
シンデレラ体重は続く?画像はイメージ。(写真/Adobe Stock)
20代で低体重とされた女性の多くは、低体重のままでいるとは限らず、正常体重と低体重の間を行き来する場合が多いことが分かった。
藤田医科大学の研究グループが2026年4月に発表した。
低体重は一つの集団ではなかった

痩せ型はその後どうなる。画像はイメージ。(写真/Adobe Stock)
- 低体重は一様ではない→ 20代で低体重でも、その後の経過は人によって異なっていた。
- 境界に近い人が多い→ BMI18〜19に集中し、正常体重と低体重を行き来しやすかった。
- 経過を見ることが重要→ 一時点だけでなく、体重の変化を続けて見る必要がある。
同じ研究グループはこれまで、低体重女性の栄養状態などについても報告してきた。
いわゆる「シンデレラ体重」は、やせた体形を理想とする文脈で語られることが多い。
今回の研究では、2003年から2025年までに藤田医科大学病院で健康診断を受けた教職員のうち、20代で一度でも低体重を指摘された女性883人を対象に、平均6.1年の経過を追跡して調べた。
結果として、低体重の女性は一様ではなく、いくつかの異なる推移に分かれていることが分かった。
20代で低体重を経験した人のBMIは18.0~19.0に集中していた。低体重の中でも、正常体重との境界に近い人が多く、正常体重と低体重を行き来しやすいことが確認された。
研究グループは、一時点だけを見るよりも、時間の流れの中で体重の変化を追うことが重要だとしている。
20代では低体重が増え、年とともに戻る人も

体重はどのように変化するのか。画像はイメージ。(写真/Adobe Stock)
- 若い時期は低体重になりやすい→ 22〜27歳では、正常体重から低体重になる人が多かった。
- 年齢とともに戻る人も→ 37〜47歳では、低体重から正常体重に戻る人が増えていた。
- 続き方にも差がある→ 低体重が長く続く人もいれば、一時的に低体重になる人もいた。
年齢ごとの動きを見ると、22~27歳では正常体重から低体重になる人の方が多かった。一方、27~37歳ではほぼ拮抗し、37~47歳では低体重から正常体重へ戻る人の方が多くなっていた。
若い時期に低体重になっても、その後ずっと同じ状態が続くとは限らないことが示された。
さらに研究では、低体重の持続期間によって4つのタイプに分けている。観察期間の75%以上で低体重だった「持続型」は40.1%、50~74%の「中等度型」は17.6%、25~49%の「間欠型」は17.6%、25%未満の「一過性型」は24.8%だった。持続型は平均BMIが17.54と最も低く、低体重が長く続く人ほどBMIも低い傾向がみられた。
研究グループは、こうした違いが骨粗鬆症、月経異常、不妊などの健康リスクとどう関係するかを調べる必要があるとしている。
低体重の女性はみな同じではなく、一時的な人と長く続く人がいる。健康リスクを考えるときは、その違いを見分けることが大事だ。
参考文献
横断調査では見えないシンデレラ体重の推移
https://www.fujita-hu.ac.jp/news/vsfo8q000001d2z7.html
「シンデレラ体重」の実態調査、ビタミンD不足など隠れた問題
https://biyouhifuko.com/news/research/1715/
