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「GLP-1」による減量で美容医療ニーズが変化 顔のボリューム減少が新たな悩みに 「オゼンピックフェイス」の問題がデータで裏付けられる アラガン・エステティックスが調査結果を公表

カレンダー2026.3.10 フォルダー 海外
GLP-1薬が国内外で注目される。(写真/Adobe Stock)

GLP-1薬が国内外で注目される。(写真/Adobe Stock)

 GLP-1受容体作動薬(GLP-1薬)などを用いた医療による減量の広がりに伴い、美容医療の相談内容や治療ニーズが変化していることが明らかになった。

 アラガン・エステティックスは2026年3月、関連のデータを公表した。

減量後の顔のボリューム減少など課題に

ヒアルロン酸注入のニーズ。画像はイメージ。(写真/Adobe Stock)

ヒアルロン酸注入のニーズ。画像はイメージ。(写真/Adobe Stock)

  • 減量後の顔の変化→ 中顔面のボリューム減少や皮膚のたるみ、シワが目立つケースが多い。
  • フィラー需要が増加→ 医師の81%がヒアルロン酸フィラーを主要な対応治療と回答。
  • 患者の行動も変化→ 医療による減量後に美容医療を検討する人が増えている。

 同社の調査によると、医療による減量治療を受けた患者の67%が、体重減少だけでなく「見た目の改善」に関心が移ったと回答した。

 GLP-1薬による治療を受けた患者では、顔の変化として、中顔面のボリューム減少(61%)、皮膚のたるみ(50%)、シワやほうれい線(35%)などが報告されている。

 こうした変化への対応として、医師の81%がヒアルロン酸フィラーを主要な非外科的治療の一つと位置付けた。医師の33%は、GLP-1薬の普及によりクリニックでのフィラー注入数が増えたと回答した。

 患者の行動にも変化が見られている。医療ダイエットを受けた人の約40%が、医療機関やメディカルスパでの美容医療を検討していると回答。さらにGLP-1薬を使用する消費者のうち60%は、美容治療も提供する医療機関から薬を処方され、2024年の49%から増えていた。

 アラガン・エステティックスは、こうした患者層は美容医療を初めて受けるケースも多く、長期的な治療計画や顔全体のバランスを考慮した診療が重要になると指摘している。

GLP-1薬で美容医療への関心高まる

GLP薬で変わる美容医療。画像はイメージ。(写真/Adobe Stock)

GLP薬で変わる美容医療。画像はイメージ。(写真/Adobe Stock)

  • 減量成功→美容関心へ→ 減量に成功すると、顔の印象改善を求める患者が増える。
  • 顔全体のバランス治療→ 減量後は個別化された美容治療のニーズが高まる。
  • 日本でも広がる可能性→ GLP-1薬の普及が美容医療の需要を押し上げる可能性がある。

 同社の報告では、米国の皮膚科医ジョエリー・カウフマン氏は、医療による減量治療と美容医療の関係について次のように述べている。「医療ダイエットは顔の印象に大きな影響を与える。減量に成功した患者は、その変化に合わせて顔のバランスを整えるパーソナライズされた治療を求める傾向がある」。

 ヒフコNEWSでは、IMCASで講演されたマッキンゼーの分析として、GLP-1薬をきっかけとした美容医療のニーズ拡大を紹介した。このような変化が、製剤メーカーの調査データからも裏付けられた。日本でも同様の動きが起こってくる可能性が考えられる。

参考文献

ALLERGAN AESTHETICS HIGHLIGHTS MEDICAL WEIGHT LOSS (MWL) DATA AND THE CHANGING PROFILE OF PATIENTS
https://news.abbvie.com/2026-03-04-ALLERGAN-AESTHETICS-HIGHLIGHTS-MEDICAL-WEIGHT-LOSS-MWL-DATA-AND-THE-CHANGING-PROFILE-OF-PATIENTS

GLP-1は美容医療を押し上げる?使用者は4タイプに分類、マッキンゼー分析が示したニーズの後押し 米マッキンゼーのヤンセン氏がIMCAS World Congress 2026で講演
https://biyouhifuko.com/news/world/16690/

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Author

ヒフコNEWS編集長。ステラ・メディックス代表 獣医師/ジャーナリスト。東京大学農学部獣医学課程を卒業後、日本経済新聞社グループの日経BPで「日経メディカル」「日経バイオテク」「日経ビジネス」の編集者、記者を務めた後、医療ポータルサイト最大手のエムスリーなどを経て、2017年にステラ・メディックス設立。医学会や研究会での講演活動のほか、報道メディアやYouTube『ステラチャンネル』などでも継続的にヘルスケア関連情報の執筆や情報発信を続けている。獣医師の資格を保有しており、専門性の高い情報にも対応できる。

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