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海外で美容医療を受ける際のメディカルツーリズムのガイドライン Vol.5 「渡航前の準備や心構えのポイント」

ポイント

  • 米国美容協会は、安全な美容医療メディカルツーリズムのためのガイドラインを公開
  • 海外に渡航する前に、旅行の日程や手術前の健康診断などの準備を怠らないこと
  • 手術によって実現できるイメージについて、現実的な見方もできるようにすること

 美容整形外科手術をはじめ美容医療を目的としたメディカルツーリズムの安全性を確保するために気を付けるべきことは何か。米国美容協会(American Cosmetic Association)が2023年7月、ガイドラインを公開している。連載で勧告を紹介する。

医療機関から情報を引き出す

 前回までガイドラインで挙げられた15の大項目のうち6番まで紹介した。連載の第5回では、大項目の7~11番目。

医療ツーリズムのための旅行と宿泊の手配

 ガイドラインは、スムーズな治療ができるよう、旅行と宿泊の手配を調整することを求める。それがストレスのないメディカルツーリズムを体験するためには重要になるという。

 宿泊先の確保は、医療施設の近くがよいと助言する。その方が術後の検診やサポートが受けやすいからだ。

 旅行計画が手術予定日と合うように注意を促す。移動などでギリギリの状況になるのは避けるのは重要だ。

旅行前のアドバイス

 メディカルツーリズムの旅に出る前に、自国の医師に渡航前のアドバイスを求めることも勧めている。

美容整形手術を受けて良い状態であるかのチェックが重要だという。健康診断を受け、病歴や治療歴などについて医師に話して、旅行や美容整形手術を受けるのに適しているかどうかを確認する。

 医学の専門家の助言に従って、必要な予防接種を受けることも検討すると良い。

回復プロセスを理解する

 ガイドラインでは、「メディカルツーリズムの旅に欠かせないのは、回復プロセスを理解すること」を求めている。

 施術後、回復に必要な期間やその間の生活などの制限について、執刀医と詳しく話し合う。「回復プロセスについて十分な情報を得ることで、仕事や日常生活を十分に休む計画を立てることができる」(ガイドライン)。

施術後のケアとフォローアップ

「美容整形の施術が完了したら、施術後のケアについて適切な指示を受けることが重要」とガイドラインは勧める。

 スムーズな回復のために、医療機関から提示された方針を理解して守ること。また、海外の医療チームによる定期的なチェックが必要な場合もあるため、遠隔地でのフォローアップ診察の可能性についても問い合わせることを勧めている。

期待の管理

 美容整形は外見を美しくするものだが、理想と現実は違うことも理解するよう求める。

 美容整形はポジティブな変化をもたらすかもしれないが、「完璧」を第一の目標とすべきではないと強調する。実際に得られる可能性のある結果について知り、それを目指すためにどうするか。手術チームと率直に話し合うよう勧めている。

手術前の準備や心構えは重要

メディカルツーリズムを安全に受けるための注意点とは。写真はイメージ。(写真/Adobe Stock)

メディカルツーリズムを安全に受けるための注意点とは。写真はイメージ。(写真/Adobe Stock)

 手術前の準備や心構えも、手術の成功のためには欠かせない要素ということだろう。

 次回以降さらにガイドラインの内容を紹介していく。

参考文献

Guidelines for Medical Tourism Patients Seeking Cosmetic Procedures
https://www.cosmeticassociation.org/guidelines-for-medical-tourism-patients-seeking-cosmetic-procedures/

美容整形を海外で受ける前に知っておきたいこと、米国の研究から学ぶ潜在的なリスク
https://biyouhifuko.com/news/world/1261/

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Author

ヒフコNEWS編集長。ステラ・メディックス代表 獣医師/ジャーナリスト。東京大学農学部獣医学課程を卒業後、日本経済新聞社グループの日経BPで「日経メディカル」「日経バイオテク」「日経ビジネス」の編集者、記者を務めた後、医療ポータルサイト最大手のエムスリーなどを経て、2017年にステラ・メディックス設立。医学会や研究会での講演活動のほか、報道メディアやYouTube『ステラチャンネル』などでも継続的にヘルスケア関連情報の執筆や情報発信を続けている。獣医師の資格を保有しており、専門性の高い情報にも対応できる。

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