ヒフコNEWS 美容医療に関する最新ニュースをお届けするサイト

美容医療のクリニック選び、「価格が安い」が3位に、情報源ではXがトップ3入り、20~50代女性400人を調査 矢野経済研究所が発表

カレンダー2026.8.8 フォルダー 国内
美容医療のカウンセリングで、スタッフと向き合って話す女性。

美容医療のクリニック選びでは、価格の分かりやすさや場所、安さが重視されている。画像はイメージ。(出典:Adobe Stock)

 美容医療を受けるクリニックを選ぶ際に、「価格」を重視する傾向が改めて浮かび上がった。

 矢野経済研究所が2026年7月29日に発表したアンケート調査で明らかになった。

「価格が明瞭」が1位

タブレットを持つ医療スタッフが説明している様子。

美容医療を受ける施設を選ぶ際には、ホームページや比較サイトなど複数の情報源が参考にされている。画像はイメージ。(出典:Adobe Stock)

  • 調査対象→20代~50代女性400人を対象とし、美容医療経験者200人と未経験者200人の意識を調べた。
  • 施設選び→美容医療経験者が施設を選んだ理由は、「価格が明瞭」「場所がよかった」「価格が安い」の順だった。
  • 情報源→施設選びで参考にした情報源は、クリニックのホームページが1位、比較サイトが2位、Xが3位だった。

 今回の調査は、美容医療経験者200人と、美容医療に興味を持つ未経験者200人の計400人を対象としている。矢野経済研究所では同様のアンケートを継続的に行っており、美容医療をめぐる女性の意識の変化を確認できる調査となっている。

 気になる部分、治したい部分を尋ねたところ、顔では1位が「しみ・あざ・ほくろ」、2位が「しわ・たるみ」、3位が「にきび・にきび痕」となった。

 身体については、1位「体毛」、2位「脚」、3位「ウエスト」の順だった。

 美容医療を受けた経験者200人に、美容医療を受けた理由を尋ねた結果では、「コンプレックスの解消」「老化予防」「自己肯定感の向上」が上位3回答となった。

 美容医療に興味を持つ未経験者200人が「受けてみたい」と考える理由でも同じ3項目が上位を占めており、経験の有無にかかわらず、美容医療に期待することには共通点があることが分かる。

 一方で、今回特に注目されるのが、実際に美容医療を経験した人が、どのような基準で施設を選んでいるのかという点だ。

 美容医療経験者200人の施設選択理由は、1位「価格が明瞭」、2位「場所がよかった」、3位「価格が安い」だった。

 さらに、施設を選ぶ際に参考にした情報源は、1位が「病院・クリニックのホームページ」、2位が「複数の病院・クリニックを検索・比較できるサイト」、3位が「X(旧Twitter)」となった。

 クリニックが発信する情報を確認しながら、比較サイトやSNSなど複数の情報源を使って施設を選ぶ消費者の姿がうかがえる結果だ。

4回の調査で施設選択理由に変化

スマートフォンの画面に表示されたXのロゴを操作する手元。

美容医療の施設選びで参考にする情報源として、Xが上位に入った。画像はイメージ。(出典:Adobe Stock)

  • 顔の悩み→「しみ・あざ・ほくろ」と「しわ・たるみ」は3年連続で1位、2位となり、2026年は「にきび・にきび痕」が3位に戻った。
  • 価格重視→施設選択理由では、2024年、2025年に3位から外れていた「価格が安い」が2026年に再び上位3項目に入った。
  • SNSの存在感→情報源の1位、2位は前年と同じだった一方、2026年はXが3位に入り、SNSの存在感が高まった。

 ヒフコNEWSでは、2024年と2025年にも同じ矢野経済研究所の美容医療アンケートについて伝えてきた。過去の結果と比べると、変わらない部分と変化している部分の両方が見えてくる。

