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同じ遺伝子、異なる肌の秘密、一卵性の双子を通じて明らかに、資生堂と阪大が共同研究

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ポイント

  • 一卵性の双子を対象としてスキンケアが肌に与える影響が検証された
  • 生まれつきの条件が一緒でも、生活習慣の違いにより肌の状態は異なる
  • 毛細血管が良好であると、コラーゲンの密度が高いなどの特徴が見られた
双子の肌にも違いが?写真はイメージ。(写真/Adobe Stock)

双子の肌にも違いが?写真はイメージ。(写真/Adobe Stock)

 一卵性の双子を対象に行われた研究から、遺伝的な条件が同じであっても生活習慣が違うと、肌の毛細血管の形に影響を与え、これが肌のコラーゲンの量を含めた健康状態に密接に関連すると明らかになった。

 2024年2月22日、資生堂と大阪大学ツインリサーチセンターの共同研究を結果として発表された。

肌の状態は生まれつき?生活習慣などによるもの?

一卵性の双子を比べる都?写真はイメージ。(写真/Adobe Stock)

一卵性の双子を比べる都?写真はイメージ。(写真/Adobe Stock)

  • 資生堂の研究フォーカス→肌の健康、特に毛細血管とコラーゲンの関連性に注目。
  • 皮膚の特性に関する発見→皮膚の血管やコラーゲンの量が顔の部位や個人によって差があることを明らかに。
  • 遺伝と生活習慣の影響→遺伝的な条件が同じ一卵性の双子を対象に、生まれつきの要因と生活習慣が肌に与える影響を研究。
  • 研究協力→大阪大学ツインリサーチセンターと協力し、一卵性双子を用いた研究を実施。
  • 研究手法→資生堂が開発した技術を用いて皮膚の毛細血管を詳細に分析。

 資生堂では、肌の健康、特に毛細血管とコラーゲンの関連性にフォーカスを当てた研究を進めてきた。これらの研究を通じて、皮膚の血管やコラーゲンの量が顔の部位や個人によって大きな差を示すことが明らかになった。しかしながら、これらの差が遺伝的に決まるのか、生まれた後の生活習慣などによって変わってくるのかははっきりしなかった。

 この問題を確かめるために、今回、資生堂は双子の研究に取り組む大阪大学ツインリサーチセンターと協力し、遺伝的な条件がほぼ同じ一卵性の双子を対象に研究を行った。この方法によって、生まれつきではない生活習慣などが肌に与える影響をより精密に調べることができることになる。研究では、資生堂が独自開発した皮膚の毛細血管を目で見えるようにできる技術を用いて、血管状態を詳しく分析した。

普段の行動が美肌を導く

毛細血管の密度が多いと、コラーゲン密度も高かった。(出典/資生堂)

毛細血管の密度が多いと、コラーゲン密度も高かった。(出典/資生堂)

  • 双子の研究からの発見→同じ遺伝子を持つ双子でも、生活習慣の違いが毛細血管の構造に顕著な差を生じさせる。スキンケアや生活様式が直接、肌の血管構造に作用することが明らかに。
  • 毛細血管の健康状態と肌質→血管の健康が良い双子は、コラーゲンの濃度と肌の酸素レベルが共に高いことが判明。これは肌質に直接影響を及ぼす重要な因子である。
  • 美肌への影響因子→肌の美しさを維持するには、日々のスキンケアと健康的な生活習慣が不可欠。この研究は、肌への深い理解とケアの重要性を示唆している。

 こうした研究から判明したのは、遺伝的な条件が同じであっても、生活習慣などの差によって双子の毛細血管の形は大きく異なっているということ。日常のスキンケアや生活習慣が、肌の内部にある血管に影響を与えていると考えられた。

 さらなる分析では、毛細血管の状態が良好な双子では、肌内部のコラーゲン密度が高く、酸素飽和度が高いという関連も発見された。

 この研究は、肌の健康を保つためには、日ごろのスキンケアや生活習慣の注意が必要であることを示す。参考にしてよいかもしれない。

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Author

ヒフコNEWS編集長。ステラ・メディックス代表 獣医師/ジャーナリスト。東京大学農学部獣医学課程を卒業後、日本経済新聞社グループの日経BPで「日経メディカル」「日経バイオテク」「日経ビジネス」の編集者、記者を務めた後、医療ポータルサイト最大手のエムスリーなどを経て、2017年にステラ・メディックス設立。医学会や研究会での講演活動のほか、報道メディアやYouTube『ステラチャンネル』などでも継続的にヘルスケア関連情報の執筆や情報発信を続けている。獣医師の資格を保有しており、専門性の高い情報にも対応できる。

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