ピーリングの革命とも言われている「浸透型ピーリング」がどのようなものなのか、この記事では従来のピーリングについても説明しつつ、最新ピーリングについての詳しい情報をご紹介していきたいと思います。ピーリングをうまく使いこなすことで、レーザーや高級化粧品に頼らずに、老化を防げげるかもしれません。年齢不詳肌を手軽に手に入れましょう!

「ピーリング」というと、肌表面に溜まった不要な角質や毛穴の奥の汚れを除去することで、肌のトーンアップや美白、透明感などの効果が得られる治療法として定番となっていますが、近年、ピーリングが進化してきているのをご存知でしょうか?

今まで主流と言われてきた「ケミカルピーリング」や「レーザーピーリング」などの剥離型ではなく、最近では「浸透型ピーリング」と言われる施術が、雑誌やインスタなどでも話題となっています。

ピーリングの革命とも言われている「浸透型ピーリング」がどのようなものなのか、この記事では従来のピーリングについても説明しつつ、最新ピーリングについての詳しい情報をご紹介していきたいと思います。

ピーリングをうまく使いこなすことで、レーザーや高級化粧品に頼らずに、老化を防げげるかもしれません。年齢不詳肌を手軽に手に入れましょう!

従来のピーリングで得られる効果

人の肌は通常28日周期で細胞が生まれ変わると言われています(ターンオーバー)。しかし、年齢を重ねると徐々に周期が遅くなり、またストレスやホルモンバランスが崩れることでも肌のターンオーバーは乱れます。ターンオーバーが正常に行われないことで、古い角質が肌表面に溜まったり、キメが乱れたりといった肌トラブルの原因となるのです。

ピーリングは、肌の表面の層を酸性の薬剤で溶かして、強制的に剥離することで、肌のターンオーバーを正常化させることができます。その結果、くすみやニキビを改善し、透明感のある滑らかな肌を目指すことができます。

従来のピーリングの種類

では、従来の「剥離型」ピーリングにはどのようなものがあるのかを紹介します。

ケミカルピーリング

グリコール酸(AHA)/トリクロロ酢酸(TCA)/サリチル酸

代表的なピーリング治療法です。

皮膚に酸性の薬品を塗布し、角質層を溶かすことで、ターンオーバーを正常化します。また、毛穴に詰まった角栓も溶かして除去できるため、ニキビの改善効果も期待できます。酸の強さによって剥離する深さが変わるため、刺激が強いものからマイルドなものまであります。

頻度・費用

1回5,000~7,000円程度、2週間に1回程度を4〜6回程、その後メンテナンスとして4週間~6週間に一度行うことが推奨されています。

レーザーピーリング(カーボンピーリング)

黒いカーボンローションを肌に塗布して浸透させ、QスイッチYAGレーザーを照射することで、レーザーが黒いカーボン粒子に反応し、毛穴の中の汚れや肌表面の古い角質を吹き飛ばしてピーリングを行う治療法です。レーザーの熱作用による毛穴の引き締め効果とコラーゲンやエラスチンの増生による肌のハリ感アップなどの効果も得られます。

頻度・費用

1回10,000円前後、3~4週間おきに4~6回程度が推奨されています。

マシンによるピーリング

ハイドラフェイシャル

ジェット水流の力を利用して、美容液でピーリングを行うマシン。

施術の工程には、以下の4つがあります。

  • 皮膚をやわらかくして汚れを浮かす「クレンジング」
  • 角質除去する「ピーリング」
  • 余分な皮脂を浮かせて毛穴を洗浄する「デープクレンジング」
  • 潤いをあたえる「保湿」

美容成分が豊富に含まれた4種類の薬液で肌の汚れをスッキリと落としながら保湿も行うため、通常のピーリングで起こりがちな肌の乾燥が起こらないといった利点があります。また肌表面を剥離しながら美容成分を導入できるため、肌への浸透が高まることによる美肌効果も得られます。

頻度・費用

1回でも効果を実感できますが、継続すると美肌を更に実感できるでしょう。

費用は1回約15,000〜25,000円程度です。

以上が、これまで主流だったピーリング治療になります。

対して、近年登場した「浸透型ピーリング」は、レーザーや美肌マシンのような効果をピーリングで得ることができるという全く新しい施術となります。では、最新のピーリングとはどのようなものかをご紹介していきます。

浸透型ピーリング

この治療法は、皮膚を傷つけることなく塗るだけで真皮深層を活性化させコラーゲンやエラスチンの増生を促すとともに肌の再生を促進する、画期的なピーリング治療です。現在、浸透型ピーリングとして使われている薬剤は以下の3つとなります。

マッサージピール(コラーゲンピール)

