フォトフェイシャル=光(IPL)治療
フォトフェイシャルは、IPL(Intense Pulsed Light)という光を照射する美肌治療です。
肌にカメラのフラッシュのような光を照射することで、肌の複合的な悩みにアプローチし、さまざまな美肌効果が期待できます。なかでも、最も効果が期待される症状はシミ・そばかすの改善といわれています。
レーザーでのシミ取りとは違い、照射後かさぶたになることがなく、絆創膏などで保護する必要もないため、より手軽なシミやそばかす治療として人気です。
引用:https://biyouhifuko.com/column/4903/
※「フォトフェイシャル=光治療」という意味で広く用いられていますが、フォトフェイシャルはルミナス社の登録商標です。
フォトフェイシャルでシミが浮き出るメカニズム
フォトフェイシャル照射後にシミが濃くなる仕組み
引用:https://elcli.com/sinryo/recommended-shimi/photofacial
フォトフェイシャルの光は、シミやそばかすの原因になる“メラニン(黒色)”や“毛細血管(赤色)”のみに反応し、ダメージを与えます。
ダメージを与えられたメラニンは、数日で肌表面に浮き出てきます。これが、フォトフェイシャル照射後に一時的にシミが濃くなる原因です。
フォトフェイシャル照射後にシミが剥がれ落ちる仕組み
引用:https://elcli.com/sinryo/recommended-shimi/photofacial
一時的に濃くなったシミは、皮膚のターンオーバーにより1週間程度で自然に剥がれ落ちます。
フォトフェイシャルの光は真皮の線維芽細胞も刺激するため、コラーゲンやエラスチンの生成が促されます。これにより新陳代謝が活発に進み、シミがきれいに排出されるのです。
フォトフェイシャルの効果は?こんな悩みにおすすめ
フォトフェイシャルの効果①:シミ・そばかす・くすみ
フォトフェイシャルの光は、赤色や黒色、茶色の色素に反応するので、シミやそばかす・くすみの原因となる「メラニン色素(黒・茶)」にアプローチし、症状を改善します。
シミの最大の原因は、紫外線です。肌のくすみも、紫外線の影響で起こると言われています。そばかすは、幼少期からあるものは遺伝が原因とされていますが、大人になってできたそばかすは、シミとくすみ同様、紫外線が原因です。
なぜ紫外線によってシミ・そばかす・くすみが生じるのでしょうか。通常、肌は約28日周期で肌の垢が剥がれ落ちる「ターンオーバー(新陳代謝)」を繰り返します。しかし、紫外線を浴びた肌は、皮膚の奥まで紫外線が入るのを防ぐため、メラニン色素を過剰に生成してガードします。メラニン色素が過剰に生成された状態でターンオーバーが乱れると、本来であれば剥がれ落ちるはずのメラニン色素が肌に部分的に滞留します。これがシミ・そばかすの正体です。また、ターンオーバーが乱れることで、肌表面の角質が厚くなり、キメが乱れて肌がくすんで見えるようにもなってしまいます。
引用:https://biyouhifuko.com/column/963/
フォトフェイシャルの効果②:ニキビ跡
ニキビ跡と一言に言っても、症状はさまざま。茶色くなっている場合は炎症時に発生したメラニン色素による色素沈着、赤みが出ている場合は、アクネ菌による炎症反応で発生したサイトカインなどが残っている状態。この炎症反応による細胞へのダメージを修復するために、毛細血管が開いていることにより、肌表面に赤みが現れます。
フォトフェイシャルの光(IPL)は上述したようにメラニン色素に反応するとともに、ヘモグロビンにも反応し、毛細血管を収縮させる作用があります。ただ、赤みに対する効果を得るためには、かなりの回数の治療が必要になるようです。
引用:https://biyouhifuko.com/column/963/
フォトフェイシャルの効果③:赤ら顔
