さまざまな美容医療を試した方やクリニックで勤務経験のある方々に集合いただき、座談会を実施しました。前編の初心者さん必見!美容医療施術の選び方|マニア達が勧めるおすすめ施術では、美容マニア達が効果を感じた施術などをご紹介しました。後編では、初心者さんにおすすめの美容医療施術やクリニックを選び方などについて語ってもらいました。
前編に引き続き、語っていただいた美容マニア達は・・・以下の3名です。
Aさん(40代) 今までにさまざまな美容医療施術を経験してきた美容マニア。
Tさん(40代) 医療機器メーカーと美容クリニックでの勤務経験がある美容マニア。
Kさん(30代) ニキビ治療専門のクリニックでの勤務経験あり。自身でもさまざまな美容医療を体験している美容マニア。
シミorたるみどちらの悩みを先に解決すべき?
Tさん:まず色(シミ・ニキビ跡・赤み)か形(たるみ)で悩んでいたら、色の施術を優先した方がいいでしょう。
シミや色ムラの悩みがコンシーラーなどの化粧品でカバーできるようなら、たるみのケアからはじめるのもいいですが、シミやニキビ跡の治療はダウンタイムが少なかったり値段的に安かったりと、初心者さんでもはじめやすく、メリットも多いです。
美容医療初心者におすすめの施術
Aさん・Tさん:光治療
30歳前後から美容医療に興味を持つ方が増えると思いますが、年齢的にもシミの悩みから気になりはじめることが多いため、まずは光治療がおすすめです。
またダウンタイムが少なく、値段的にも1〜2万円と市販の高級美容液や乳液1本分の値段くらいでお試しできるクリニックが多いので、初心者さんでも挑戦しやすい施術だと思います。
Kさん:ケミカルピーリング・イオン導入
イオン導入は痛みやダウンタイムがほとんどなく値段も安いため、初心者さんでもはじめやすいと思います。また、ケミカルピーリングで肌の角質を除去しておくと薬剤の浸透率がアップするので、同時に行うのもおすすめです。
ただし導入系は入れた成分が肌代謝と同時に失われてしまうため、2週間程度で元の肌状態に戻ってしまいます。効果が出るまで継続した方がいいでしょう。
何を基準に美容医療クリニックを選ぶといい?
Tさん:自分の予算、ダウンタイムの有無と効果のバランス、時間(通院回数)が基準になってきます。
予算については1回にかける金額というよりも、1年や1カ月単位でどれくらい使えるのかという視点で決めるのがおすすめです。
ダウンタイムと効果のバランスは比例します。効果が高い施術はダウンタイムが長いことが多いです。ダウンタイムがあっても早くキレイになりたいのか、もしくは1回の効果が多少低くなってしまってもダウンタイムがない施術を選択するのかで、考えてみてください。
また時間(通院回数)に関しては、定期的にクリニックに通うことができるのか、忙しくて通院が難しいという方は1回で効果があるものを選ぶのか、のどちらかになります。
美容医療クリニックに行く前に準備しておくべきこと
Kさん:シミ1個の施術に対しても光治療やレーザートーニング・ピコショットなど、さまざまな選択肢があります。どの施術がいいかは、医師が肌質を見た上での判断になります。
美容医療は日々新しい施術が増えているので、可能な範囲でコースや施術内容などを、確認してみてください。何も分からないからとクリニックに全てを任せしてしまうと、料金が高いメニューに誘導されてしまう可能性もあります。
何を基準に美容医療クリニックを選ぶといい?でお伝えした通り、たとえば1年で20万円、月に2万円までと予算を決め、ダウンタイムがあったら困るのか、それとも早くキレイになりたいのか、通院が可能なのかという形で、事前にイメージしてからカウンセリングに行くと自分に最適な施術が選べると思います。
自分にあった美容医療クリニックを見つけるポイント
Kさん:例えば、肝斑かシミかで最適な施術が異なることも。クリニックの中でも皮膚科専門や出身の医師にみてもらうのがおすすめです。レーザーの照射は形成外科の医師がいいといった場合もあります。悩みと医師の専門分野を照らし合わせて見つけていくのもひとつの方法です。
Aさん:昔、大手クリニックのキャンペーンで美容医療施術を受けに行ってみたら、新人研修のため料金が安かったという経験がありました。値段と医師の腕が必ずしも比例するとは限らないですが、価格だけで選ぶのではなく、しっかりと実績がある医師を選ぶことは大切だと思います。
医師の経歴や何科の担当なのか、どこの大学病院に入局していたのかなど、事前に調べられることは確認しておきましょう。あとは、カウンセリング時などに症例数も確認できるといいです。
Tさん:やはり人間性も重要だと感じます。カウンセリングをしっかり行ってくれる医師は、施術も丁寧に行ってくれる方が多い印象です。腕がたしかでもぞんざいに扱う医師もいるので、カウンセリングを受けてちょっとでも怪しいなと感じる部分があったなら、他のクリニックを選ぶようにしましょう。
またシミやたるみなど、悩みによってクリニックや医師を変えるのは問題ないのですが、同じ施術を色々な場所で受けるよりも、担当の医師を見つけて通うことができるといいでしょう。そうすることで医師との信頼関係も生まれ、施術に対しても的確な指示を受けることができます。私の場合だと「今はこの状況だからこういう治療をしよう」と提案をしてくれたり「今の年齢だとまだ早いよ」と親身になって対応してくれることも。逆に希望の治療よりも金額が高いものをすすめてくるような医師は、注意しておいた方がいいでしょう。
美容医療施術を受ける上で注意しておきたいこと
Aさん:美容医療の施術は初回の感動を上回ることは少ない気がします。クリニックでケアをしていると自分の肌のコンディションが高くなるためか、今まで感じなかった細かい部分のお悩みが気になってしまうことも。良くも悪くも肌の変化に敏感になり、色々な施術を試したくなるので、予算と相談しながら行うことをおすすめします。
あとは、過去さまざまな美容医療クリニックでお世話になった経験上ですが、女性の医師は自分がやりたい希望を最大限に叶えてくれようとするので、ヒアルロン酸などをしっかり注入してくれる方が多い気がします。一方、男性の医師は現状を客観的にみてロジカルに対応してくれるため、注入系の失敗は少ない気がします。足し算は女性、引き算は男性の方が得意なのかなと感じるので、施術にあわせて医師を選べるといいのかなと感じます。
Tさん:美容医療は即効性があるものや変化が目に見えて分かる施術も多いですが、依存しすぎると辛くなるので、あくまでもスキンケアにプラスくらいの感覚で行うのがいいと思います。
最近では美容医療経験者がSNSなどで情報を発信しているので、それらを参考にしている方も多いですが、肌質によって効果の感じ方や肌リスクも変わってくるため、他人の情報を鵜呑みにしすぎないことも大切です。同じ治療でも人によって効果は異なるので、必ず先にカウンセリングを受けましょう。
Kさん:美容医療は人によって施術の痛み具合(感じ方)が異なります。例えば、光治療のような輪ゴムで弾かれる痛みに強い人も入れば、HIFUのような骨に響く痛みに耐えられる人もいます。経験していくうちに痛みに慣れることもあります。実際に試してみないとわからない部分も多いですが、痛みが伴うことがあると心得ておくといいでしょう。
まとめ
ひと昔前と比べ、美容医療は、金額的にも手軽に試せる施術が増えてきています。身近になってきてはいるものの、何を選べばいいの?と悩まれている方も多いのではないでしょうか。こちらの記事が、初めて美容医療にチャレンジするという方の参考になれば幸いです。