シミは色素沈着の総称で、生まれつきではなく後天的にできたものです。
その濃さや色は様々で、「メラニンの量」と「(皮膚内の)深さ」が関係していると言われています。

30代になるとシミが目立ち始め、どのように対処すれば良いか悩む方も多いのではないでしょうか。実はシミには様々な種類があり、それぞれ適した治療法があります。

なんとなく対策をしても、改善するどころか逆にシミが濃くなってしまうケースもあるようです。

まずは皆さんのシミが何かを知ることから始めましょう。それぞれのシミに合う効果的な治療法で、シミのないクリアな肌を目指しましょう!

シミについて

シミとは

シミ色素沈着の総称で、生まれつきではなく後天的にできたものです。

その濃さや色は様々で、「メラニンの量」「(皮膚内の)深さ」が関係していると言われています。 

出典:https://www.ssp.co.jp/hythiol/troublenavi/shimi/symptom.html

茶色や黒色のシミ

比較的皮膚の浅い部分にあるシミやそばかすは、表皮に存在する黒色メラニンが原因と言われています。このタイプのシミは、肌のターンオーバーが正常に行われれば排出され、色が薄くなる、または消すことが可能とされています。

灰色や青っぽいシミ

基底層に存在しているメラノサイトや表皮に存在している黒色メラニンが何らかの原因で真皮に入り込んでしまうことがあります。メラニン色素が深い位置に存在すると、表面に見える色は灰色や青っぽく見えます

先天的なアザもこのタイプで、太田母斑や異所性蒙古斑がこれにあたります。また、シミのように見えるADM(真皮メラノサイトーシス)もこのタイプとなり、肌のターンオーバーによって排出されず、化粧品や飲み薬などでの改善は難しいと言われています。

シミができる仕組み

紫外線を浴びると、基底層にあるメラノサイト(メラニンを生成する細胞)にメラニンを生成するよう信号が送られます。

実はメラニンには紫外線や様々な刺激から細胞を守る役割があり、人間にとってなくてはならない存在です。

しかし、メラニンが過剰に作られてしまい、ターンオーバーが乱れ表皮に蓄積すると、色素が沈着しシミとなってしまうのです。

シミの種類

以下5種類のシミをご紹介します。

老人性レーザートーニング 効果色素班(日光黒子)

特徴

色:茶色~こげ茶

形:円形から不定形のものまで 輪郭がはっきりしている

発生場所:額や頬(顔全般)、手の甲 など紫外線がよく当たる場所にできやすい

原因

紫外線による光老化、・ターンオーバーの乱れなど

いわゆる一般的に認識されている“シミ”です。

20代や男性でもできやすく、年齢を重ねるごとに数が増え、色は濃く、サイズは大きくなると言われています。

肝斑

特徴

色:茶色

形:左右対称にほぼ同じ形・大きさ 輪郭がはっきりしてない

発生場所:頬骨周辺 比較的広い範囲

原因

主に紫外線が原因ですが、女性ホルモンバランスの乱れが関係していると言われています。

3040歳くらいの女性にできることが多く、妊娠や出産を機に濃くなることが多いとされています。他のシミと混在することもあります。

雀卵斑(そばかす)

特徴

色:淡褐色~黒褐色

形: 直径1mm5mmの粒状

発生場所:顔(鼻と左右の頬を中心に広範囲)

原因

遺伝の可能性が高いとも言われています。

幼少期から生じ思春期に目立つことが多く、肝斑との識別が難しいと言われています。

ADM(真皮メラノサイトーシス、遅発性太田母斑)

特徴

色:青褐色~灰褐色

形:数mmの斑点(頬)、面状(額)

発生場所:両頬、額の外側

原因

はっきりした要因は明らかではありませんが、遺伝的な問題や 紫外線やホルモンバランスの乱れと考えられています。

真皮内にメラニンが増え滞留した状態で、あざの一種と考えられています。

頬の場合左右対称性が見られ、肝斑やそばかすと混在することがあるため、正確な診断が難しいとされています。

炎症後色素沈着

特徴

色:茶色(ムラ有)

形:境界線がわかりにくい、ぼんやりしている

発生場所:顔面(下半分にできやすい)

原因

皮膚の炎症(日焼け・ニキビ跡・ケガ・虫刺されなど

日焼けやニキビ跡、ケガや虫刺されなどの炎症が原因でできるとされているシミです。

黒色メラニンが多い日本人含む黄色人種特有のシミでもあるようです。

図の出典:https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/site_kanpan/distinguish/illust.html

シミを消す方法とは?

