美肌・美白

そばかすは表皮にあるメラニンが原因となっているので、ターンオーバーを促進してメラニンが排出されやすくなれば、薄くすることができます。自宅でできるセルフケアは手軽ですが、そばかすの改善にはかなりの時間が必要です。いち早くそばかすを改善したい方に向けて効果が高い美容クリニックでのレーザー治療、光治療についてご紹介します。

そばかす,レーザー

顔の中心に現れて、存在感強めなそばかす。

そばかすは個性的だと好印象を持つ方や、チャームポイントだという方もいて、決してネガティブなイメージばかりということはありませんが、真剣に悩んでいる方が少なくないのもまた事実です。

この記事では、「そばかすを消すことはできるのか」を始めセルフケア、効果が高いのは美容クリニックでのケアを紹介します。

「そばかす」ってそもそも何?

「そばかす」ってそもそも何?

そばかすは、鼻を中心に頬にかけて現れる、薄い茶褐色の小さな斑点です。左右対称に点々と現れるのが特徴で、その様子がスズメの卵の柄に似ていることから「雀卵斑」とも呼ばれます。

この斑点の正体は、メラニンです。滞留したメラニンが肌表面に現れる症状といえば…そう、シミですね。そばかすは、シミと同じ「表在性のメラニンが原因の皮膚疾患」の一つです。

肌が紫外線を浴びると、表皮の奥にある基底層という部分で、メラニンを作る細胞「メラノサイト」が活性化します。これは、紫外線から肌を守るための体の防御反応で、メラニンが大量につくられると肌が黒くなり、有害な紫外線が体の奥まで届かないようになります。

肌のターンオーバーが正常であれば、メラニンは表皮細胞の代謝に伴って肌表面まで押し上げられて、やがて垢となって剥がれ落ちます。

ところが、メラニンが大量すぎたり、ターンオーバーが乱れていたり、表皮細胞に異常があったりすると、メラニンが排出されず、肌の中に残ってしまうことがあるのです。

シミ、そばかすができるメカニズム

(くすりの健康日本堂 https://k-nihondo.jp/

そばかすとシミとの違いは?

そばかすは、シミと同様に肌に留まり続けるメラニンが原因です。では、そばかすとシミの違いは何でしょうか?

大きな違いは、その見た目とできる部位です。そばかすは色が薄くてぼんやりとしており、細かく、鼻を中心にできるのが特徴です。一方シミは色がはっきりとしており、比較的大きく、頬やこめかみなどに多く現れます。

また、症状が現れる年代にも違いがあります。

そばかす

シミ

先天性

後天性

原因

  • 体質、遺伝
  • 紫外線で濃くなる

紫外線

紫外線

発症年代

5,6才ごろ~思春期

20代~

20代~

できる部位

鼻を中心に、頬にかけて

頬、こめかみなど

見た目

  • 細かい(概ね直径5mm以下)
  • 色が薄く、地色の肌との境界がわかりにくい
  • 左右対称に、散らばったように現れる
  • 大きさは様々
  • 地色の肌との境界がはっきりしている
  • 対称性はない 

先天性 or 後天性 あなたのそばかすはどっち?

そばかすには、子どものうちから現れる先天性のものと、思春期以降に現れる後天性のものがあります。

先天性のそばかすは早ければ5,6才から出始めますが、最も多いのは思春期での発症です。成長とともに増えるので心配になりますが、思春期の終わりごろには自然に薄くなることもあります。色白の人に多く、遺伝性があると言われています。

後天性のそばかすは、屋外でのスポーツを長く続けているなど、紫外線を大量に浴びていると現れます。自然に消えることはほとんどありません。

先天性のそばかすも、紫外線の影響で増えたり濃くなったりします。

本当にそばかす?

そばかすに似ているのは、シミだけではありません。

「後天性真皮メラノサイトーシス」や「肝斑」は、そばかすと同じように左右対称に現れるという特徴がありますが、どちらもそばかすとはケア方法が異なります。

そばかす向けのケア方法が却って逆効果になることもありますので、

自己判断せずに一度皮膚科で診察してもらうことをおすすめします。

そばかすを消すことはできる?

消すことはできる?

そばかすにお悩みの方は、きれいに消してしまいたい!という切実な気持ちをお持ちだと思いますが、そばかすを消すことは可能なのでしょうか?

