シミ対策のスキンケアとして、多くの方が「美白クリーム」を使用していると思いますが、「医療機関専売」の美白クリームが美容通の間で話題になっています。
医療機関専売とは一般の皮膚科や美容皮膚科、美容クリニックといった医療機関のみで販売されているもので、基本的にドラックストアなどで市販されていない製品です。
この記事では市販の美白クリームとの違いや、気になるその効果について詳しく説明します。
シミ対策するならコレ!医療機関専売の美白クリームとは
医療機関専売ってどういうこと??
医療機関専売とは、前述したように基本的に医療機関のみで販売されているもののことを指します。大手化粧品会社や製薬会社、医療機器メーカーなどが研究開発し、展開していることが多いです。
購入するために医師の診療やカウンセリングを受ける必要があることが多く、自分の肌や症状にあったものを相談して購入できることが最大のメリットであると言えます。
市販のものとどこが違うの??
「ケシミン」などのように市販で販売されている美白クリームと医療機関専売の美白クリームは、何が違うのでしょうか?
その違いについて説明します。
1つ目の違いは、配合されている「成分」です。市販されているものにはポスターやテレビCMなど、広告宣伝を行うための「広告費」がかかります。一方で医療機関専売のものは「広告費」をカットすることで、肌に良いとされている有効成分をより多く配合できると言われています。
2つ目の違いは、安心して使用できる「優しい処方」であるということです。
医療機関では、敏感肌やアトピー肌など肌悩みを抱えている方だけでなく、レーザー治療など治療後の肌が特に敏感になっている方も使用出来るよう、「肌への優しさ」にこだわったものが取り扱われています。
さらに、医師がその安全性や効果を認めた上で販売しているため、より信頼性の高いものであると言えます。信頼できるものを使いたい方は、医師と相談して選べる医療機関専売のものがおすすめですよ。
医療機関専売!皮膚科で買えるおすすめシミ対策クリーム6選
ここではおすすめ医療機関専売の6つのシミ対策クリームについて詳しく解説します。
DRX
「DRX」シリーズは、ロキソニンSでも知られる「ロート製薬」が開発した医療機関専売の化粧品ブランドです。
製薬会社の化粧品だからこそ、「信頼、高品質、高機能、安心」を目指して、2年以上の歳月をかけて開発され、効果を立証するために10もの施設で臨床試験を実施しています。
HQダブルブライトE
◇価格:2,000円(税抜)
「ハイドロキノン」は酸化しやすいなど、状態が安定的ではない成分です。
しかし、このクリームに配合されている「ハイドロキノン」はロート製薬の技術により製造後3年まで安定的であることが確認されています。
副作用のリスクが高いとされているハイドロキノンを刺激を抑えて配合し、安全性にこだわって開発されたシミ対策用クリームです。
ピンポイントで目立つシミの集中ケアのファーストチョイスにも◎
1回小豆大1個、1日2回の使用で約40日間使用できます。
朝晩使用可能ですが、ハイドロキノンは紫外線を浴びるとシミを濃くしてしまう場合があるため、朝使用した場合はUV対策が必須です。
また、レジャーなど日中紫外線を多く浴びる日の朝の使用は避けましょう。
DRX取り扱いクリニック
(引用:http://www.drx-web.com/products/prod_hqd.htm)
ナビジョンDR
「ナビジョン」とは皮膚科学研究の成果を詰め込んで開発された、資生堂の医療機関専売ブランドです。
- 3ステップで肌をケアする「プロフェッショナル美容メソッド」
- 「先端テクノロジー」
- 厳選した成分を配合する「厳選処方」
この3つの要素でより効果的に肌へアプローチします。
肝斑や透明感ケアをしたい時におすすめです。
ナビジョンシリーズの中でも医療機関専売の「ナビジョンDR」の美白クリームを紹介します。
TAクリーム AAn
◇価格:16,000円(税抜)
美白有効成分である「トラネキサム酸」と「4-メトキシサリチル酸カリウム塩」を配合し、メラニンの生成を抑制、またメラニンの排出を促進しシミを改善・予防する医薬部外品の美白クリームです。
