えやすいので、血行を良くして代謝を高めることが大切。10分程度のストレッチをすることでも、セルライト解消に十分効果があります。

ストレッチ

ここでは、ふくらはぎの筋肉を伸ばして足に溜まったむくみを解消する、寝ながらできる足首ストレッチをご紹介します。

  1. 脚を延ばす
  2. つま先を立てて5秒キープ→つま先を倒して5秒キープ(2つの動作を5回繰り返す)
  3. 足首を外側回し5回、内側回し5回、ゆっくりと回す。

足首のコリをほぐすことで全身の血流が改善し、免疫力アップにもつながります。

ストレッチにはいろいろな種類があるので、取り入れやすいものを探してみましょう。

踏み台昇降

踏み台昇降とは踏み台を上り下りする有酸素運動で、基礎代謝がアップして体脂肪が減少する効果があります。踏み台昇降のやり方は次の通りです。

  1. 右足から登って右足から降りる
  2. 左足から登って左足から降りる
  3. この動作を交互に繰り返す

踏み台の高さが高すぎると脚が太くなってしまうので、10~15㎝の高さにしましょう。20分以上続けると体脂肪が血中に溶け出して、体脂肪を燃焼させることができます。背筋を伸ばしてしっかりと膝を上げ、テンポ良く続けましょう。大きく手を振って上り下りをすると効果的です。継続できなければ意味がないので、最初は無理をせず自分に合ったペースから始めましょう。

セルライトのセルフケア~マッサージとツボ押し

体内の血液やリンパの流れが良くなれば、セルライトは改善しやすくなります。自宅でもすぐに始めやすいマッサージやツボ押しは、溜まった老廃物の流れを促進し、むくみの改善に効果があるのでおすすめです。

マッサージ

マッサージを始める前に大切なことは、事前に体を温めて血行やリンパの流れを良くしておくことです。お風呂上りなどの身体が温まっている状態で行うのが効果的です。通常の状態から始めるときは、足首から太ももの付け根辺りまでを何回かさすり、ふくらはぎ全体を軽くたたいてほぐしましょう。

マッサージをする際は、強く揉むのではなく、気持ちがいい程度の力加減で行ってください。

  1. 足裏の真ん中から土踏まずを刺激する
  2. くるぶしの周り、足首付近をクルクルとマッサージする
  3. 足首から膝裏まで揉みながらさすり上げるようにマッサージする
  4. 膝裏のリンパ節を軽く揉む
  5. 足裏から鼠径部(足の付け根)に向かってリンパを流す
  6. 足の付け根のリンパ節をクルクルマッサージして終了

マッサージをする際は、肌を傷めないようにオイルやクリームを使って行いましょう。

ツボ押し

冷えを解消するツボを押して、血行を良くするのもおすすめです。

無名欠(むめいけつ)

太ももの中央付近を押してみて痛気持ちいいと感じる場所が無名穴です。人によってツボの位置が少し違います。刺激することで、代謝や血行がよくなり太ももの無駄な水分と老廃物を排出する効果があります。

委中(いちゅう)

膝の裏側の真ん中にあるツボが委中です。リンパや老廃物が溜まりやすい場所になるので、足のむくみに効果的です。

承扶(しょうふ)

太ももの付け根、お尻との境目のところにあるツボです。お尻や太ももの筋肉に命令を出す神経の通り道にあり、太もものむくみや血行促進に効果があります。

ツボはぐいぐい押すのではなく、痛気持ちいいくらいの圧で押すのが良いとされています。ゆっくりと押しながら、3~5秒くらいキープして離すという動作を、何回か繰り返してみましょう。

セルライトのセルフケア~グッズを使う

セルライトのセルフケア~グッズを使う

ストレッチやハンドマッサージの他にも、セルライト解消グッズを使うという方法もあります。テレビを見ながら、お風呂に入りながらなど、手軽に使うことができて簡単です。

マッサージローラー

セルライトを解消するためのグッズといえば、マッサージローラーが有名です。気になる部位に当て、コロコロと転がすだけでケアができるので、気軽に始めることができます。100円均一で売られているものから高価なものまで種類は多く、使用する部位などによっても様々なタイプが展開されています。店頭でお試しできるものもありますので、効果などを確認し、自分に合ったものを選びましょう。

マッサージ器

手軽な価格で購入できる手動のマッサージローラー以外に、電動のマッサージ器もあります。気になるところに当てるだけで、ローラーがプロのハンドケアのような動きを再現し、セルライトを刺激してくれます。

また、高性能なマイクロポンプで肌を吸引しながらローラーが動くマッサージ器もあり、気になる凸凹にしっかりとアプローチしてくれると言われています。防水仕様になっているものもあり、お風呂でも手軽に使うことができます。一般的に、体温が1℃上がることで基礎代謝が14%上昇するといわれているので、入浴中のケアは効果的です。

