ニキビ・ニキビ跡

ニキビが治っても、しつこく残るニキビ跡の赤み。
鏡を見るたびに目について、「早く消えないかなぁ…」なんて気持ちも沈みがちになります。
ニキビ跡の赤みは、市販薬やスキンケアといったセルフケアだけだと、改善に長い時間がかかるのです。
できるだけ早く赤みを消したい方は、美容クリニックでの治療を受けることが改善の近道になるかもしれませんよ。

ニキビ跡の赤み

ニキビ跡の赤みの原因は?

ニキビそのものは治ったのに、跡の赤みが消えないのはなぜなのでしょうか?

ニキビ跡の赤みの正体は毛細血管

ニキビのできた部分には、炎症して傷付いた細胞を治すため、一時的に毛細血管が増えます。

ニキビが治ったあとも、毛細血管はなかなか元に戻りません。

この血管が透けて見えることで赤みになります。

ニキビの炎症が悪化して、膿んだりつぶれて出血したりすると、血管から漏れ出した赤血球によって赤い色素沈着になることもあります。

赤みが残りやすい炎症性ニキビ

ニキビのなかでも、「赤ニキビ」や「黄ニキビ」と呼ばれる炎症を起こしてしまったニキビは、特に跡が残りやすいので注意が必要です。

同じ場所で何度も繰り返し大きな炎症が起きているニキビは、代謝の遅い皮膚深層までダメージを受けているため、赤みが長期間続くこともあります。

炎症を起こす前の「白ニキビ」や「黒ニキビ」のうちに治療して、炎症性ニキビに悪化するのを防ぐことができれば、肌へのダメージも小さく、ニキビ跡の予防にもなります。

赤ニキビの原因について、詳しく知りたい方は次の記事をご覧ください。

ニキビ跡の赤み改善に効果的な治療法

ニキビの炎症が治まると、一時的に増えた毛細血管は時間をかけて少しずつ小さくなっていきます。

そのため、ニキビ跡の赤みは徐々に薄くなっていきますが、きれいに消えるまでには数か月単位の時間が必要です。

また、炎症が真皮層にまで及んだニキビの場合には、真皮のターンオーバーは5年以上と言われていますので、改善までに気の遠くなるような時間がかかります。

できるだけ早く赤みを消したいという場合には、ホームケアと並行して美容クリニックの治療を受けると良いでしょう。

早く赤みを消したいなら、クリニックの治療

ここでは、クリニックで受けられるニキビ跡の赤みに関する治療法をご紹介します。

Vビーム 

ヘモグロビンに最も良く吸収される特徴を持つ、赤み治療に効果的なレーザーを使用する方法です。

ねらった毛細血管の内側だけを熱破壊することで、血管内の血を流れにくくして血管を目立だなくする=赤み治療ができる仕組みです。

何度か繰り返し照射することでニキビ跡の赤みの他、コラーゲンの産生を促して肌のハリ・弾力をUPさせる効果も期待できます。

Vビームの回数や料金の目安

回数の目安:3〜4週間ごとに1回を3〜5回以上

料金の目安:5,000円〜50,000円(範囲によって異なる)