赤ら顔は、毛細血管が広がっているために生じます。特に顔は皮膚が薄いので、赤く見えてしまうことも多いのです。フォトフェイシャルは、そんな赤ら顔の原因となる「毛細血管」にダメージを与え、血管を収縮させて顔の赤みを抑えます。
引用:https://biyouhifuko.com/column/963/
フォトフェイシャルの効果④:しわ
フォトフェイシャルは「症状改善」だけでなく、「美肌効果」も見込めます。その理由は、光による熱作用で肌のコラーゲンを増生させることができるからです。これによって肌にハリが出て、小じわが浅くなります。小じわだけが気になるという方はもちろん、シミと小じわが気になる方にとっても、フォトフェイシャルは有効です。
引用:https://biyouhifuko.com/column/963/
フォトフェイシャルのメリット・デメリット
フォトフェイシャルのメリット
肌を全体的に底上げする
フォトフェイシャル最大のメリットは、肌全体を美しく底上げできるところです。
・シミそばかすの改善
・肌の引き締め効果
・ハリツヤ
・くすみや色むらの改善
・ニキビ跡や毛穴の改善
など、1回の施術であらゆる悩みにアプローチできるため、「シミもあるし毛穴も気になる。」など、複合的な肌悩みをお持ちの方にはピッタリでしょう。
ダウンタイムが短い
ダウンタイムが短く軽いのも、フォトフェイシャルの良いところです。
施術後は一時的にシミが黒く浮き出ることがありますが、マスクをすれば隠せるレベルです。また、施術後にテープで保護する必要がないため、気軽に受けられる美肌治療といえるでしょう。
継続することで美肌を維持できる
フォトフェイシャルは回数を重ねることで、シミや赤ら顔などが目立たなくなり、色ムラのない均一なトーンの肌に近づけるといわれています。
年齢を重ねるとともに増えていくシミやそばかすを防ぐとともに、顔全体の美白効果によるトーンアップで、ファンデーションいらずの透明肌を目指すことも可能です。
ファンデーションを塗らない生活が続くことで、クレンジングの摩擦やファンデ自体の肌負担から解放されることなども、美肌を維持するためのメリットのひとつといえるでしょう。
引用:https://biyouhifuko.com/column/4903/
徐々にキレイになるからバレにくい
徐々にシミを薄くするフォトフェイシャルは、治療をしていることが周囲にバレにくいです。
あからさまにシミを取った感じがなく、「あれ?なんだか最近綺麗になった?」と言われるようなナチュラルな変化が期待できます。
フォトフェイシャルのデメリット
濃くて大きいシミや薄いシミには反応しづらい
レーザー治療と比較すると、痛みやダウンタイムが少ない反面、効果も緩やかとなっています。メラニンが多い、濃くて大きいシミにはパワー不足となり、取りきるのが難しいとされています。
逆に薄いシミは、メラニンが少なすぎて反応しづらく、取りづらいとされています。
しかし、最近では薄いシミにも効果を発揮する光治療機器が登場しています。
中でも、従来のIPL光治療機器よりメラニン粒子の分解に優れている「フォトシルクプラス」は、これまでの光治療機器では反応しなかった薄いシミも改善できるとされています。
引用:https://biyouhifuko.com/column/4605/
ADMには反応しない
光治療は肌の浅い層に作用します。そのため、メラニンが真皮層に入り込んで発生するADM(後天性真皮メラノサイトーシス)には反応しません。
肝斑は悪化のリスクあり
肝斑は、ちょっとした刺激で悪化して濃くなることが知られており、IPLを用いた光治療では悪化させるケースがあります。
肝斑の治療ができる光治療機器も開発されていますが、肝斑は様々な原因が複合的に重なって出現・悪化するため、治療には医師の正しい診断や、適切な照射回数、出力の設定などが欠かせません。
光過敏症の人は受けられない
かゆみ、赤み、発疹などが起こることがあります。
フォトフェイシャルの効果は何回目から?