 まず、顔の悩みでは「しみ・あざ・ほくろ」と「しわ・たるみ」が2024年、2025年、2026年と続けて1位、2位となっている。シミやたるみ、シワへの関心の高さは大きく変わっていない。

 一方で、3位には変化がある。2023年には「にきび・にきび痕」だったが、2024年と2025年は「歯」が3位になっていた。今回の2026年調査では再び「にきび・にきび痕」が3位となった。

 身体では、2024年には「体毛」「ウエスト」「脚」の順だったが、2025年には「体毛」「脚」「ウエスト」と2位と3位が入れ替わった。2026年もこの順位が続いている。

 さらに変化が見えるのが、経験者による施設選択理由だ。

 2023年は「価格が明瞭」「場所が良かった」「価格が安い」の順だった。2024年になると3位が「技術が高そう・症例数が多い」に変わり、2025年には「友人・知人の推薦」が3位となっていた。

 2026年には、再び「価格が安い」が3位に入った。回答割合そのものが今回の公表資料では示されていないため、価格を重視する傾向が強まったとまでは断定できないものの、施設選びで「安さ」が再び上位3項目に入ったことは注目される。

 情報収集の方法にも変化が見られる。

 2025年調査では、施設選びの情報源は1位「病院・クリニックのホームページ」、2位「複数の病院・クリニックを検索・比較できるサイト」、3位「ネットの記事」だった。また、若い世代ではSNSも上位に入ることが報告されていた。

 2026年も1位と2位は変わらなかったが、3位にはXが入った。前年には若い世代で目立っていたSNSが、今回は20代~50代を含む美容医療経験者全体の上位3回答に入った形だ。

 今回の調査からは、価格の分かりやすさや安さがクリニック選びで重視される一方、情報収集ではXも存在感を高めていることが分かる。美容医療をめぐる情報源が広がる中では、価格だけでなく、施術の効果やリスク、医師の経験などについても正確な情報を確認することが重要になる。利用者が安心して比較し、検討できる情報がどのように提供されていくのか、今後も注目される。

参考文献

美容医療に関する消費者アンケート調査を実施(2026年) 矢野経済研究所
https://www.yano.co.jp/press-release/show/press_id/4162

20代~50代女性、美容医療経験者の情報源1位は「ホームページ」、経験者と未経験者で一致する利用動機トップ3、矢野経済研究所が2025年アンケート結果を報告
https://biyouhifuko.com/news/japan/13368/

シミ、たるみ、シワ、関心は変わらず、技術や症例数を重視、2024年美容医療アンケート、矢野経済研究所が関心部位などを調査
https://biyouhifuko.com/news/japan/7820/

美容医療で何を叶えたい?女性の意識調査から見えた顔&身体の注目ポイント、価格や安全性には慎重な見方も
https://biyouhifuko.com/news/japan/2157/

ヒフコNEWSは、国内外の美容医療に関する最新ニュースをお届けするサイトです。美容医療に関連するニュースを中立的な立場から提供しています。それらのニュースにはポジティブな話題もネガティブな話題もありますが、それらは必ずしも美容医療分野全体を反映しているわけではありません。当サイトの目標は、豊富な情報を提供し、個人が美容医療に関して適切な判断を下せるように支援することです。また、当サイトが美容医療の利用を勧めることはありません。

Author

ヒフコNEWS編集長。ステラ・メディックス代表 獣医師/ジャーナリスト。東京大学農学部獣医学課程を卒業後、日本経済新聞社グループの日経BPで「日経メディカル」「日経バイオテク」「日経ビジネス」の編集者、記者を務めた後、医療ポータルサイト最大手のエムスリーなどを経て、2017年にステラ・メディックス設立。医学会や研究会での講演活動のほか、報道メディアやYouTube『ステラチャンネル』などでも継続的にヘルスケア関連情報の執筆や情報発信を続けている。獣医師の資格を保有しており、専門性の高い情報にも対応できる。

お問い合わせ

下記よりお気軽にお問い合わせ・ご相談ください。