PRX-T33という、トリクロロ酢酸(TCA)・低濃度過酸化水素水・コウジ酸が配合された薬剤をマッサージするように塗布することからその名がついた、イタリア発の浸透型ピーリングです。そのコラーゲン増生効果から、「コラーゲンピール」とも呼ばれています。

CEマーク(商品がすべてのEU 加盟国の基準を満たすものに付けられる基準適合マーク)を取得しており、ヨーロッパにおいてその効果と安全性から爆発的な人気を得ている治療法です。

リバースピール

PRX-T33(コラーゲンピール)にメラニン色素を合成過程の様々な段階を阻害する成分を追加した、肝斑や色素沈着の改善を目的としたピーリング治療です。真皮深層から表皮に向けてメラニン色素を分解、排出していきます。

ミラノリピール

5種類の酸のピーリング効果に加え、保湿成分によるⅢ型コラーゲン増生効果やリフティング効果が期待される、イタリア発の浸透型ピーリング治療です。TCA(トリクロロ酢酸)が35%と高配合されているものの、マッサージピールよりは刺激や痛みが少ないと言われています。

次章で浸透型ピーリングについて詳しく見ていきましょう!

最新!浸透型ピーリング大解剖

最新!浸透型ピーリング大解剖

マッサージ(コラーゲン)ピール

【特徴】

「PRX-T33」という薬剤を使用して、肌表面にダメージを与えることなく、真皮にまでアプローチすることで、肌のハリ・ツヤがアップするだけでなく、美白効果も得られる治療法です。

【仕組み】

高濃度トリクロロ酢酸単体では、強い剥離作用があり、皮膚表面を傷つけることなく真皮にまで作用することは不可能だったが、低濃度の過酸化水素水を加えることで、その欠点を克服。肌表面を剥離することなく、真皮にまでトリクロロ酢酸が浸透し、コラーゲンを増生促進によるたるみやしわの改善が可能となりました。

また、強力な美白作用があるコウジ酸も配合されているため、メラニン抑制効果によるシミの改善や肌のトーンアップなどの効果も得られます。

【期待できる効果】

  • 肌質改善
  • ニキビの改善
  • シミや色素沈着の改善
  • 美白効果
  • 肌のハリ感アップ
  • たるみやシワの改善
  • 首のシワの改善
  • ニキビ跡の改善

【メリットとデメリット】

メリット

  • ダウンタイムがほぼなく、即効性がある・1つの治療で美白から肌のハリやシワまで様々な症状が改善できる
  • 首や腕、手の甲も治療可能

デメリット

  • 施術中に赤みやほてり、刺激などを感じることがある・効果の維持に、定期的な継続が必要
  • 施術後に1〜2日ほど赤みが残ることがある

【補足】トリクロロ酢酸(TCA)と過酸化水素水(H2O2)の配合率

表皮を傷つけず真皮へのアプローチが可能となったコラーゲンピールの背景には、トリクロロ酢酸(TCA)と過酸化水素水(H2O2)の配合率にあります!

「PRX-T33」という薬剤名から想像できる通り、33%のトリクロロ酢酸が配合されています。

これまでトリクロロ酢酸はピーリング剤として捉えられていましたが、PRX-T33によりその概念が本質的に変わることになりました。

【頻度・費用】

1回約2万円程度、2〜4週間毎に5回程度、その後2~3か月に1回のペースが推奨されています。

リバースピール

【特徴】

3種類のピーリング剤で真皮深層部から表皮層表面に向かって作用し、皮膚の色素沈着や肝斑の原因となっているメラニン色素を減少させていきます。

【仕組み】

3種類のピーリング剤を順に塗布し、真皮から表皮へ向けての効果を促します。

①真皮深層部:トリクロロ酢酸・低濃度過酸化水素・コウジ酸(PRX-T33)