そばかすは表皮にあるメラニンが原因となっているので、ターンオーバーを促進してメラニンが排出されやすくなれば、薄くすることができます。そして何より大切なのは、紫外線対策です。メラニンは紫外線から肌を守るために作り出されますから、肌が紫外線を浴びる限りは増え続けます。ですからそばかすも、紫外線によって増えたり、濃くなったりします。日焼け止めをしっかり塗るのはもちろんですが、サングラスや帽子、日傘も取り入れて、紫外線対策を徹底しましょう。

セルフケア

セルフケア

まずは手軽にできることから始めたい、という方に、セルフケア方法をご紹介します。

化粧品でカバー

手っ取り早いのは、コンシーラーやファンデーションでそばかすを隠して、目立ちにくくすることです。薄付きでもカバー力の高い、クリームやリキッドタイプのファンデーションだと、ツヤも出て、自然な感じでそばかすを隠すことができます。ビタミンC誘導体やトラネキサム酸といった美白成分が含まれていると、気になる部分を隠しつつ美白ケアができるので、一石二鳥です。もちろん、日焼け止めも使用して、紫外線対策に万全を期しましょう。

美白美容液

朝晩のスキンケアに、美白有効成分を含む美容液を取り入れます。

作用

ビタミンC誘導体

  • メラニンの生成を抑制
  • メラニンを淡色化する
  • 新陳代謝を高めてメラニン排出を促進

トラネキサム酸

  • メラニンの生成を抑制

コウジ酸

  • メラニンの生成を抑制

アルブチン

・メラニンの生成を抑制

サプリメント

タブレットやドリンクで美白成分を摂取して、体の内側からもケアしましょう。

成分

作用

ビタミンC
(アスコルビン酸)

  • メラニンの生成を抑制
  • メラニンを淡色化する
  • 新陳代謝を高めてメラニン排出を促進

トラネキサム酸

  • メラニンの生成を抑制

L-システイン

  • メラニンの生成を抑制
  • 新陳代謝を高めてメラニン排出を促進

プラセンタ

  • メラニンの生成を抑制
  • 新陳代謝を高めてメラニン排出を促進

大切なのは、継続です。少なくとも1ヵ月は毎日続けましょう。

そばかすに効果が高いのは美容クリニックでのケア

効果が高いのは美容クリニックでのケア

自宅でできるセルフケアは手軽ですが、そばかすの改善には地道に続ける根気と数か月単位の時間が必要だというのが現実です。
他にそばかすを消す選択肢として、美容クリニックでの治療が考えられます。

内服薬・外用剤

クリニックでは、医師の処方が必要な、効果の高い内服薬・外用剤による治療が受けられます。

内服薬の場合、成分は上の項目でご紹介したサプリメントと同様のビタミンC、トラネキサム酸、L-システインなどですが、含有量がグンと増えるので、その分効果を早く得られることが期待できます。

外用剤では、メラニン産生を抑制する効果が高く、メラニンを淡色化できることから「肌の漂白剤」とも言われるハイドロキノンと表皮のターンオーバーを促進してメラニンの排出を促進するトレチノインを併用するトレチノイン療法が推奨されています。

ハイドロキノンもトレチノインも、高い効果が期待できる分、赤みや皮むけといった副作用が起きることもあります。定期的に通院して、肌状態を観察しながら治療を継続することが大切です。

内服や外用薬が気になる方はこちらのページも参考になさってください。

薬での治療はある程度の効果が期待できるものの、時間はかかります。とにかく早く改善したい、という場合には、ケミカルピーリングやレーザー、光といった治療法もあります。

ケミカルピーリング

肌にグリコール酸、サリチル酸など酸性の薬剤を塗って、肌表面の余分な角質を溶かし、肌のターンオーバーを促してメラニンを排出させる治療です。余分な角質を取り除いたところに、イオン導入でビタミンCやトラネキサム酸といった美白に有効とされる成分を浸透させると、さらに効果的だと言われています。回数を重ねることでシミやそばかすが薄くなる効果が期待できますが、完全に消すのは難しいと言われています。

2~4週間毎に4~6回の治療が推奨されており、治療費の相場はグリコール酸で6,00010,000円程度、サリチル酸マクロゴールで8,000〜12,000円程度です。施術後は肌が乾燥しやすくなるのでしっかり保湿することと、角質が薄くなる分、紫外線の影響を受けやすくなるので、日焼け止めなどUVケアに注意が必要です。

メリット:顔全体の美白や透明感アップなどの効果も期待できる

     毛穴の黒ずみなどの改善効果も期待できる

デメリット:そばかすを完全に消すのは難しい

ピーリングの治療が受けられる東京都内の美容クリニック一覧

レーザーや光での治療

ピコレーザー(スポット照射)

「1兆分の1秒」単位という超高速短パルスで、高いエネルギーのレーザーを照射します。熱ではなく衝撃波でメラニンを微細に破壊するのが特徴です。破砕されたメラニンはターンオーバーで排出されやすくなります。
小さいメラニン粒子も破壊できるため、色の薄いそばかすにも治療効果が高いとされています。照射時間が極めて短く、ほとんど熱が発生しないので、痛みやダウンタイムが最小限とも言われています。