シミを消す方法とは?

シミ取りレーザー

Qスイッチレーザー

Qスイッチ”とは、エネルギーの高いレーザー光を、ナノ秒(10億分の1秒)単位という瞬間的な時間で照射する技術です。

Qスイッチレーザーには波長によってYAGルビーアレキサンドライト3種類あり、シミやアザ、タトゥー除去などに効果を発揮します。

ピコレーザー

Qスイッチより更に短いピコ秒(1兆分の1秒)でエネルギーを出力できるため、より強力なパワーでの照射が可能です。

ピコレーザーは、Qスイッチレーザーとは違って、熱ではなく衝撃波でメラニン色素を粉砕・除去する治療法です。

そのため熱作用によるダメージがほとんどなく、ダウンタイムもQスイッチレーザーよりも軽いとされています。

光(IPL)治療

レーザーではなく、幅広い波長の光(IPL)を顔全体に照射して、シミやそばかすを改善へと導きます。肌のハリや顔全体の美白といった美肌効果も期待できます。光治療に用いられる機種は複数あり、それぞれに特徴があります。以下に代表的な機器を紹介していきます。

フォトRF(オーロラ)

光と高周波を同時に照射することのできる機種であるオーロラやe-Light、ePlusなどを用いた治療法のことです。

光エネルギーがシミやくすみの改善を促すとともに、高周波エネルギーが真皮層まで届くことで肌のハリや小じわの改善も光単体の治療機よりは高い効果が期待できると言われています。

フォトシルクプラス

広域の波長をもっていて、メラニン粒子(シミの本体)の分解機能に優れているとされています。

他の機械では難しいと言われている薄いシミだけでなく、そばかす・毛穴・ニキビ跡など様々な症状に働きかけます。

アキュチップ

従来の光治療では難しかった薄いシミそばかすに高い効果が期待できます。

照射範囲が6.35mmと小さいので、治療部位以外の皮膚にダメージを与えることなく、ピンポイント照射が可能とされています。

フォトフェイシャル(M22)

症状に合わせて6種類の波長を選ぶことができ表皮~真皮にかけて、混在した症状の同時改善が見込めます。シミへの効果が高く、通常の光治療では改善が難しかった大きなシミなどにも有効だと言われています。

ライムライト

開発に日本人医師が携わったことから、日本人向け(肌が色白の方~色黒の方まで)の光治療器と言われています。色の濃い部分への照射ではシミやそばかすに効果を発揮し、全体への照射はターンオーバーの促進し、停滞したメラニンの排出を促すため、くすみや美白効果も期待できます。

レーザートーニング・ピコトーニング

QスイッチYAGレーザーを弱い出力で顔全体に照射することで、徐々にメラニン色素の排出を促す治療法です。

弱いパワーでの照射のため、肌への刺激がほとんどなく、レーザー治療では禁忌とされてきた肝斑の改善にも効果が見込まれます。また、レーザー光が真皮まで届き、コラーゲンの増生なども促進することから、肌のハリ感アップや毛穴の引き締め効果なども期待できます。

ケミカルピーリング

リバースピール

リバースピールは真皮の奥から表皮に向かってアプローチするため、レーザー治療などでは取りきれなかった難しい肝斑炎症後色素沈着への改善が期待できます。

レチノールピール

レチノールにはターンオーバーを促進する作用があるため、メラニン排出に高い効果を発揮すると言われています。また、レチノールはシワ用のクリームなどにも有効成分として配合されており、小じわへの効果が厚生労働省から認められた薬用成分となっています。

外用薬・内服薬

外用薬

ハイドロキノン

メラニン色素を淡色化する働きがあり“肌の漂白剤”とも呼ばれている成分です。

既にできてしまった真皮性以外のシミを薄くする効果があると言われています。

単独でも効果を発揮するとされていますが、シミ取りレーザーと併用して使用されることも多く、治療後の色素沈着を予防するために使用されています。

トレチノイン

トレチノインはビタミンA誘導体で、表皮の細胞を活発に増殖させ古い角質を取り除くことでターンオーバーを促進するとされています。ターンオーバーを正常化することで、シミの原因であるメラニン色素を体外へ排出する効果も期待できます。

漂白作用の期待できるハイドロキノンと併用(東大式トレチノイン療法)することで、メラノサイトにもアプローチ可能なため、シミや肝斑治療に用いられます。

内服薬

トラネキサム酸

メラニンを作るメラノサイトの活性化を抑え、シミを出来にくくする、また既に出来ているシミを薄くする効果が期待されています。特に肝斑の治療薬として用いられることが多いようです。即効性は期待できませんが、2〜3ヶ月服用し続けることで徐々に効果が現れ始めると言われています。