光治療

特性の異なる光をまとめて束にしたようなイメージの光、IPLを照射する治療法です。

IPLに含まれるヘモグロビンに吸収されやすい光が、赤み改善に力を発揮します。

メラニンに吸収されやすい光も含まれているため、赤み改善と同時にシミやくすみの改善も期待できます。

Vビームに比べるとニキビ跡の赤みに対する効果は穏やかですが、ニキビ跡の赤み以外にも、複数の肌悩みをまとめて治療したい人に人気の治療です。

光治療の回数や料金の目安

回数の目安:3〜4週間ごとに1回を5回以上

料金の目安:20,000~50,000円

ケミカルピーリング

酸性の薬剤で肌表面の余分な角質だけを柔らかくして剥がれやすくします。

肌のターンオーバーと皮膚の再生が促され、色素沈着による赤み改善をスムーズにします。

また、毛穴詰まりをできにくくするので、ニキビ予防や肌のザラつきが気になる時にも効果的です。

ピーリングの回数や料金の目安

回数の目安:2週間ごとに1回を6回以上

料金の目安:3,000~12,000円

イオン導入・エレクトロポレーション

肌表面に塗るだけでは浸透しにくい有効成分を、特殊な電気の力で効率よく皮膚深層まで届ける治療法です。

ニキビ跡の赤みに効果が期待できる成分としては、

  • 抗炎症・抗酸化力に優れたビタミンC
  • 炎症を抑える効果のあるトラネキサム酸
  • ターンオーバー促進効果のあるプラセンタ

などがあります。

イオン導入・エレクトロポレーションの回数の目安:2~3週間に1回を継続

※料金は使用する成分によって異なる

自宅でできるニキビ跡の赤みケア

クリニックには行かずに、自宅でのセルフケアだけで赤みを消したいと考える人もいるかもしれません。

しかし、市販薬やスキンケアのみでニキビ跡の赤みを綺麗に回復させるのはとても難しいです。

また、自己流のケアで、かぶれなど別のトラブルを引き起こすリスクもあります。

万が一薬が合わなかった場合のアフターフォローの面からも、医師の処方する外用薬・内服薬を使ったホームケアの方が安心です。

クリニックで診察を受け、肌状態にあったものを処方してもらうことで、より効果的に赤み治療を進められるかもしれません。

クリニック処方の外用薬

トレチノイン

肌の生まれ変わりを促す作用があり、ニキビ跡の赤み改善を早めると期待できます。

ハイドロキノン

直接赤みを消す作用はありませんが、炎症による刺激でメラニンが生成されるのを抑止する作用があり、赤みがシミになるのを予防すると期待できます。

クリニック処方の内服薬

シナール

ビタミンCがニキビの赤み・炎症を抑えます。

Lシステイン

メラニン色素の生成を抑えながらターンオーバーを促します。

トラネキサム酸

抗炎症作用とメラニン生成抑制効果が期待できます。

肝斑治療にも効果的です。

ニキビ跡予防のために避けたいNG行動4 つ

    ニキビ跡への最善の対策は、「跡にならないように予防すること」です。

    ニキビができてしまったときには、悪化する前に適切な治療を受け、跡が残るリスクを高める行動は避けるとよいでしょう。

    ニキビをつぶす

    ニキビを無理につぶすと、真皮まで傷つけてしまうことがあります。

    赤血球によって真皮に色素沈着が起きると、改善までに非常に長い時間がかかります。

    市販薬だけで治そうとする(皮膚科へ行かない)

    市販薬は、処方薬よりも有効成分の含有量が少なく、症状に合ったものを自分で選ぶのも難しいため、ニキビがなかなか治らないことがあります。

    また、炎症が長引くことで毛細血管が増え、ニキビ跡の赤みが残るリスクも高まることがあるのです。

    紫外線対策をしない

    ニキビ跡の部分に紫外線を浴びると、活性酸素によって炎症が起こりやすくなり、赤みが強くなりがちです。

    日差しの弱い季節でもきちんと日焼け止めや日傘をを使用して、赤みになっている部分を紫外線から保護しましょう。

    とにかくファンデーションを厚塗りしてニキビを隠す

    ニキビができている肌は、バリア機能が低下していたり乾燥していたりと、非常にデリケートな状態です。

    肌への刺激や負担の大きなものは避け、毛穴詰まりを起こしにくい「ノンコメドジェニック 」のファンデーションを選ぶと良いでしょう。

    まとめ

    一度ニキビ跡ができてしまうと、治療にはニキビそのものよりも時間がかかります。

    ニキビ跡を残さずにニキビを治すことが大切ですから、ニキビができたら早めに医療機関に相談することをおすすめします。

    早めに適切な治療を受けて、一日でも早くきれいな肌を取り戻しましょう。

     

    ※マッサージや化粧品などの情報が記載されている場合は監修範囲に含まれません。

    ※執筆・掲載日時点の情報を参考に医師監修しております。

    ※当サイト記事内の情報は一般的な知識であり、自己判断を促すものではありません。あらかじめ、ご容赦ください。

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