フォトフェイシャルは1回目で効果が出ることも多い
「フォトフェイシャルは1回だけでは意味がない。」という声も耳にしますが、初回でもシミやそばかすがかなり薄くなる人もいます。
特に光治療が初めての人は、シミが黒く浮き出る「黒浮き」が濃く出現しやすく、剝離後はシミやくすみの改善を感じやすいようです。
また、2回目以降は黒浮きが減るのが一般的ですが、黒浮きが出現しないからといって効果がないわけではありません。
フォトフェイシャルは6回程度施術すると効果的!
1回目でシミが消えたり薄くなったりしても、時間の経過と共に再び浮き出てくることが珍しくありません。
これは肌のターンオーバーによるものなので、約1ヶ月おきの間隔で3~6回程度継続して照射するのがより効果的でおすすめです。
フォトフェイシャルだけじゃない!シミ取り治療の選び方
シミ取り治療の方法はフォトフェイシャルだけではありません。
・レーザースポット照射:強力なパワーでシミを除去する
・トーニング:低出力レーザーで徐々にシミを目立たなくさせる
・ピーリング:お肌のターンオーバーを活性化させる
・外用&内服:メラニンを作る細胞の活動を弱める
など、様々な選択肢があります。
では、どの方法をチョイスすればいいのでしょうか?シミ治療の選び方をみていきましょう。
シミ取りのゴールを決めよう
シミ取り治療の第一歩は、「シミ取りのゴールを決めること」です。
①シミを消したい
②シミが目立たなければOK
③顔全体を美白したい
①~③のようなシミ治療のゴールを設定すれば、選ぶべき治療がみえてきます。
シミを「消したい」ならレーザースポット
消したいシミがある人は、レーザーのスポット照射(シミ取りレーザー)を選びましょう。
シミ取りレーザーは、取りたいシミをピンポイントで狙って除去することが可能。アザやタトゥー、大きなシミや色の濃いシミも取ることができます。どうしても気になるシミがある人には非常におすすめな施術です。
2023.10.16
シミを「目立たなくする」ならフォトフェイシャル・ピーリング
「シミが目立たなければOK」という人は、フォトフェイシャルやピーリングを選びましょう。
フォトフェイシャルやピーリングは、「シミの除去」ではなく「シミを目立たなくする」のが目的です。回数を重ねるごとに段々とシミやくすみが薄れ、肌の色調が整った美肌を目指せます。
顔全体の「美白」ならフォトフェイシャル・トーニング・ピーリング
顔全体を美白したい人は、フォトフェイシャルやピーリングはもちろん、トーニングもおすすめです。
レーザートーニングとは、医療用レーザーを弱めの出力で照射し、シミや肝斑・肌の色ムラやくすみなどのトラブル改善を目指す治療法です。
フォトフェイシャルは肌の浅めの層にアプローチするのに対し、レーザートーニングは肌の深部にまでアプローチが可能です。
比較的浅い層にあるシミ・ニキビ跡の色素沈着・くすみなどにはフォトフェイシャルによる治療が、肌の奥深くにあるシミや肝斑などはレーザートーニングが適しているといえるでしょう。
引用:https://biyouhifuko.com/column/10259/
シミ治療を選ぶ時には、効果だけでなくダウンタイム・費用・必要な回数なども考慮する必要があります。迷った時には医師に相談し、あなたの希望が叶うシミ治療を選びましょう。
シミ取り経過大公開!「レーザー治療+フォトフェイシャル」で美肌の高みを目指そう
上の写真は、Qスイッチヤグレーザー(レーザースポット照射)とフォトシルクプラス(光治療)を、計6回組み合わせた方の実例です。
濃いシミを除去するレーザー治療と、肌全体のくすみや赤みにアプローチするフォトフェイシャルの併用で、気になる大きなシミが消えて肌のトーンも均一になっていることが分かりますね。
このように、最近のシミ治療は複数の施術を組み合わせるのがトレンドです。レーザー治療と光治療を組み合わせることにより、それぞれの機器の良さを最大限に引き出し、満足のいく結果を得ることができますよ。
フォトフェイシャル シミ取り治療の流れ
①医師の診察
メイクを落としお肌の状態をチェックした上で、ドクターが適切な出力を決めていきます。②フォトフェイシャル照射
ジェルを施術部位もしくは機械の肌に触れる部分に塗り、目元をゴーグルで保護した後、光を照射します。※照射時の光は、写真撮影時のカメラのフラッシュのようなイメージです。1回の照射ごとに眩しい光が出ますが、強い痛みは感じにくいです。
③フォトフェイシャル照射後
ジェルをふき取り保湿をして完了。施術時間は、お顔全体の場合でおよそ15分〜20分ほどです。ダウンタイムも少ないので、終了後は基本的に通常通りのスキンケアやメイク可能です。
引用:https://biyouhifuko.com/column/5078/
フォトフェイシャルの痛みは?