ビタミンC

メラニンの生成を抑える働きがあるとされています。すでに蓄積されてしまったメラニンに直接作用し、還元(メラニンの無色化)すると言われています。

シミのタイプに応じた治療法 / 治療の相場

シミのタイプ別 治療法

 

老人性色素班

肝斑

そばかす

ADM

炎症性色素沈着

トーニング

シミ取り(Qスイッチ・ピコ)レーザー

×

×

光治療

×

外用・内服薬

×

ピーリング

×

見込める効果 ◎‥高い 〇‥ある程度 △‥多少 ×‥なし

老人性色素班

基本的にはどの治療法でも効果は期待できますが、最も効果が高いとされているのはシミ取りレーザーと言われています。

ダウンタイムなく消すことが可能(完全に消えないことも)とされているのはトーニングや光治療となり、ピーリングや外用薬は薄くする効果はあるものの完全に消すことが難しいとされています。

肝斑

Qスイッチレーザーや光治療(機械による)では、悪化する可能性があるため、禁忌とされています。レーザートーニングか外用・内服薬、ピーリング治療が適していると言われています。

そばかす

Qスイッチレーザーはそばかすに対しある程度効果が期待できますが、ダウンタイムとして1週間程度絆創膏を照射部位に貼る必要があるため、数の多いそばかす治療にはあまり向いているとは言えません。そばかすの場合、光治療やレーザートーニングが回数はかかるものの、ダウンタイムがほとんどないため適していると言われています。

ADM(真皮メラノサイトーシス)

メラニンが真皮に存在するため、深くまで光が届くQスイッチレーザーによるシミ取り治療でのみ対応可能と考えられています。

炎症性色素沈着

炎症によって発生したシミのため、刺激を与えないほうが良いとされており、トーニング内服が推奨されています。時間の経過と共に薄くなることもあるので、治療を行わないこともあるようです。

治療の相場

部位や機械の種類によって多少値段に幅があるようです。

また初回価格が設定されているクリニックもあるので、気になっている機械を気軽に試しにてみるということも可能です。

レーザー治療

  • レーザートーニング(顔全体) → 13万前後
  • シミ取りレーザー(1㎠まで) → 1~1万5千程度

※Qスイッチよりピコの方が少し高いクリニックが多いようです。

光治療

  • オーロラ/フォトシルクプラス(顔全体)

→初回価格5千~1万程度、2回目以降1万~3万程度

  • アキュチップ(1か所)

1,0003,000円程度

  • フォトフェイシャル/ライムライト(顔全体)

24万前後

ピーリング(顔全体)

  • リバースピール → 3万程度
  • レチノールピール → 2万程度

外用・内服薬

  • トラネキサム酸/ビタミンC1か月分)

2,000円前後

  • ハイドロキノン(45%) → 5g 2,000円程度
  • トレチノイン(0.1%) → 5g 5,000円前後

治療法を選ぶ際の注意点

一度でシミを除去していく方法、回数を重ねて徐々に薄く目立たなくするなど、どのようなゴールを目指すかを考える必要があります。
ゴールを決めたら予算やかかる期間に加え、ご自身の生活スタイルに合った治療法を選ぶと良いでしょう。

例えば、Qスイッチレーザーでのシミ取りは、ダウンタイムがあり治療後に傷やかさぶたができやすいため、絆創膏を貼る必要が出てきます。大きさによっては目立ってしまい、接客を仕事としている方には向いていない場合があります。効果、ダウンタイム、費用、回数など、治療法決める際に是非一度検討してみて下さい。
また、それを踏まえてしっかりカウンセリングをしてもらえるクリニックを選びましょう。

まとめ

シミを消す方法についてまとめてみました。

シミといっても様々な種類があり、それぞれに合った治療法があるため、まずはシミの種類を知ることが最適な治療法を見つける第一歩となります。
また、ご自身の生活スタイルや予算などに合わせて治療法を選びながら、シミへアプローチして美肌を手に入れましょう!

この記事が、皆様のお役に立てることを願っております。

※マッサージや化粧品などの情報が記載されている場合は監修範囲に含まれません。

※執筆・掲載日時点の情報を参考に医師監修しております。

※当サイト記事内の情報は一般的な知識であり、自己判断を促すものではありません。あらかじめ、ご容赦ください。

コラム一覧

ページトップへ