過酸化水素がメラニン色素を酸化、分解されやすくするとともに、コウジ酸がメラニンを抑制します。

②表皮層深部:高濃度乳酸(78%)・フィチン酸

高濃度乳酸が表皮のピーリングを行うとともにメラニン色素の除去を行います。

③表皮層表面:ヒドロキシ酸・コウジ酸・フィチン酸

古い角質の除去によるターンオーバーの正常化を促進します。

【効果】

レーザー治療などでは取りきれなかった肝斑や難治性・再発性メラニン沈着への改善が期待できます。

  • 肝斑の改善
  • 色素沈着の改善

【メリットとデメリット】

メリット

  • 真皮のメラニン色素にもアプローチでき、肝斑に有効に作用する

→内服やホームケア以上に効果が見込める・真皮のメラニン色素にもアプローチでき、肝斑に有効に作用する

デメリット

  • 痛みやダウンタイムがある場合がある・回数を重ねる必要がある
  • 施術後の紫外線対策と保湿ケアをしっかり行う必要がある

【頻度・費用】

1回2万~2万5千円程度、2週間おきに5回程度で改善が見込めます。

ミラノリピール

【特徴】

トリクロロ酢酸(TCA)が35%(顔)、50%(体)配合されたピーリング剤です。

5種の酸や保湿成分を含んでいます。

薬剤が親油層と親水層の2層構造になっているため、マッサージピールに比べると痛みや赤みが少ないと言われています。

【仕組み】

アルギニン・水酸化ナトリウムが含まれており、この2つの成分が肌表面への刺激を緩和し、高濃度TCAを真皮深層へ浸透させます。真皮深層の線維芽細胞を刺激して、強力にコラーゲン生成を促進することで、たるみやシワを改善していきます。

また、アミノ酸やビタミンが直接肌細胞を刺激し、真皮表層のベビーコラーゲン(Ⅲ型コラーゲン)を増やすとともに、エラスチンやヒアルロン酸生成の手助けをします。

【期待できる効果】

  • 毛穴の改善(ニキビ・ニキビ跡)
  • くすみの改善
  • 肌の内側からのハリ改善
  • リフトアップ効果
  • シワの改善
  • ボディ(背中、ひじ、ひざ等)の美白
  • 首のシワ改善
  • 手の甲の美白

【メリットとデメリット】

メリット

  • ダーマペンとの併用に効果的・マッサージピールよりダウンタイムが少ない
  • ボディ用があり、手の甲やひじ、膝なども治療可能

デメリット

  • 刺激は少ないが、皮むけをする

【頻度・費用】

1回1万5千円程度(顔)、1~2週間おきに5回程度がおすすめです。

症状別おすすめピーリング

症状別おすすめピーリング

ニキビ、ザラつき、ごわつき → ケミカルピーリング(グリコール酸やAHAなど)

費用が安いので、表皮の角質改善であれば従来のケミカルがおすすめ

小じわや肌全体の老化 → 浸透型ピーリング

真皮のコラーゲン生成の促進による、肌のハリや小じわなどの改善効果が得られるため、エイジングケアにおすすめ。

シミ、肝斑 → リバースピール

レーザーなどでも効果が得られなかったメラニン色素にも効率的にアプローチできるため、肝斑や色素沈着の改善におすすめ

毛穴の黒ずみ、乾燥 → ハイドラフェイシャル

水流を利用した技術で吸引と保湿が同時にできるため、毛穴の改善と乾燥肌におすすめ

ピーリング後の注意事項

ピーリング後の注意事項

紫外線

ピーリング後は肌が敏感でダメージを受けやすい状態のため、外出の際は、日傘や日焼け止めを塗るなどして、紫外線から肌を守りましょう。

乾燥

古い角質を除去しているため、角質層が薄くなることで肌のバリア機能が弱まり乾燥しやすい状態となっています。

肌が乾燥するとシミやニキビなどの肌トラブルの原因になりやすいので、普段より保湿力の高い化粧品を使うなど、十分な保湿を心がけてください。

クリニックの選び方

クリニックの選び方

立地条件

ピーリングは1回だけでなく複数回続けることで効果を発揮するため、早めの完治を目指すのであれば通いやすい場所を選びましょう。

費用が明確か

初回料金のみ安い、〇〇円~など、トータルでどのくらい費用がかかるか不明確な場合があります。

ピーリングは複数回の治療が必要になるため、費用を明確に提示してくれるクリニックで治療を受けるようにしましょう。

利用ユーザーの口コミ(医師や看護師の対応、アフターケアなど)

利用ユーザーが多いと、治療の効果だけでなく医師や看護師との相性や、アフターケアでどのような対応をしていたけたかなど様々な情報を得ることができます。

まとめ

ピーリングには様々な種類があるため、肌の症状と状態からご自身に合った治療法で素肌美人を目指しましょう!

肌への刺激が気になる方は、肌表面を傷つけることなく真皮にアプローチできるマッサージピーリングやリバースピーリングなどの最新治療も是非検討してみてはいかがでしょうか。

この記事が、皆様のお役に立てることを願っております。

 

記事監修


山下真理子先生

京都府立医科大学を卒業して、医師に。 大阪市内で美容医療に携わりながら、医療教育にも従事。 コラムの執筆やモデル業の傍ら、17公式ライバーとしてライブ配信も行っている。

※マッサージや化粧品などの情報が記載されている場合は監修範囲に含まれません。

※執筆・掲載日時点の情報を参考に医師監修しております。

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