レーザーを照射したそばかす部分は濃いかさぶたになり、かさぶたが剥がれる時にメラニンが一緒に排出されてそばかすが消えると言われています。

ピコレーザーの種類によっては、術後1週間程度テープによる保護が必要な場合があります。治療はそばかすの個数にもよりますが、13回程度、直径に5mmに付き1万円程度が相場と言われています。

メリット:色の薄いそばかすにも高い効果が期待できる。通院回数が少なく済む

デメリット:ダウンタイムがある場合も。そばかすの場合総額の費用が高くなる

ピコレーザーの治療が受けられる東京都内の美容クリニック一覧

レーザートーニング

レーザーを微弱なパワーで、シャワーのように広範囲に均一に照射します。

メラノサイトは刺激せずに、肌表面のメラニンだけを細かく破壊して、ターンオーバーで排出されやすくします。そばかすやシミだけでなく、顔全体のくすみ改善やレーザーでは治療できないとされている肝斑への効果も期待できると言われており、「美白レーザー」とも呼ばれています。また副次的効果として、レーザーの熱作用によるコラーゲン増生、ハリ感のアップや毛穴の引き締めなども期待できます。

緩やかな治療のためダウンタイムはなく、治療中の痛みも熱感を感じる程度でほとんどないとされていますが、1回の治療では効果が低く、5~10回程度の治療が推奨されています。

治療費の相場は10,00020,000円程度、コース料金の設定があるクリニックも見受けられます。

メリット:ダウンタイムがない。顔全体の美白や肝斑にも効果が期待できる。

デメリット:そばかすが完全に消えないこともある。通院回数が多い。

レーザートーニングの治療が受けられる東京都内の美容クリニック一覧

光治療

IPL(Intense Pulsed Light)と呼ばれる広範囲の波長の光を顔全体に照射する治療です。

メラニンやヘモグロビンといった色素に反応する様々な波長のカメラのフラッシュのような光を肌に照射します。光が色素に吸収されると、エネルギーが熱に変わって、ターゲットとなる色素を破壊し体外に排出します。メラニンが原因のそばかす・シミだけでなく、ヘモグロビンが原因の赤みにも同時にアプローチすることができます。

光エネルギーによる熱作用がコラーゲンの増生を促すため、開いた毛穴もキュッと引き締まり、透明感のあるキメの整った肌になることも期待できます。また、フォトフェイシャルの光はターゲットとなる色素にのみ反応して、正常な組織は傷つけないため、ダウンタイムがほとんどないと言われています。

照射中は、そばかすや赤みのある部分への反応が強くなるため、パチンとゴムで弾かれたような痛みがありますが、我慢できる程度だといわれています。34週間おきに、36回程度の治療が理想的です。

光治療(IPL・フォト)の治療が受けられる東京都内の美容クリニック一覧

レーザー治療、光治療の選び方

レーザー治療、光治療の選び方

治療に適した時期

メラニンを破壊するレーザー治療、光治療は、紫外線の強い夏は避けたほうがよいとされています。

日焼け止めを使用していても、気づかぬうちに紫外線を浴びていて、肌の内部でメラニンが増えていることがあります。そこにレーザーや光を照射してしまうと増えたメラニンに光が過剰に反応して、やけどや色素沈着になることもあるからです。また、治療後にレーザーや光を照射した部位に紫外線が当たることで、色素沈着の原因になるとも言われています。

夏は医薬品や化粧品で肌を整えておいて、秋から冬にかけてレーザーや光での治療をするとよいでしょう。

痛みやダウンタイム

ピコレーザーでそばかすにスポット照射をする場合は、治療中にパチパチとする痛みがあります。そばかすの治療では照射回数が多くなるので、その痛みに耐えられるかどうかが心配です。また、照射個所がかさぶたになりますので、そばかすが多い場合は顔中かさぶただらけ…ということになってしまいます。まとまった休みが取れるなど、かさぶたがあっても仕事や生活に支障がないなら、ピコレーザーのスポット照射は即効性の面からは最も優れた選択肢です。人目が気になる場合には、かさぶたにならないトーニングやフォトフェイシャルといった穏やかな治療がよいでしょう。

費用

そばかすは広範囲に広がっていて、且つ数が多いという特徴があります。そのため、ピコレーザーのように1つずつ照射する治療法では、総額でかかる金額が高くなってしまう可能性があるので注意が必要です。

通院回数が多くなっても、トーニングや光治療のように全顔をカバーできる治療法の方がトータルコストが安くなることもあるので、1回の治療費に惑わされないようカウンセリングでしっかり確認することをおすすめします。

まとめ

そばかすの改善には、美容有効成分を日々のスキンケアに取り入れたり、サプリメントで摂取したりというセルフケアから、クリニックでのレーザーや光による治療、と多岐に亘ったアプローチが可能です。

それぞれのメリット・デメリットなども鑑みながら、ご自身にあった方法を選ぶための一助となれば幸いです。

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