「4-メトキシサリチル酸カリウム塩」とは「4MSK」と呼ばれる資生堂が開発した厚生労働省認可の医薬部外品有効成分で、「チロシナーゼ」の働きを阻害しメラニンの生成を抑制するだけでなく、メラニンの排出を促進する働きがあります。
濃厚なクリームが角質層まで潤いを届けるため、乾燥によるシワの予防にも効果が期待できます。
スキンケアの最後に、パール粒1コ分をとり、顔全体になじませ使用します。
TAバリアクリーム
◇8,000円(税抜)
美白有効成分トラネキサム酸を配合した美白クリームです。滑らかなテクスチャーのクリームが角質層まで肌を潤し、乾燥からも肌を守ります。
夜のスキンケアの最後に、パール粒1コ分をとり、顔全体にやさしくなじませて使用します。
「TAバリアクリーム」は保湿効果が高く、抗炎症作用をもつ成分が含まれているため、肌が揺らぎやすい方や低刺激のものを使いたいという方におすすめです。
<取り扱い医療機関>
(引用:https://www.shiseido.co.jp/navision/navision-dr/dr-ta-barrier-cream/)
ルミキシル
米国スタンフォード大学の皮膚科研究者によって開発された成分、「ルミキシルペプチド」を配合した美容クリームです。
ルミキシルペプチドとは、エモリエント効果と呼ばれる、水分の蒸散を防止して肌に潤いを与え、肌の柔らかさを取り戻す効果があります。
美白効果が高いとされている「ハイドロキノン」は長期間使用すると肌耐性がつくなどの副作用が起こる場合があり、連続使用期間の目安は約5ヶ月程度とされています。
一方「ルミキシルペプシド」は構造がタンパク質と同一なため、長期間安心して使用できるのです。
スーパースキンシャイニングクリーム ルミキシル
◇価格:8,800円(税抜)
(参考価格:https://www.hiro-netshop.com/shopdetail/004000000001/004/O/page1/order/)
ルミキシルはクリニックの他、正規代理店でも取り扱いされています。
正規品には日本語のラベル表記やエンブレムがついており、一部模倣品が販売されている通販サイトもあるため、注意が必要です。
<取り扱いクリニック>
プラスリストア
美容医療機器メーカであるジェイメックが手がけた、化粧品ブランドです。
「レーザー・光治療を成功へ導くスキンケア」として、治療中のデリケートな肌や敏感肌の方も安心して使用できる肌に優しい処方にこだわって開発されています。
ナノHQクリーム EX
◇価格:3,000円10g/8,000円30g(税抜)
ハイドロキノンとフラーレンを配合した美白クリームです。
フラーレンとは高い抗酸化力をもち、その効果はビタミンCの172倍とも言われています。
紫外線などが原因で発生する「活性酸素」を吸収し無害化する作用があります。
また、こちらのクリームを、シミ取りレーザー後の色素沈着予防としておすすめしているクリニックも多いようです。
夜の洗顔後、化粧水や美容液等で肌を整えた後に肌の気になる部分に薄く伸ばして使用し、部分使いする場合は綿棒などで塗布して下さい。
ハイドロキノンを含むため、使用中は日焼け止めの使用が必須です。
<取り扱いクリニック>
(引用:https://www.jmec.co.jp/medicalcosme/plusrestore/nanohq.html)
シスペラ
シスペラは、SNSで爆発的な人気となった美白クリーム。
刺激が少なく、簡単な使い方で明るい透明肌が手に入ると評判のアイテムです。
シスペラの詳細
◇価格:32,000円(税抜)
シスペラは優れた美白作用がありながら、皮むけや赤みなどが出にくく、長期使用可能なクリームです。
顔だけでなく、黒ずみが気になりやすいデリケートゾーンなどにも使えます。
システアミンという、ヒトの母乳に含まれるアミノ酸の一種の成分がメラニン生成を抑えながら、高い抗酸化作用で肌のツヤを増し、きめ細やかや肌へ導くとされています。
1日15分塗って流すだけのシンプルケアをまずは16週間継続し、その後は週に2〜3回継続すると効果的なようです。
一般的なシミだけでなく、アトピー性皮膚炎患者の方に多い炎症後色素沈着や、レーザーでなかなか改善しない肝斑にも効果が期待できるといわれています。
スキンケアよりも早くシミを消したいなら治療がおすすめ!