フォトフェイシャルの痛みはそれほど強くなく、輪ゴムで弾かれる程度と言われています。
しかし、痛みの感じ方は人それぞれ。痛みに弱い人にとっては、辛いこともあるかもしれません。不安がある方は、医師に相談して麻酔クリーム等を使用してもらいましょう。
フォトフェイシャルのダウンタイムは?
フォトフェイシャルのダウンタイムは非常に軽いため、気軽に施術を受けられます。
治療後2〜3日で反応した部分が黒くなり、カサブタのような物が出来ますが、自然と剥がれ落ちるまでは、無理に剥がそうとしないでください。
赤みや軽度の腫れが数日ほど続くことがありますが稀です。
引用:https://biyouhifuko.com/column/17545/
フォトフェイシャル施術後の注意点
ダウンタイムが少ないフォトフェイシャルですが、だからと言って施術後のケアを怠るのはNGです。施術後の肌は敏感なため、以下の注意点を守りましょう。
・乾燥を防ぐため保湿を心掛ける
・擦るなど強い刺激を与えない
・日焼け止めや帽子で紫外線予防をする
など、アフターケアを万全に行いましょう。
人気のフォトフェイシャル機器3選
フォトシルクプラス|薄いシミにも効果を発揮
こんな人におすすめ!:薄いシミを改善したい人
フォトシルクプラスのUPL(光エネルギー)は、従来のIPL光治療機器よりメラニン粒子の分解に優れています。そのため、これまでの光治療機器では反応しなかった薄いシミにも効果を発揮すると言われています。
フォトフェイシャルM22|「アクネフォルター」でニキビを改善
こんな人におすすめ!:炎症性のニキビやニキビの赤みが気になる人
フォトフォトフェイシャルM22には9種類のフィルターがあり、肌悩みに合わせて使い分けることができます。
光の波長は560nm~1,200nmまでと幅広く、光の出方も細かく設定することが可能です。
中でも、ニキビ治療に最適な2種類の波長を持つ「アクネフィルター」は、炎症性のニキビ治療に定評あり。なかなか治らない頑固なニキビにお悩みの方におすすめです。
フォトRF|光(IPL)+高周波(RF)でたるみにもアプローチ
こんな人におすすめ!:シミやそばかすだけでなく「たるみ」にもアプローチしたい人
フォトRFは、フォトシルクプラスやフォトフェイッシルM22よりも、さらに肌奥深くまでアプローチできるのが特徴です。
従来の光治療は肌の表皮層までしかエネルギーが届きませんでしたが、フォトRFは、IPLにRF(高周波エネルギー)をプラスすることで、肌の深部までエネルギーを届け、真皮層のコラーゲンやエラスチンの生成を促進することを可能としました。
IPLとRFの同時照射により、表皮と真皮の両方へアプローチできる点がフォトRFの強みといえるでしょう。
肌表面のシミやそばかすだけでなく、真皮に作用してたるみ改善や引き締め効果を得たい人におすすめです。