キャビテーション(自宅用)

キャビテーションとは、その超音波の振動を脂肪細胞に作用させて、脂肪を溶解しやすくさせるエステ手法です。最近のマッサージ器は機能性に優れていて、超音波機能が付いた機器も様々な種類が展開されています。

機器のタイプとしてお手頃なのは、RFラジオ波の温熱効果によって脂肪燃焼を促し、超音波によって発生した高速振動で脂肪細胞を溶解するといわれる機器です。その機能に加え、EMSという電気刺激で筋肉をケアする機能が付いた機器もあります。EMSで脂肪をほぐして、血液やリンパの流れを改善すると同時に筋肉運動も行えるため、セルライトの解消効果が期待されます。防水使用になっているものが多く、入浴の時間を有効活用できるので効率的です。

プロの手を借りてみよう

プロの手を借りてみよう

セルフケアでは、なかなか上手にセルライトが解消できないという場合は、専門家の力を借りてみるのもいいでしょう。

セルライトを解消してくれる専門家には、「美容クリニック(医療機関)」と「エステサロン」の2つがあります。

エステサロン

エステサロンではハンドマッサージのほか、様々な機器によるケアが受けられます。それに加えて、脂肪燃焼効果が期待できるコスメの使用や、複数の機器を組み合わせて相乗効果を促すなど、様々な工夫がされています。

機器によるセルライトケアの一例として、下記のようなものがあります。

  • キャビテーション(超音波の振動により脂肪を分解)
  • RFラジオ波(温熱効果により脂肪を燃焼)
  • エンダモロジー(ローラーの刺激により血流やリンパの流れを良くして老廃物の排出を促す)
  • EMS(電気刺激を与えることによりインナーマッスルを鍛えて脂肪を燃焼)
  • ドームサウナ(体を温めて基礎代謝を促進)

エステでは脂肪細胞そのものを減らすことはできませんし、皮膚表面のボコボコが改善されたとしても一時的な効果です。しかし、むくみを解消し、血行を良くする効果はあるので、セルフケアの効果を上げるためにも、プロの手で定期的にケアしてもらうのがおすすめです。

美容クリニック

マッサージなどで脂肪細胞を小さくし、セルライトを目立たなくすることは出来ますが、脂肪細胞の数そのものを減らすことができません。クリニックで行うセルライトケアでは、脂肪細胞の数を減らすことで効果を得られるものも数多くあります。

脂肪溶解注射

脂肪溶解注射とは、痩せたい部分に薬剤を注入することで、脂肪細胞を分解、溶解するという部分痩せを目的とした治療法となります。脂肪細胞の数自体が減るという効果とともに、セルライトの改善効果も期待できると言われています。

脂肪溶解注射により溶け出した脂肪は血管を通り、汗や尿となって自然と体外に排出されます。手術ではなく、極細の針で注射を打つだけなので、痛みやダウンタイムがほとんどなく、手軽に受けることができます。脂肪細胞そのものを除去するため、リバウンドのリスクが少ないといわれます。

薬剤の種類には、「BNLS neo」「MITI」「カベリン」「PPC(フォスファチジルコリン)」などがあり、成分や効果、ダウンタイムなどがそれぞれ違います。

医療痩身マシン

美容クリニックの痩身治療でも、キャビテーションをはじめとするマシンの使用が主流となっています。クリニックで使用するマシンは医療機器となっており、エステで使用されているものとは出力の高さや効果が違います。エステでは扱えない医療痩身マシンの中には厚労省やアメリカFDAで承認されているものもあり、本格的な痩身治療が受けられます。

「スリムスペック」 医療治療に使われる衝撃波技術を応用して、セルライト治療の為に開発された機器

「エンダモロジー」 吸引によって持ち上げた組織をローラーによってマッサージすることにより、燃焼しにくいと言われるセルライトを分解し、脂肪燃焼を促進する

「エクセル」 世界初のダイオードレーザーを用いた、広範囲の施術も可能な機器

クールスカルプティング」 脂肪組織が他の組織よりも低温に弱いという性質を利用し、脂肪だけを凍らせて脂肪細胞を除去

上記のもの以外にも様々な機器があり、クリニックごとに取り扱っているものが違います。

まとめ

セルライトは根気よくケアを続けることが大切で、解消するのに時間がかかります。何故なら、皮下脂肪は生きていくために必要だと身体が思って蓄えている脂肪なので、燃焼することがとても難しいのです。

今回は、セルフケアの方法から、エステサロンやクリニックのことまでご紹介いたしました。

まずは、食事に気を付け、手軽にできるダイエット方法を試してみましょう。そして、セルライトをなかなか解消できずに悩んだときは、専門家に頼ってみるのも選択肢の一つです。

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