せっかくクリニックに行くなら手っ取り早くシミを治療で消したい!と思うかたも多いかもしれません。
レーザー治療などの美容医療はシミの治療法として即効性があると言われていますが、治療後の痛みや傷などダウンタイムが気になる方が多いのではないでしょうか。
シミを早く治したい、とにかく即効性が欲しいという方に、比較的ダウンタイムの少ないとされているレーザー治療「ピコレーザー」と「光治療」を紹介します。
レーザー治療 「ピコレーザー」
「ピコレーザー」は従来のシミ取りレーザーに比べて短いパルス幅(レーザーの照射時間)で照射することが可能な最新のレーザー機器です。
1兆分の1秒であるピコ秒でレーザー光を照射することで、熱作用ではなく衝撃波でメラニンを粉砕できるため、肌への負担を最小限にシミの治療が可能だと言われています。
ピコレーザーでは、気になる部分にスポットでレーザーを照射してメラニンを破壊することで、シミ・そばかすを除去する「ピコスポット」。
弱い出力でレーザーを広範囲に照射し、肌に刺激を与えることなく徐々にメラニンを排出し、肝斑やくすみなどを改善へと導く「ピコトーニング」、レーザーを点状に照射し、肌の深層にまでエネルギーを届け、肌再生を促すことでニキビ跡や毛穴、小じわの改善効果が期待できる「ピコフラクショナル」の3つの治療法があります。
シミを確実に除去したい場合は「ピコスポット」がおすすめですが、大きいシミや色の濃いシミの場合は他のレーザー機器の併用が必要なこともあります。
また、肝斑の場合は、ピコスポットでは悪化してしまう可能性があるため、ピコトーニングが有効といえるでしょう。
痛みやダウンタイムはそれぞれの治療法により異なりますが、ピコスポットの場合、従来のQスイッチレーザーでは必須だった、レーザー照射後の絆創膏による保護が不要な機種もあるので、絆創膏を貼りたくない方にはピコレーザーがおすすめです。
光(IPL)治療
光治療とは、IPLと呼ばれる広範囲の波長の光を顔全体に照射することで、シミだけでなく赤みや毛穴などさまざまな肌悩みを改善へと導く施術です。
治療後は軟膏を塗ったり、絆創膏を貼ったりする必要がなく、ダウンタイムがないことが特徴です。
フラッシュのような光がメラニンに反応し、排出を促すとともに、熱による作用で線維芽細胞を活性化。
コラーゲンやエラスチンなどの増生を促すため、小じわや肌質改善などにも効果が期待できます。代表的な機器に「フォトフェイシャルM22」「ライムライト」「フォトRF」などがあります。
光治療は肌への負担が少ないですが、レーザー治療に比べて効果が緩やかなため、1ヶ月毎に4〜6回の施術が推奨されています。
2021.07.13
シミ対策の美白クリームとシミ消し施術で美肌を手に入れよう
今回は皮膚科などの医療機関で買えるシミ対策クリームについて紹介をしました。
美白クリームと一言でいっても種類や価格帯がさまざまで、自分の肌に合うものを選ぶことは難しく時間も費用もかかってしまいます。
安心で信頼できるものを使いたい、自分の肌にぴったり合ったものを使いたいという方は、一度、皮膚科や美容皮膚科で相談してみてはいかがでしょうか。